コラム・豆知識
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珍しい犬種を飼う方法とリスク
海外から希少犬種を輸入する場合
日本では飼育頭数が少ない、珍しい犬種を海外から輸入する場合、海外のブリーダーから直接輸入するという方法があります。インターネットで海外のブリーダーを捜すことはできますが、犬の繁殖・飼育に関して信頼がおけるブリーダーなのか、実際に見学に行って話を聞いてみないとわかりません。これは国内でも同じかもしれませんね。そして実際に輸入となると、犬の代金の他に輸送費・輸入手続き・検疫等で多大なコストがかかり、同じくらいに手間と時間がかかります。しかもやっと手元にきた犬が毛並み、血統、気性に問題があったり、病気が見つかったりと問題がある場合もあります。国内ならブリーダーと話し合いの上、交換してもらうことも考えられます。しかし、海外に犬を送り返すとなると、また飛行機で輸送し検疫の間空港に留め置かれたりと、犬に多大のストレスをかけることになり、簡単に送り返すわけにはいきません。素人が海外から個人輸入することには多大なリスクがありますので、信頼できるプロの方を通じて輸入される方がいいかもしれません。
国内のブリーダーから購入
ペットショップに並ぶことのない希少犬種でも、お店に依頼し、子犬を探してもらうこともできます。またその犬種のブリーダーより直接購入することもできます。ただし、ブリーダーの数が少ない場合、次の繁殖の時期まで待つ必要があったり、犬を譲ってもらえない可能性もあるかもしれません。個体数が少ないので、価格も相場がバラバラで、非常に高額になることもあります。国内で繁殖させている場合は、個体数が少ないことから近親交配になり、遺伝的疾患を持って生まれる可能性があります。希少犬種をブリーダーから購入する場合は、ブリーダーをよく見極めることがポイントです。その犬種に対して愛情を持っていること。犬種を熟知していること。たとえば犬種の生まれた国を訪れて、犬が生活している場や、特性などを勉強しているか、繁殖についてもしっかり考えているか、など話を聞いてみてくださいね。犬種を愛する熱心なブリーダーが増えれば、その犬種はもう希少犬種ではなく、人気犬種になってくかもしれませんよ。
犬種特有の疾病や性質
国内で飼育数が少ない犬種の場合、その犬種についての情報が少ないというリスクがあります。犬種に多い疾病があっても、獣医さんがその犬種に詳しくなければ、いざという時に適切な医療が受けられない可能性があります。その犬種の特性を熟知し、訓練した経験のあるトレーナーがいなければ、いいアドバイスが受けられないかもしれません。そして、同じ犬種を飼っている人が近くにいない、という寂しさもあります。散歩している時に、自分のワンちゃんと同じ種類の子を見かけると、なんだかうれしくなります。しつけのこと、病気のこと、同じような悩みを持つ飼主さんに相談できれば心強いものです。また同じ犬種同士だと、何となく犬のノリが同じだからでしょうか。気が合っているようで、よく遊んだりもします。病気やしつけについて、身近な人に相談できないというのは、心細いものですね。
まとめ
JKCに登録されている犬種は2015年で134種,世界には700~1000以上の犬種があるそうで、この世にそんなに多くの犬種がいるのかと驚きます。人目を引くような珍しい犬を連れて歩きたい、という気持ちもありますが、一般の飼い主が希少犬種を飼うのはなかなかリスキーです。珍しい犬種にほれ込んでしまい、どうしてもいっしょに暮らしてみたいと思うこともあるかもしれません。そんな時は実際にその犬種の住む国に行き、いっしょに暮らしてみる、くらいの気概が必要かもしれません。
犬の家&猫の里 編集部
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