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猫がゴロゴロ鳴く理由は?猫の気持ちを解説します
飼い主になでられているときなどに猫がゴロゴロとのどを鳴らすときがありますよね。何となくゴロゴロ=気持ちいいというイメージがありますが、本当のところはどうなのでしょうか…?
もくじ
そもそもどうやって音を出している?
猫のゴロゴロという音がどうやって出ているのか、いろいろ説がありましたが、最近では咽頭の筋肉が収縮することで声帯を振動させてゴロゴロと鳴っているのだという説が有力だと考えられています。
ちなみに、同じネコ科であっても猫のようにゴロゴロと鳴く動物と鳴かない動物がいます。トラ、ライオン、ヒョウなどはゴロゴロと鳴かず、オオヤマネコ、チーター、マウンテンライオンなどはゴロゴロと鳴くようです。
ゴロゴロ鳴く理由について
猫がゴロゴロと鳴く理由にはさまざまなものがあります。
母子間でコミュニケーションをとっている
ゴロゴロ音は親猫と子猫の間のコミュニケーションツールとして使われます。母猫がゴロゴロ鳴いているときは、子猫を安心させるためだと言われています。逆に子猫がゴロゴロ鳴いているときは、ここにいるよ、元気だよ、と母猫に伝えています。他にも、お乳を飲みながらゴロゴロ鳴いているときは今お乳を飲んでいるよ!と知らせているようです。子猫は生後1週間くらいでゴロゴロと鳴くようになると言われていますが、まだまだ成猫に比べれば音は小さいです。それでも自分の存在や状態を母猫に知らせるためにゴロゴロ鳴いてアピールしているのです。
リラックスしている、満足している
飼い主になでられているときや食事をしているときなどに出す中低音くらいのゴロゴロ音はリラックス状態にあることや満足している気持ちの表れです。
何かを要求している
やや高めの声でゴロゴロ鳴いているときは、「ご飯が欲しい」「遊んでほしい」など飼い主さんに何かを要求している表れです。
一説によるとこの要求のためのゴロゴロ音は人間の赤ちゃんの泣き声と周波数が似ていることから、聞いていると「緊急性がある」「早く何とかしなくては」という気分になってしまう人が多いようです。
苦しさを訴えている
猫がゴロゴロ鳴く理由はポジティブな理由が多いですが、中には注意が必要なものもあります。低音でゴロゴロ鳴いているときは、苦しさを訴えている可能性があります。病気にかかっているとき、痛みがあるとき、出産するとき、死の間際などにゴロゴロ鳴いている場合は、飼い主さんに苦痛を訴えているのかもしれません。ゴロゴロ鳴くだけでなく、いつもより元気がないなどの異変が見られたら、近くの動物病院を受診してみましょう。
ゴロゴロ言わない猫もいる
中にはゴロゴロと鳴かない子もいます。人に慣れていない、あまり甘えない性格、母猫から早い時期に離れたなどいろいろ理由はあるようですが、詳しいことはまだわかっていないそうです。
ゴロゴロ鳴かないからといって飼い主さんのことが嫌いなわけでも、リラックスしていないわけでもないので、基本的にはそこまで心配する必要はありません。変わらず積極的にスキンシップを取ってあげてください。
ゴロゴロ音は人間にもメリットがあるって本当?
猫のゴロゴロ音を聞いていると妙に落ち着く、なんて飼い主さんもいるのではないでしょうか。実は猫がリラックスしているときに出すゴロゴロ音は約25ヘルツの低周波だと言われています。20~50ヘルツ音は副交感神経の働きを優位にしてくれるので、人の緊張をほぐす効果があると言われているのです。
また、低周波には「セロトニン」の分泌を促進させる効果もあると言われています。セロトニンというのは神経伝達物質のことで、精神を安定させたり、直感力あげたりする作用があります。ストレスに対しての効能もあるとされているので、日々の生活で疲れている方は、愛猫のゴロゴロ音を聞きながら癒されてみてはいかがでしょうか。
まとめ
猫がゴロゴロ鳴くのは、リラックスしているときだけでなく、飼い主に何かを要求している場合や苦しさを訴えている場合もあります。こういうときはゴロゴロ音の高さがいつもと変わりますので、飼い主さんは注意深く聞いてあげてください。
犬の家&猫の里 編集部
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