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犬を飼うメリットは?飼う前に飼い主が知っておくべき注意点!
犬を飼うことにはたくさんのメリットがありますが、その反面、一緒に暮らすとなると、日々の散歩や世話など大変なことも出てきます。
この記事では、犬を飼うメリットや、飼う前に知っておくべき注意点をご紹介します。
犬を飼うことはメリットがたくさん!
幸せホルモンでストレス低下
犬と触れ合うと、人間にも犬にも幸せホルモンが分泌されます。
このホルモンは、「オキシトシン」と呼ばれるもので、心を落ち着かせる作用や、ストレスを軽減させる効果があると実証されています。
仕事や人間関係で疲れを感じているときや、家族と喧嘩し険悪な雰囲気になったときなど、そっとそばに寄り添ってくれるのが犬です。
ただそばにいてくれるだけで、癒しを与えてくれるので、家族にとってなくてはならない存在になるでしょう。
アレルギーや感染症のリスクを下げる
日本をはじめ欧米の研究では、犬を飼っている家庭の乳児は、アレルギーや感染症などの発症リスクが低いことが報告されています。
生後1歳までに犬の糞便や散歩時に持ち帰るさまざまな菌にさらされることで、アレルギーになりにくい体質になるというものです。
ですが、生活環境や腸内環境など、さまざまな要因が関与してくるので、一概に絶対に発症しないとは言い切れません。
子供の思いやる気持ちを育める
犬は子供の気持ちを察するのが得意です。
泣いているのを慰めようとしたり、怒って興奮していたりすればなだめようとしたりします。
犬との間で行われるのは、言葉を交わさない非言語コミュニケーションです。
相手の気持ちを察する必要があるため、犬が何をしたいのか、何を伝えようとしているのかを、表情や鳴き声、行動から想像しなければなりません。
幼い頃から犬と触れ合うことで、相手を思いやる気持ちが育まれ、想像力が豊かになるといった良い影響がもたらされます。
運動不足を解消できる
犬と毎日散歩することにより、運動不足を解消できます。
いざ運動しようと思っても、自分ひとりではなかなか行動できないものです。犬がいてくれることで、散歩という運動が、自然にしかも習慣的にできるのがメリットだといえます。
部屋をきれいに保てる
犬を飼っていると、部屋をこまめに掃除する必要が出てきます。
犬が落ちているものを口にしないように、また抜け毛が気になるなどの理由で、必然的に掃除機をかけるようになるでしょう。
また、トイレが汚れていると、犬は排泄を我慢して体調が悪くなることや、他の場所にしてしまうことも。
排泄物を放置しておくと、ニオイの原因になるため、きれいに保つことが大切です。
ほかにも、犬のベッドや毛布が不衛生だとダニなどが発生し、皮膚炎になる可能性があります。
犬の健康や安全を考えて、掃除や洗濯をこまめにするようになることで、きれいで衛生的な環境を保てるようになるのです。
交流が広がる
犬を飼うと、同じように犬を連れている方との出会いにより、交流が広がるでしょう。
毎日の散歩やドッグラン、ドッグカフェ、動物病院など、さまざまな場所で他の飼い主さんと触れ合う機会があります。
犬のことが話題の中心になりますが、自然に会話が始まります。
犬仲間は、心強い存在です。高齢になり介護が始まった際も、介護経験者がいれば、耳寄りな情報やアドバイスを貰えるかもしれません。
また、インスタグラムやブログに愛犬の写真を投稿すれば、SNS上でも犬友達ができます。
犬を飼う前に理解すべき注意点
犬は散歩が欠かせない
毎日の散歩は、愛犬の心身の健康を維持するために欠かせません。
散歩に行かない日が続くと、運動不足やストレスにより問題行動を起こすことも少なくありません。
また、外でしか排泄しない子もいるため、天気が悪い日もカッパを着せるなどして、外に連れ出さなくてはなりません。
犬によっては、どんな状況でも散歩が必要であることを理解しておきましょう。
簡単に遠出できなくなる
犬を飼うと、自由に遠出ができなくなります。
旅行するなら、ペットも泊まれるホテルを探すか、ペットホテルに預けなくてはなりません。
ペットホテルも持病があったり、高齢だったりすると断られることもあります。
また、ペットホテルに預けることは犬にとってかなりストレスになりますし、飼い主さんの方も、愛犬のことが気になって楽しめないかもしれません。
犬との旅行は、体調管理や移動距離、宿泊先などをチェックする必要があり、容易なことではありません。
いざというときに愛犬を預かって面倒をみてくれる家族や友人を見つけておくと良いでしょう。
病気や老衰で介助が必要になることもある
犬を迎え入れた場合は、寿命をまっとうするまで命を預かることになります。
大きな病気にかかれば、治療費がかかります。人間のように健康保険が適用されないため、出費が高額になることもあるため、万が一に備えて、ペット保険に加入しておくと良いでしょう。
また、高齢になれば、排泄介助や床ずれ防止のために体位変換などを行わなくてはなりません。そのために、飼い主さんは愛犬にできるだけ寄り添い、労力と時間を費やすことになります。
愛犬の世話が生活の中心になり、これまでの生活環境が変わることなども考慮しておかなければなりません。
引っ越し先が限られてしまう
犬を飼っていると、引っ越し先もペット可の物件に限られます。
仕事の都合で引っ越す場合があるかもしれませんが、用意された社宅では、ペットを飼えないケースも多いです。
ペット可の物件は、家賃が高めだったり、犬の面接があったり、小型犬1匹ならOKなど、さまざまな条件があります。
物件によって、規約が異なるので、退去時にかかる費用などは、よく確認しておく必要があります。
また、引っ越しで環境を大きく変えることは、犬にとってストレスになり、体調を崩すことも多いです。
新しい新居でも、愛犬の生活スペースを今と同じくらい確保できることも条件のひとつになるでしょう。
家のモノや家具を壊されてしまう可能性がある
子犬の頃は、家のモノや家具を破壊されやすいです。
特に歯の生え変わりにあたる生後3か月~1年くらいの時期は、歯がムズ痒くて、何でも噛んでしまいます。
また、成犬でも散歩が不十分だったり、留守番の時間が長かったりすると、ストレスや運動不足から、破壊行動を取ることがあります。
さらに犬には本能的に掘る習性があるため、ソファやカーペットの上で、ホリホリされて傷つけられることもあるでしょう。
飼育スペースには、なるべく壊されて困る家具や誤飲の危険のあるものは置かないようにすることが大切です。
家具などに噛むと苦みを感じるスプレーをかけたり、保護シートやクッション材で家具周りを保護したりして、対策してみてください。
子供がいる家庭は犬との接し方にも注意する
どんなに懐いている犬でも、思わぬ事故が起こる恐れがあるため、子供がいる家庭では犬との接し方に注意が必要です。
幼い子供は、意図せず犬に強いストレスを与えてしまうことがあるため、危険です。
犬が怒って、子供に噛みついたり、引っ掻いたりする場合もあるため、犬と子供だけにしないようにしましょう。
また、犬と子供が良好な関係を築くためにも、犬が嫌がる行為をしてはいけないことを子供に教えるのも大切です。
犬が寝ているときや食事しているときにはちょっかいを出さない、しっぽを引っ張らないなどです。
適切な接し方や撫で方は、子供が理解できるまで教えるようにしましょう。同時に犬の方にも、飛びかからないこと、歯や爪をあてないことなどをしつけて、お互いがストレスなく触れ合える環境作りをしましょう。
犬の方が先に飼われている場合、犬が赤ちゃんにヤキモチをやくことがあります。
赤ちゃんに攻撃的になったり、問題行動をしたりすることも。
初めは赤ちゃんの匂いを嗅がせるなどして慣らして、意識的に犬ともスキンシップをとるなどして安心させてあげてください。
事前に飼いたい犬種の特性や運動量を知っておこう
犬種によって、特性はさまざまです。事前に飼いたい犬種のルーツや特性、かかりやすい病気などを調べておくと良いでしょう。
また、運動量も犬種により差があります。散歩がほとんどいらない犬種もいますが、運動量が豊富で、散歩以外にもドッグランなどで十分運動させる必要がある犬種もいます。
毎日の散歩の時間を確保できるか、一緒に運動に付き合える体力があるかも考慮すべきポイントです。
まとめ
犬との暮らしは、たくさんの喜びと癒しを与えてくれます。
毎日の散歩やお世話が大変なこともありますが、それ以上にかけがえのない存在です。
また、旅行に気軽に行けなくなったり、引っ越し先が限られたりするなど、不都合な面もあります。
大きな病気にかかれば、治療費がかさみますし、高齢になれば、介助などが必要になることもあります。
新しい家族を迎える際は、ひとつの大切な命を預かっているという責任を持ち、最期のときまで愛情を注ぎ、お世話をしなければならないことを、犬を飼う心構えとして持っておくことが大切です。
犬の家&猫の里 編集部
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