ノルウェージャンフォレストキャットのヨーロッパラインの特徴は?アメリカラインとの違い
販売中のノルウェージャンフォレストキャット
人気の猫種ランキングでも上位に入っているノルウェージャンフォレストキャット。
ふさふさとした豊かな被毛が魅力的な中~大型の猫種です。
そんなノルウェージャンフォレストキャットには、「ヨーロッパライン」と「アメリカライン」の二系統が存在するってご存知でしたか?
この記事では、そもそもなぜ二系統存在するのか、どんな特徴の違いがあるのかなどをご紹介します。
ノルウェージャンフォレストキャットのルーツ
ノルウェージャンフォレストキャットは、その名の通りノルウェーに生息していた猫種です。
もともと自然発生した猫種で、選択交配を繰り返しながら確立していきました。
しかし、農場などでネズミ捕りとして飼育されていたことから、同じく農場にいた短毛種の猫との交雑が頻繁になってしまい、1930年代にはその血統を保存しようとする動きが始まりました。
しかし、第二次世界大戦が始まったことにより、保護活動は一時中断され、ノルウェージャンフォレストキャットの数は激減してしまいました。
その後、1970年代になると再びノルウェージャンフォレストキャットの保護と育種が行われるようになり、ブリーダーの努力によって頭数を増やすことに成功し、世界中に広まることとなったのです。
ノルウェージャンフォレストキャットは二系統存在する
実はノルウェージャンフォレストキャットには「アメリカライン」と「ヨーロッパライン」の二系統が存在します。
ルーツの部分でも少し紹介しましたが、ノルウェージャンフォレストキャットは、もともとノルウェーを起点としたヨーロッパのみで繁殖が行われていました。
しかし、第二次世界大戦が始まって保護活動が中断すると、ノルウェージャンフォレストキャットの数が減ってしまったので、数匹をアメリカに引き渡し、アメリカで繁殖・改良が行われるようになりました。
そのため、野生本来の姿を保っている「ヨーロッパライン」とかわいらしい印象の「アメリカライン」の二系統が存在するようになったのです。
ヨーロッパラインの特徴
ヨーロッパラインは、ノルウェーの厳しい冬にも耐えられる個体を選択交配し、繁殖させていたので、かなり野生味が残っています。
顔つきはワイルドで、鼻筋のラインを横からみると、おでこから鼻先までがまっすぐの子が多いです。
また、骨格も頑丈でたくましい印象があります。
アメリカラインに比べると耳が大きく、手足やしっぽが長いのも特徴です。
アメリカラインの特徴
野性味の残るヨーロッパラインに対して、アメリカラインは目が大きく、かわいらしい顔立ちをした子が多いです。
鼻筋が低くやや短い鼻はカーブしています。
体つきもヨーロッパラインより華奢で、ペットとしてはアメリカラインの方が飼いやすいかもしれません。
ちなみに、日本のペットショップに多いのは、アメリカラインノルウェージャンフォレストキャットです。
まとめ
今回は、ノルウェージャンフォレストキャットのヨーロッパラインとアメリカラインの特徴についてご紹介しました。
基本的に、ヨーロッパラインだから性格がきつい、アメリカラインだから病気にかかりやすいなど、系統によって極端な違いはないようです。
ただ、見た目にはかなり違いがあります。
日本のペットショップに多いのはアメリカラインなので、ヨーロッパラインはなかなかお目にかかる機会が少ないと思いますが、両方展示しているショップがあればぜひ見比べてみてください。
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犬の家&猫の里 編集部
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