ラガマフィンとラグドールの違いは?

販売中のラガマフィン
ここでは、ラガマフィンとラグドールという種類の猫について、特徴や性格、飼い方や病気などをご紹介したいと思います。
猫種によっての性格の違いに驚かれる方もいらっしゃるかもしれません。
ぜひ、仲良く一緒に暮らしていくための参考にしてみてください。
ラガマフィンの特徴
ラガマフィンは大型で長毛の猫で、穏やかな性格をしています。
日本ではまだ珍しい方ではありますが、その特徴から近年人気が上昇している猫種です。
ラガマフィンの体重は4.5~9㎏程度で、見た目や性格はラグドールに似ているといわれています。
頭部は幅広で丸味のあるクサビ形をしています。
やや釣り上がった大きなクルミ形の目、やや短い丸味のあるマズルなど、全体的に丸みを帯びているのが特徴的です。
ラグドールの特徴
ラグドールは、顔や手足などに特徴的な斑が入る、ミディアムロングの被毛を持つ猫です。
体型は骨格がしっかりと筋肉質な重量感のある大型種で、大きめの頭にややつり上がった青い目、丸い頬をしています。
しっぽは体長と同じくらいの長さです。
標準的な体重はオス6.5~9kg程度、メス4.5~7kg程度の中~大型猫です。
見た目の違い
どちらも大型猫で人気がある猫種ですね。
よく似ていると言われるラグドールとラガマフィンの見た目の違いはどこにあるのでしょうか?
ラガマフィン
大きな体が毛に包まれて、ぬいぐるみのテディ・ベアに例えられることもあるかわいらしい猫です。
長めの毛は滑らかな手触りで、しっぽは長くフサフサです。
目は大きいのが特徴で、体は筋肉質で見た目以上に重さがあり、個体差はありますが体重はおよそ4.5~9kgと時に10kgにまでなります。
愛らしさとたくましさを兼ね備えた猫といえるでしょう。
体が成長するのに時間がかかり、4歳でようやく成猫になります。
毛色や模様はさまざまなバリエーションがあります。
ラグドール
多くのラグドールの毛色はバイカラー(白と他2色の毛色)です。
顔周りや耳、しっぽなどはこげ茶色やグレーなどの濃い色、それ以外は白やキナリといった淡色になっています。
つやつやでゴージャス、上質なシルクのような手触りはラグドールの特徴です。
毛並みとは裏腹に、筋肉質でがっしりしているところがラグドールの魅力といえます。
およそ4年かけてゆっくりと成猫になっていきます。
原産国の違い
次に、ラガマフィンとラグドールの原産国の違いをみていきましょう。
ラガマフィン
ラガマフィンは元ラグドールの新種として登場しました。
アメリカで1990年代にラグドールとペルシャを交配して新しい猫種を誕生させました。
ラガマフィンの血統にはラグドールが入っているということです。
ラグドール
ラグドールの原産には諸説あります。
一説には白いペルシャとシールポイントのバーマンの仔がバーミーズと掛け合わされて生まれたと考えられています。
アメリカでは1965年、イギリスでは1983年に登録された、比較的新しい種ではありますが、詳細な出自は不明です。
性格の違い
見た目や大きさ、血筋も似ているラガマフィンとラグドールですが、性格に違いがあるのでしょうか。
ここでは、ラガマフィンとラグドールの性格をみていきましょう。
ラガマフィン
やさしくおおらかな性格として有名です。
落ち着いていて、運動量は多い方ではないものの、おもちゃで誘うとすぐに遊びにのってきます。
ゆったりとしていることが多く、人懐っこい一面もありおおらかな性格です。
ラグドール
大きな体つきも影響して、落ち着いた性格の子が多いとされます。
また、遊ぶことは大好きなのですが、あまり激しい遊びは好まない傾向にあります。
優雅にどっしりとしている性格ですね。
飼い方の違い
ラガマフィン・ラグドールどちらも大きな猫ではありますが、飼い方で注意する点などはあるのでしょうか。
ここでは、気をつけるポイントなども紹介していきます。
ラガマフィン
まず大型猫なので、お迎えする前に広いスペースを用意しておく必要があります。
健康面を考えると室内飼育が理想なので、室内で猫が過ごすスペースをできる限り広くとりましょう。
また、室内の温度管理にも気を配る必要があります。
夏はエアコンを使うだけでなく、直射日光が入らないようにする、猫用の冷却マットを置くなどして、熱中症対策を怠らないようにしましょう。
冬には床暖房やこたつを用意し、猫が暑いと感じた時に、毛布や猫ちぐらなどで体温管理ができる工夫をしておきましょう。
長めで厚い被毛ですが、絡まりにくいので週2~3回のブラッシングできれいに保つことができます。
お手入れがてらマッサージなどもして、楽しいコミュニケーションの時間にしていきましょう。
ラグドール
多くの猫たちは キャットタワーが大好きですが、ラグドールはあまり高い場所を好む猫ではないといわれています。
もしキャットタワーを用意するとしても低めのもので十分です。
ちょっとした高さ遊びで運動をさせたいのであれば、注意すべきなのは高さではなく「安定性と安全性」です。
ラグドールは大きい子なら10kg近くの体重になります。
その体重を支えられるくらい丈夫なものを使って高さを作ってあげましょう。
また、ラグドールは食欲旺盛です。
しかし、年を経るごとに運動量が少なくなり、肥満になりやすい傾向があります。
成猫になるまでは、高たんぱくで高カロリーな栄養たっぷりのフードを選びますが、肥満の兆候が見られるのであれば、ダイエットフードで適正体重をキープするようにしましょう。
寿命や気を付けたい病気の違い
ラガマフィンとラグドールは大きく、子猫の時期が長いと言われる猫種です。
それぞれの寿命や気を付けたい病気などを紹介します。
ラガマフィン
ラガマフィンの平均寿命は10~13歳といわれています。
猫の平均寿命は15歳で、猫全体の平均寿命より少し低いですが、もちろん個体差があり、15歳以上生きる子もいます。
尿石症
尿中のミネラル成分が腎臓、膀胱、尿道などの泌尿器官で結晶化し結石になることで、頻尿、血尿、食欲不振などの症状があらわれます。
結石が尿路に詰まって尿道閉塞を起こすと尿がまったく出なくなります。
尿道が閉塞すると超音波やカテーテルによる治療のほか、外科手術をすることもあります。
予防として、肥満にならないようにすること、新鮮な水をいつでも飲めるようにすること、ストレスを溜めないようにすることなどがあげられます。
さらに日頃からこまめに水を飲んでいるかチェックしてあげることも大切です。
また、尿の状態(1日の回数、色、臭い)をチェックし、異常があれば早めに受診をさせてあげるようにしましょう。
ラグドール
ラグドールの平均寿命は14~16歳くらいで、猫全体の平均寿命とほぼ変わりません。
ラグドールはのんびりとした性格なので完全室内飼いが推奨されています。
肥大型心筋症
この病気は、心筋が分厚くなる心臓の病気です。
病状にもよりますが、疲れやすくなったり、呼吸が早くなったり苦しくなったりする症状が見られます。
薬によって病気の進行を遅らせることができますので、早期発見のためにも定期健診の受診が重要です。
尿路結石
尿石症は尿路に結石ができて障害を起こす病気です。
尿中の成分が結晶化して、腎臓から尿道につながる尿路に結石ができる病気の総称で、結石ができる部位によって「腎臓結石」、「尿管結石」、「膀胱結石」、「尿道結石」と病名が異なります。
無症状のことも多いため、尿の定期チェック(尿の頻度・排尿の場所・血尿・匂い・尿の色など)をしてあげると予防につながるでしょう。
結石が大きく、腎臓の機能に障害を与えている場合は、切開による結石の除去で外科手術となりますが、猫ではかなり稀なケースといわれています。
ラガマフィンとラグドールの共通点は?
ラガマフィンは元々ブリーダーがジョークで名付けた「いたずらっ子」「ボロボロの服を着た人」という意味が、そのまま定着して現在に至ります。
ラガマフィンの元がラグドールなので、大きな体にふわふわの被毛といった基本的な特徴はラグドールと共通しています。
どちらも大きな猫で、ゆったりとした身のこなしというところも共通点ではありますね。
ラガマフィンは毛色のバリエーションが豊富なので、ラグドールよりも毛色の選択肢は多い猫種といえるでしょう。
まとめ
とても似ているということで、見分けることが難しいとされるラグドールとラガマフィンですが、それもそのはず、元々は同じ猫種だったのです。
今回は、そんな共通点の多い2つの猫種について解説しきました。
どちらもぬいぐるみのようにかわいらしい大型猫で穏やかな性格です。
これから迎えようと考えている方は、今回の内容を参考にしてみてはいかがでしょうか。
販売中のラガマフィン
犬の家&猫の里 編集部
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