ラパーマの性格や特徴について紹介します
ラパーマの歴史
ラパーマは突然変異によって生まれた猫だとされています。アメリカ、オレゴン州の農家でネズミ捕りのために飼われていた猫があるとき6匹の子猫を生んだのですが、そのうち1匹だけほとんど毛のない子猫がいました。成長するにしたがって少しずつ毛が生え始め、やがてフワフワの巻き毛が全身を覆うまでになりました。この突然生まれた巻き毛の猫こそがラパーマの始まりです。巻き毛の猫は地域のブリーダーたちの注目を集めるようになり、育種が始まりました。育種の過程ではシャム、オシキャット、バーミーズなどが掛け合わされたといわれています。
特徴
体の大きさ、体型、見た目
体は細身でやや長く、骨格はしっかりしています。均体重は3.5~6kgで、意外にも筋肉がしっかりついていることもあり、抱き上げると見た目以上にずっしりと感じるかもしれません。
頭は丸みのあるV字型で頬の位置が高く、整った顔立ちをしています。
毛色、毛質
クルクル巻いた毛はとても軽く柔らかで、フワフワとした触り心地がたまりません。耳の付け根やあごの下に生えている毛はやや巻き方が強いです。よく見てみると、体の毛だけではなく、ヒゲもくるんとカールしています。
ラパーマと言えば巻き毛が最大の特徴ではありますが、中には直毛の子もいるようです。
毛色はブラック、ホワイト、チョコレートなどあらゆる色が認められており、模様もタビーやポイントなどバリエーション豊かです。
目の色
目の色も毛色同様、さまざまな色が認められています。
性格
ネズミ捕りとして活躍しいた名残もあり、好奇心旺盛で活発です。ときにイタズラに発展してしまうこともあるので、注意が必要です。
穏やかで優しい性格をしているので、他の動物や子どもがいる家庭でも飼いやすいと言えます。
とても甘えん坊で人といることを好み、飼い主さんの後ろをついてまわることもあります。しかし、気分が変わったらスッとどこかに行くなど猫らしい部分も見受けられます。甘えん坊だと留守番は難しいかな…と思うかもしれませんが、依存するタイプではないので、お留守番も上手にこなすことができますよ。
ラパーマの飼い方
飼育環境
体を動かすことが好きなので、運動欲求を満たしてあげるためにも、キャットタワーを設置するなどして十分に運動できるような環境を整えてあげるようにしましょう。キャットタワーを選ぶ際は、ある程度高さがあり、ラパーマが飛び乗ったりジャンプしたりしても動かないような安定感のあるものにしてください。
食事
細身で引き締まった体型を維持するためにも、食事面から肥満対策をしてあげる必要があります。肥満対策というと、単にフードの量を減らせばいいと思うかもしれませんが、それでは体作りに必要な栄養が摂取できなくなってしまいます。しっかり栄養を摂りながら体型をキープするには、高タンパクかつ低脂肪な食事がおすすめです。
また、毛球症になりやすいので、食物繊維を豊富に含み、毛玉の排出を助けてくれるようなフードを取り入れるのも良いでしょう。
お手入れ
毛がクルクル巻いているので、一見するとお手入れが大変そうですが、意外に絡まりにくい毛質をしているので、お手入れは比較的簡単です。コミュニケーションもかねて1日1回はブラッシングしてあげましょう。
注意点として、あまり長時間ブラッシングしたり、強い力でブラッシングしたりすると、毛の巻き方が弱くなってしまいますので、短い時間でささっと仕上げてあげてください。
しつけ
飼い主に忠実なことから、しつけはそれほど難しくありません。トイレや爪とぎの場所などを覚えるだけでなく、何がダメなことなのか、ということを教えてあげればしっかり理解してくれます。基本的には穏やかで手のかからない子ではありますが、イタズラをすることもあるので、そういうときは「ダメ」と伝えましょう。このとき、大きな声で叱ったり、感情的に叱ったりすると、恐怖心を植え付けてしまうので、あくまでも毅然とした態度で指示するようにしましょう。
気をつけたい病気
食事の部分でも少し紹介しましたが、長毛タイプの場合「毛球症」になるリスクが高いです。毛球症は毛づくろいによって飲み込んでしまった毛が胃や腸などにたまってしまい、食欲不振や下痢などを引き起こすものです。ラパーマの毛はカールしていることから、セミロングくらいの長さであっても注意が必要です。
他にも、「猫ウイルス性呼吸器感染症」や「猫カリシウイルス感染症」などの猫風邪を発症しやすいとされています。重症化すると命に関わることもありますが、子猫のうちにしっかりとワクチン接種を行っていればある程度予防することができます。
犬の家&猫の里 編集部
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