折れ耳がチャームポイントのスコティッシュフォールドですが、立ち耳のスコティッシュフォールドもいるのは知っていますか？

立ち耳のスコティッシュフォールドのことを「スコティッシュストレート」と呼び、折れ耳同様にとても愛らしく人気があります。

今回は、なぜスコティッシュフォールドが折れ耳になるか、立ち耳のスコティッシュフォールドは病気になりやすいかどうかについてから、スコティッシュフォールドの飼い方までまとめました。

スコティッシュフォールドをお迎えしてみたいと考えている人は、是非参考にしてみてくださいね。

スコティッシュフォールドが折れ耳の理由

スコティッシュフォールドは、スコットランドの農園で折れ耳の白猫が生まれたことが発祥とされています。

スージーと呼ばれるこの雌猫の産んだ子猫も折れ耳だったことから、遺伝することが分かり、折れ耳の猫は可愛らしく面白いと計画的に繁殖されるようになりました。

アメリカンショートヘアやブリティッシュショートヘア、エキソジックショートヘアなどとの交配が繰り返され、今のスコティッシュフォールドの形になったと言われています。

スコティッシュフォールドが人気の最大の理由は、その折れ耳がとても可愛いからです。

しかし折れ耳になる理由は、染色体異常によって起こる奇形で、骨軟骨異形成という病気の症状が耳に現れるからなのです。

骨軟骨異形成は、軟骨が正常に形成されないために骨瘤と呼ばれる瘤が手足にできて変形したり、関節炎になったりして痛みが発生します。

軟骨で形成されている耳にも症状が現れ、折れ耳になります。

スコティッシュフォールドの骨軟骨異形成の症状が手足に現れると、痛みから高い所へ登らなくなったり、触られるのを嫌がるようになります。

立ち耳のスコティッシュフォールドもいる？

スコティッシュフォールドは必ず折れ耳が生まれるのではなく、遺伝子の組み合わせによって折れ耳の確率は30％、立ち耳の確立は70％と言われています。

折れ耳同士のスコティッシュフォールドの繁殖をすると75％以上の確率、立ち耳と折れ耳のスコティッシュフォールドの繁殖では50％以上の確率で、折れ耳の個体が生まれると言います。

立ち耳のスコティッシュフォールド同士の繁殖では、折れ耳の個体は生まれません。

立ち耳のスコティッシュフォールドもとても人気があり、今後増えていく可能性が高まっています。

立ち耳のスコティッシュフォールドは病気になりやすい？

立ち耳のスコティッシュフォールドは骨軟骨異形成の遺伝子を持っていませんので、軟骨の異常により骨瘤ができたり、関節炎になることはありません。

また、耳の通気性がよく、耳の病気や皮膚炎にかかる確率も低いと言われています。

性格も折れ耳のスコティッシュフォールドと同様におとなしくて穏やか。もちろんとても愛らしく販売価格もお手頃であることが多いようです。

折れ耳のスコティッシュフォールドは100％なんらかの骨の以上が現れるとされており、遺伝的な病気のため決定的な治療法はなく、痛みを和らげるための対処療法しかありません。

立ち耳のスコティッシュフォールドは、折れ耳に比べると売れないと言われていますが、折れ耳のスコティッシュフォールドに比べて病気になるリスクは低いと言えます。

折れ耳に強いこだわりがないなら、立ち耳のスコティッシュストレートはとてもおすすめの猫種だと言えますね。

スコティッシュフォールドの飼い方

スコティッシュフォールドは、穏やかでおとなしく、鳴き声も小さいのでマンションなどの集合住宅でも飼いやすい猫種です。

しかし、とても甘えん坊で寂しがりやですので、家族の誰かが必ず家にいてあげられる環境が望ましいと言えるでしょう。

1人暮らしなどで、長くお留守番をさせてしまいがちなお家の場合は、休日に飼い主と一緒に過ごす時間をしっかり取ってあげましょう。

また、運動量が少なく肥満になりやすい猫種です。肥満になるとますます関節に負担がかかる上、糖尿病にかかる確率が高くなってしまいます。フードの与えすぎには十分注意しましょう。

折れ耳のスコティッシュフォールドの場合は、軟骨の異常により四肢に痛みが出やすいので、フローリングにはカーペットをひいたり、高い場所に上りやすいようにステップを用意してあげる、床の段差をなくすなど、関節に負担がかからないような環境を整えるように心掛けてあげましょう。

まとめ

スコティッシュフォールドは、折れ耳でも立ち耳でもとても可愛らしいことに変わりはなく、飼い主が日頃から猫の様子を細かくチェックして、定期的な健康診断を欠かさないなど適切な健康管理をすることで、健やかに寿命を全うしてもらうことができます。

可愛いスコティッシュフォールドをお迎えすることになったら、病気のことをあまりくよくよと悩んだりせず、前向きに猫との毎日を楽しみましょう。

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