バセットハウンドの性格や特徴は?飼い方やしつけ方について紹介します!
バセットハウンドは穏やかで優しい犬種です。
ただし、少し頑固な部分があるため、しつけ方法には注意が必要です。
ここでは、そんなバセットハウンドの特徴や飼育方法について解説します。
バセットハウンドの特徴
歴史
16世紀のフランスで、赤鹿狩り用の猟犬の中でも、足の短い犬同士を交配させ、誕生したのがバセットハウンドだと言われています。
バセットハウンドのバセット(フランス語ではバセー)は、丈や足が短いという意味があります。
胴長短足の体型は、一見すると猟に不向きな気もしますが、スピードがあまり出ないことで、むしろ人間としては追いつきやすく、見失うこともないので、猟のパートナーとしては最適だったのです。
大きさ・体重
バセットハウンドは胴長短足で、がっしりとした体型をしています。
中型犬に分類され、体はそこまで大きくないですが、平均体重が18~27kgなので、抱っこすると意外にずっしりと感じるかもしれません。
体高 | 33~38㎝前後 |
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体重 | 20~40kg |
被毛・毛の色
バセットハウンドの被毛は、スムースコートと呼ばれ、毛足が短く、ボディラインに沿うように生えています。
毛色はブラック&ホワイト&タンのトライカラーやレモン&ホワイトのバイカラーが主ですが、許容されているハウンドカラーであれば何色でも良いとされています。
平均寿命
バセットハウンドの平均寿命は10~12歳と言われています。
犬が成犬になるまでの期間というのは、体の大きさによって異なり、バセットハウンドのような中型犬は10~12か月齢で成犬になります。
成犬になった後は成長スピードが緩やかになりますが、小型犬に比べるとやや加齢が進むのが速いです。
体臭
バセットハウンドは体臭が強い傾向にあります。
臭いが強くなる原因として考えられるのは、顔や体のシワに皮脂や汚れがたまっている、耳の中が蒸れているなどです。
臭いを最小限に抑えるためには、定期的にシャンプーをして皮膚を清潔に保ち、週に1回くらいのペースで耳掃除をしてあげましょう。
また、バセットハウンドはよだれが多いので、口周りやあごの下のシワも丁寧に拭いてあげると、よりニオイを軽減できます。
価格は血統や月齢によって変化します。
バセットハウンドの性格
猟犬には珍しく、のんびり屋さんで優しい性格をしています。
争いを好まず、だれに対してもフレンドリーなので、子どもがいる家庭でも比較的飼いやすい犬種です。
優れた嗅覚を活かし、ニオイをかぎ取ることで獲物を探していたので、散歩中に我を忘れて気になるニオイを追いかけてしまうこともあります。
バセットハウンドの飼い方
食事
バセットハウンドは食欲旺盛で太りやすい体質なので、食事の与え方には注意が必要です。
基本的に、1日に必要なカロリーを超えないことが理想なので、特におやつをあげたときはその分、食事の量を調整してあげてください。
たとえば、1日に与えるカロリー量を500kcalに設定した場合、与えたおやつの総カロリーが100 kcalだったら、ドッグフードの量を少し減らして400 kcalに収まるように与えてあげましょう。
また、おやつは1日に与えるフードの量の10%程度に留めるようにしてください。
運動
バセットハウンドは猟犬として飼育されていた歴史がありますが、脚力を使うタイプではないので、そこまで運動量は多くありません。1回30分程度の散歩を1日2回が目安です。
激しい運動をすると、関節に負担がかかってしまうので、散歩のときはゆっくり歩く程度で十分です。
バセットハウンドは耳が長いので、散歩のときに引きずってしまうことがよくあります。柔らかい地面であれば良いですが、アスファルトのような硬いところで耳を引きずってしまうとケガをしてしまいます。耳を守るためにも、散歩の際は耳カバーをつけてあげてください。
しつけ
バセットハウンドは、賢い子が多いので、物覚えは悪くありません。しかし、頑固なところがあるので、しつけには根気が必要です。
しつけの際に意識したいのが「一貫性のあるしつけをする」ということです。
以前のトレーニングと指示の仕方が異なってしまうと、混乱してしまうだけでなく、飼い主さんの信頼性を下げることにもなりかねません。
あいまいな指示の仕方は避け、常に同じ指示の仕方でしつけるようにしましょう。
食欲旺盛なバセットハウンドには、ごほうびとしておやつを用意してあげると、モチベーションアップにつながります。ただし、食事の部分でもお伝えした通り、太りやすい体質なので、与えすぎには注意してください。
バセットハウンドの気を付けたい病気
椎間板ヘルニア
背骨をつないでいる椎間板が変性し、脊髄を圧迫してしまう病気です。
椎間板が変性した場所、さらには脊髄への圧迫度合いによって症状は異なります。
外耳炎
外耳炎は、耳道(耳の穴から鼓膜までの間)に炎症が起こってしまうものです。
バセットハウンドは耳が長く垂れ下がっていますので、通気が悪く、外耳炎になりやすい傾向にあります。
チェリーアイ
目頭の内側にある第三眼瞼(瞬膜)の腺組織が飛び出してしまう病気です。
この病気になると、目頭側に赤い粘膜の膨らみができてしまうことから、チェリーアイと呼ばれています。
膿皮症
皮膚の細菌感染によって起こる病気で、ほとんどがブドウ球菌によるものだとされています。
胃拡張・胃捻転症候群
胃がガスで膨れ、ねじれてしまう病気です。重度の場合は発症から数時間で死亡するケースもある非常に恐ろしい病気です。早食い、大食い、水のガブ飲み、食後すぐに運動をするなどの行為が引き金になってしまうこともあるとされています。
関連リンク:バセットハウンドの寿命はどのくらい?気を付けたい病気について紹介します
バセットハウンドを飼う上での注意点
外で飼育しない
バセットハウンドは暑さが苦手な犬種です。日本の高温多湿な夏は、バセットハウンドにとってかなり厳しい環境ですので、熱中症のリスクを下げるためにも室内で飼育してあげてください。
背骨に負担をかけない
胴長短足のバセットハウンドは椎間板ヘルニアを発症しやすい犬種なので、激しい運動、段差の上り下り、滑りやすい床で走るといった背骨に負担をかけるような行為は避けるようにしてください。
椎間板ヘルニアに確実な予防法はありませんが、上記の行為を避けることで発症のきっかけを減らすことはできます。
バセットハウンドのお手入れ方法
ブラッシング
バセットハウンドはダブルコートなので抜け毛はやや多いです。
ダブルコートの犬種は、オーバーコートとアンダーコートの2種類の毛が生えており、年2回ある換毛期に突入すると、古い毛がごっそり抜けてしまいます。
抜け毛をそのままにしてしまうと、皮膚の通気が悪くなり、皮膚トラブルを引き起こしてしまいますので、換毛期は毎日、換毛期以外は週2~3回を目安にブラッシングを行いましょう。
シャンプー
バセットハウンドは皮脂が出やすく、たるんだ皮膚には汚れがたまりやすいので、月に1~2回程度シャンプーをしてあげましょう。
シャンプーを行ってあげれば、ブラッシングで取り切れなかった抜け毛を除去することができるので、換毛期の抜け毛対策にもなりますよ。
シャンプーをする際の注意点として、犬の皮膚は人間よりもデリケートなので、必ず犬用のシャンプーを使用してください。
また、バセットハウンドは毛が短いですが、自然乾燥は避けましょう。生乾きの部分が残ってしまうと、そこから細菌が繁殖してしまうおそれもあります。
タオルドライをした後は、ドライヤーを使って根元までしっかり乾燥させてください。
まとめ
バセットハウンドはもともと猟犬として飼育されていた犬種ではありますが、穏やかで優しく、だれに対してもフレンドリーな性格をしていますので、比較的飼いやすいです。
ただ、頑固なところがありますので、しつけは根気よく行ってあげてください。
犬の家&猫の里 編集部
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