スキッパーキの性格や特徴は?飼い方やしつけ方について紹介します!

スキッパーキは、落ち着いた見た目の印象に反し実は陽気で自由奔放で、日本ではお目にかかる機会も少ない犬種です。
ここでは、そんなスキッパーキの性格や飼育方法について解説します。
スキッパーキの特徴
歴史
スキッパーキはベルギーのフランドル地方を原産とした犬種です。そんなスキッパーキの起源には二つの説があります。一つはベルギーで船の番犬として飼われていた犬が起源というもの。もう一つは、ベルジアン・シェパード・ドッグと同じく、ルーベルナールと呼ばれた黒い小型の牧羊犬が起源というものです。
番犬や作業犬としてのイメージが強かったスキッパーキですが、1885年にドッグショーに出展され、王妃マリー・アンリエットに気に入られたことから、一気にペットとしての人気が高まりました。
大きさ・体重
スキッパーキは小型犬に分類されます。体は小さいですが、四肢にはしっかりと筋肉がついており、胸も広く、なかなかがっしりした体型をしています。
体重 | 3~9kg |
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体高 | 22~33cm |
被毛・毛の色
スキッパーキの被毛はダブルコートと呼ばれるタイプで、皮膚を紫外線などから守るオーバーコートと体温を保持するためのアンダーコートの2種類の毛が生えています。
まっすぐ生えた中長毛はツヤがあり、とても美しい毛並みをしています。
毛の色はブラック・クリーム・フォーンなどがありますが、公式に認められているのはブラックのみです。
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平均寿命
スキッパーキの平均寿命は13~15歳と言われています。小型犬全体の平均寿命が12~15歳なので平均的です。
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スキッパーキの性格
元気で明るく、とにかく好奇心旺盛です。飼い主やその家族に対して愛情表現豊かに接してくれますが、警戒心が強いので、見知らぬ人に対しては吠えてしまうこともあります。
子犬期の性格は?
子犬期のスキッパーキはとっても自由奔放。気になった場所はもれなく探索し、気になるものには自分からどんどん向かっていきます。遊ぶことが好きで、家の中でも活発に動くので、飼い主さんはちょっと大変かもしれません。
オスメスでの違い
オスのほうが縄張り意識が強く、より番犬向きとされています。一方、メスはオスよりやや独立心が強い傾向にあるようです。
スキッパーキの飼い方
食事
運動量が多いスキッパーキのために、食事はエネルギーや体を作るもととなる高たんぱくなフードを与えてあげましょう。ただし、愛犬が食べたがるからと決められた量以上に与えることは避けてください。肥満になってしまうと関節疾患にかかるリスクが高くなります。
運動
小型犬ではありますが、運動量は意外と多いです。運動欲求を満たしてあげるためにも、1回30分以上の散歩を1日2回行うようにしましょう。
性格の部分でも紹介した通り好奇心が旺盛なので、単純な散歩だけではなく、頭を使ったゲームなどを取り入れてみるのもおすすめです。
スキッパーキのしつけ
飼い主に従順で大変賢い犬種なので、物覚えは良いほうです。しかし、自分で判断して行動しようとする側面もあるので、犬の飼育初心者の方にはしつけが難しいかもしれません。まずは子犬の頃からたくさんコミュニケーションをとって、信頼関係をしっかり構築することを目標にしましょう。従うべきリーダーだと認識してもらえれば、行動のコントロールもそこまで難しくありません。
スキッパーキの気をつけたい病気
命に関わるような重篤な病気が少なく、小型犬の中でも丈夫な犬種と言われています。ただ、遺伝的にかかりやすい病気などがあるためご紹介します。
甲状腺機能低下症
犬が患う代表的な内分泌疾患で、甲状腺ホルモンの欠乏により、元気がなくなる、肥満になるなどの症状を引き起こします。
レッグペルテス病(大腿骨頭壊死)
大腿骨の骨盤に繋がっている部分を大腿骨頭というのですが、そこが壊死してしまう病気です。1歳前後の若齢の小型犬に多く発症します。
股関節形成不全
股関節が発育の段階で形態的な異常を起こしてしまう病気です。一般的には大型犬に多くみられるのですが、小型犬のスキッパーキも発症することがあります。
スキッパーキを飼う上での注意点
必ず室内で飼育する
スキッパーキは被毛の多さから夏の暑さに弱いです。そのため、必ず温度・湿度が調整できる室内で飼育するようにしてください。
小型犬で体も小さいですから、そこまで広いスペースがなくても飼いやすいですよ。
社会化訓練をしておく
スキッパーキは警戒心が強いので、必ず社会化訓練をしておきましょう。子犬の頃からたくさんの人や犬と触れ合うことで、警戒からくる無駄吠えや攻撃行動を抑制する効果があります。
スキッパーキのお手入れ方法
ブラッシング
スキッパーキは毛量が多く、かなり密集して生えています。抜け毛も非常に多いので、特に毛が生え替わる換毛期はスリッカーブラシなどを使って毎日ブラッシングを行いましょう。
抜け毛を定期的に取り除き、通気を良くしてあげることで、皮膚疾患になるリスクを下げることができます。
シャンプー
スキッパーキは比較的体臭が少ない犬種ですが、皮膚・被毛を清潔に保つ意味でも月に1回程度シャンプーしてあげましょう。シャンプーをするとかなり抜け毛が除去できるので、換毛期の抜け毛対策としても有効です。
自宅でシャンプーをする際は、洗剤のすすぎ残しと被毛の生乾きだけないように注意してください。
まとめ
凛々しく端正な顔立ちをしているので、落ちついた性格をしているのかなと思いきや、実は陽気で自由奔放なところがあるなどギャップもまたかわいらしいスキッパーキ。
日本ではなかなかお目にかかれない犬種ではありますが、小型犬なので飼育スペースをそこまで気にする必要もないですし、比較的丈夫な子なので新しい家族としておすすめです。
犬の家&猫の里 編集部
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