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ビーグルの寿命はどのくらい?気をつけたい病気を紹介します

2018.12.18 2024.03.21

平均寿命

ビーグルの平均寿命は12~15歳で、先天的な病気にかかりにくいことから長生きしやすい犬種と言われています。
ただ、ビーグルを家族として迎え入れるにあたり、どのような点に気をつけたらよいのか、どんな病気にかかる可能性があるのかを知っておかないと、一緒にいられる時間が短くなってしまう可能性があります。

平均寿命の換算方法は諸説ありますが、人に例えた場合、小型犬は概ね以下のような年齢だと言われています。

犬の年齢

人に例えた年齢

1歳

12歳

2歳

25歳

3歳

29歳

4歳

33歳

5歳

37歳

6歳

42歳

7歳

46歳

8歳

50歳

9歳

55歳

10歳

59歳

11歳

63歳

12歳

68歳

13歳

72歳

14歳

76歳

15歳

81歳

16歳

85歳

17歳

89歳

18歳

94歳

19歳

98歳

20歳

102歳

では、できるだけ長く一緒にいるためには何をしてあげたらよいでしょうか。気を付けてあげたい病気や、生活する上でのポイントについて解説します。

長生きの秘訣

食事

ビーグルは食欲が旺盛で、肥満になりやすい犬種です。さらに、後のかかりやすい病気のところでも紹介しますが、ビーグルは糖尿病になりやすいという面があります。そのため、日々の食事管理は長生きのためにも非常に重要な部分となります。
まず、与える食事は年齢や季節などによってこまめに調節する必要があります。

また、おやつは高カロリーなものが多いので、与えすぎに注意が必要です。

運動

小型犬ではありますが、猟犬として活躍していたこともあり、しっかりと運動させてあげる必要があります。30分以上の運動を1日2回が目安となります。

ただ、単純に歩くだけでは活発なビーグルは満足してくれないこともあります。しっかりストレスを発散させる意味でも、朝はジョギング、夕方は公園でボール遊びなど変化をつけてあげるようにしましょう。時間が取れるときにはいつもと違うコースを歩いてみたり、ドッグランに行くのもおすすめです。

お手入れ

ビーグルは皮脂の多い犬種であることから、体臭がきついと言われることがあります。被毛は短いですが、硬くて撥水性に優れているオーバーコートと、密集して生えることで保温効果のあるアンダーコートの2層構造になっているので、蒸れやすい傾向にあります。蒸れると雑菌が繁殖しやすく、皮膚病になるリスクが高まります。皮膚病は一度発症すると完治すまでに時間がかかり、犬にとっても大きなストレスとなりますので、日々ブラッシングしてあげることで通気性を良くしてあげましょう。

健康診断

飼い主さんが積極的にスキンシップをとることで、愛犬の健康状態を確認してあげることも大切ですが、特にシニア期に入ってからは動物病院で定期的に健康診断を行ってもらうようにしましょう。老化すると、人間と同じく体力や免疫力が落ちてくるので、さまざまな病気にかかりやすくなります。病気の早期発見のためにも、年に一度は受けるようにしてください。

かかりやすい病気

椎間板ヘルニア

椎間板とは、背骨と背骨の間にあるゼリー状の組織で、クッションのような役割をしています。この椎間板が本来あるべき場所からはみ出してしまっている状態が椎間板ヘルニアです。

症状

ちょっと触られたり、動いたりするだけで痛がり、抱っこや散歩を嫌がるようになります。
さらに、痛みがある部分をかばって歩くため、ふらふらとした歩き方になります。

治療法

症状が軽い場合は、炎症を抑える薬やステロイド剤を投与し、様子を見ます。しかし、症状が重い場合は手術を検討する必要があります。

予防法

全力疾走や高いところからのジャンプをあまりさせないようにするなど激しい運動を避ける他、肥満にならないようにしっかりと食事管理を行うことが予防につながります。

白内障

白内障とは、水晶体が白く濁ってしまう病気です。水晶体が濁ることで視力が低下し、進行すると失明するおそれもあります。

症状

白内障が進行すると、目が白っぽくなってきます。さらに、視力の低下に伴い、柱や壁などによくぶつかるようになります。

治療法

白内障の治療法には、内科的もしくは外科的方法があります。
内科的方法は、初期の白内障の進行を遅らせるために、点眼や内服薬などで処置するものです。あくまで進行をゆっくりにするだけであって、白内障を治すことはできません。
もう一つの外科的方法は、病気の原因となる水晶体を取り除き、代わりに人工レンズを装着するものです。こちらは完治が望める一方で、価格が高く、医師に高度な技術が求められるなどのリスクもあります。

予防法

白内障の原因と言われている活性酸素は、紫外線を過剰に浴びることで増えていきます。そのため、散歩の時間帯を工夫してあげる必要があります。できれば紫外線が強い昼間は避けてください。
また、散歩から帰ってきたら人工涙液を点眼し、砂や汚れを除去することで目の病気になるリスクをへらしましょう。

糖尿病

糖尿病は、すい臓で作られるインスリンが不足することで血液中のブドウ糖濃度(血糖値)が高い状態が続いてしまう病気です。

症状

水を飲む量が増えることに伴い、尿の量も増えます。さらに、しっかりと食事をとっているにも関わらず体重が減少するなどの症状が現れます。

治療法

人間と同じく、糖尿病の治療にはインスリンの投与を行います。加えて、食事療法や運動療法も行っていきます。

予防法

一番の予防法は肥満を防ぐことです。日頃の食事内容はもちろん、しっかりと運動を行うことで適正体重を保つようにしましょう。
定期的に血糖値をみてもらうというのも一つの手です。

てんかん

てんかんは、発作を繰り返してしまう脳の病気といわれています。

症状

けいれんする、泡を吹く、失神するなどの症状が見られます。

治療法

症状の軽減や発症の頻度を少なくするため、抗てんかん薬の投与を行うことで治療します。ただ、脳腫瘍や水頭症がてんかんを引き起こしている場合には、そちらを治療すべく外科的治療法が適用されることがあります。

予防法

病気が原因で引き起こされるてんかんについては、その病気の早期発見が予防法と言えるかもしれませんが、原因がはっきりとわからないことのほうが多いので、有効な予防法がないのが現状です。

まとめ

ビーグルはボディバランスも良く、先天的な病気が少ないことから長生きしやすい犬種ですが、肥満になりやすいという面を持っています。
人間と同じく肥満はさまざまな病気を引き起こす原因となります。

そのため、飼い主さんがしっかりと食事や運動に気をつかってあげることが長く一緒にいるためには必要不可欠なのです。

参考文献
犬の椎間板ヘルニアに対するPLDD
犬の若年性白内障の2例
ビーグル犬のてんかん素因について

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この記事の監修者

犬の家&猫の里 編集部

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