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キャバリアの寿命はどのくらい?気を付けたい病気について紹介します

2021.05.11 2024.03.26

キャバリアは僧帽弁閉鎖不全症にかかりやすいことから、小型犬の中でもやや短命な傾向であるといわれています。

しかし、決して長生きができないわけではありません。飼い主さんによる日ごろの工夫で一緒にいられる時間を長くできる可能性は大いにあります。

ここではそんなキャバリアの寿命や病気、長生きの秘訣について解説します。

キャバリアの平均寿命

小型犬に分類されるキャバリアの平均寿命は、9~14歳とされています。小型犬全体の平均寿命が12~15歳なので、やや短命な印象を受けるかもしれません。
平均寿命の換算方法は諸説ありますが、人に例えた場合、小型犬は概ね以下のような年齢だと言われています。

犬の年齢

人に例えた年齢

1歳

12歳

2歳

25歳

3歳

29歳

4歳

33歳

5歳

37歳

6歳

42歳

7歳

46歳

8歳

50歳

9歳

55歳

10歳

59歳

11歳

63歳

12歳

68歳

13歳

72歳

14歳

76歳

15歳

81歳

16歳

85歳

17歳

89歳

18歳

94歳

19歳

98歳

20歳

102歳

他犬種と比較して短命?

キャバリアが他の小型犬と比較してやや短命な傾向にあるのは、心臓病にかかりやすいことが関係しているのではないかと考えられています。
キャバリアは遺伝的に僧帽弁閉鎖不全症という心臓病になりやすい犬種です。多くの犬種は高齢になってからこの病気を発症するのですが、キャバリアの場合は若いうちから発症することも珍しくありません。

気をつけたい病気

僧帽弁閉鎖不全症(心臓病)

この病気は、心臓の左心房と左心室の間にある僧帽弁が閉じなくなることで、血液の逆流が起きてしまう病気です。
初期段階では特に症状がないのですが、進行するとゼーゼーと咳をしたり、運動した後や興奮したときに倒れてしまったりすることがあります。さらに重症化すると肺水腫や呼吸困難を引き起こし、死に至る場合もあります。
予防が難しい病気なので、早期に発見するためにも定期的に心臓の音を聴いてもらうなど健康診断を受けるようにしましょう。

外耳炎

外耳炎は、耳道(耳の穴から鼓膜までの間)に炎症が起こってしまうものです。犬の外耳道はL字型になっていて、たださえ通気しにくいのですが、キャバリアのように垂れ耳だとさらに蒸れやすくなってしまうのです。高温多湿の季節は雑菌が繁殖しやすいので、妙に頭を振っていたり、しきりに耳を気にしていたりする場合には、動物病院を受診してみましょう。

短頭種気道症候群

キャバリアをはじめ、パグやフレンチブルドッグなどの短頭種が多く発症する呼吸器の症状を総称して「短頭種気道症候群」と言います。短頭種は鼻から気管にかけて狭くなりやすいので、激しい運動をすると呼吸困難を引き起こすことがあります。
肥満になると気道を狭くすることにつながるので、適正体重をオーバーしないように意識しましょう。

脊髄空洞症

その名の通り、脊髄に空洞ができてしまう病気です。空洞の中には脳脊髄液という液体がたまっており、脊髄を圧迫することで首の痛みや四肢のしびれなどさまざまな神経症状が現れます。脊髄空洞症のほとんどは先天性なので予防は難しいです。そのため、首のあたりや足をしきりに気にするなどいつもと様子が違うと感じたら、近くの動物病院に相談してみましょう。

長生きの秘訣

飼育環境を整える

外で飼育すると、蚊やノミ、ダニなど虫に刺されてしまうリスクが高くなるだけでなく、騒音などさまざまな刺激にさらされることからかなりのストレスがかかってしまいます。
長生きさせるためにはこうしたストレスが軽減できる室内で飼育させることが必須です。

もちろん室内で飼育する際もしっかりと飼育環境は整えてあげてください。たとえば、滑りやすい床は関節を傷める原因になりますので、コルクマットやラグを敷いてあげましょう。また、人が好きで、基本的には家族と過ごしたがる性格をしていますが、ときにはひとりで落ち着いて過ごせるようなスペースも用意してあげてくださいね。

暑さ対策を行う

キャバリアは寒さには比較的強いのですが、暑さには弱い犬種です。室内での熱中症を防ぐためにも、室温は23~25℃くらいなるよう、エアコンなどを使って調整してください。留守番をさせるときは、エアコンをつけたままにする、水飲み場を増やす、自分で体温の調節ができるようにペット用のクールマットを用意するなど、万全の暑さ対策を行ってからでかけるようにしましょう。

肥満を防止する

キャバリアは食欲旺盛で食べ物に執着がある子も多いのです。しかし、太りやすい体質なのでおやつやフードをあげすぎるとあっという間に肥満になってしまいます。肥満になると心臓に大きな負担がかかりますので、心臓病になるリスクを高めてしまいます。さらに、気道を狭めて呼吸困難を引き起こしやすくなる、糖尿病になりやすくなる、関節に負担がかかるなどさまざまな危険性がありますので、食事管理と適度な運動で、適正体重を維持するようにしてください。

老犬になったら

キャバリアは8歳前後からシニア期に突入します。遊び好きで活発な面がありますが、老犬になると脚力が低下し、散歩に興味を示さなくなることも。とはいえ散歩は健康の維持に不可欠ですから、行きは歩かせて帰りはカートを利用するなど愛犬が歩く距離を調整してあげましょう。
他にも、老犬になると食欲不振になることがあります。フードを食べなくなってしまった場合は、温めて香りを出したり、嗜好性の高いもの少量混ぜてみたりしましょう。

普段からチェックしておきたいポイント

気をつけたい病気のところでも紹介しましたが、キャバリアは耳が垂れているので外耳炎になりやすいです。外耳炎になると耳が赤くなったり、ニオイが強くなったりしますので、定期的にイヤークリーナーでお手入れしながらそういった異常がないか確認するようにしましょう。

キャバリアに限らず、犬は結膜炎をおこしやすい傾向にあります。結膜炎の原因はいろいろありますが、まつげやホコリなど異物が目に入ることでも起こります。日常生活を送る中で知らないうちに結膜炎になってしまうこともありますので、白眼の赤さや涙の量、目ヤニの多さなどは常にチェックしておきましょう。日頃から見ておけば、ちょっとした変化にもすぐ気づくことができますよ。

小型犬は唾液の分泌量が少なく、水を飲む量が少ないことから、歯垢がつきやすいとされています。さらに、短頭種は他の犬種に比べて歯の間隔が狭くなっていることから、食べかすがたまりやすいです。歯垢・歯石がたまった状態を放置すると歯周病になりますので、キャバリアは特に歯の状態をよく確認してください。

皮膚

キャバリアは皮膚病になりやすく、また治りにくい犬種だとされています。アトピー性皮膚炎や脂漏症といった脱毛を伴う皮膚病も多いため、ブラッシングの際は皮膚が見えてしまうような不自然な脱毛や、赤み、湿疹などがないか丁寧に確認してください。
ブラッシングが十分に行われないと毛玉が多くなり、皮膚の通気が悪くなって皮膚疾患につながりますので、こまめにブラッシングは行いましょう。

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まとめ

僧帽弁閉鎖不全症という心臓病にかかりやすいことから、小型犬の中でもやや短命な傾向にあるキャバリア。しかし、長生きができないわけではありません。食事の管理や適度な運動で、万病のもとである肥満を防ぎ、室内で快適に生活できるような工夫をしてあげれば、一緒にいられる時間が長くなる可能性は大いにあります。
長生きには病気の早期発見も重要ですので、必ず健康診断は受けるようにしましょうね。

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この記事の監修者

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