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チャウチャウの舌はなぜ青い?

2019.08.06 2024.03.21

人間も犬も舌の色というとピンク色を想像しますよね。しかし、チャウチャウという犬種にいたっては、舌が青色だって知っていましたか。
ではなぜ、チャウチャウの舌はそのような色をしているのでしょう?

チャウチャウってどんな犬?

ボリュームのある茶色い被毛がまるでライオンのように見えるチャウチャウ。大型犬であることから迫力がありますが、目は小さく、鼻はペチャっとつぶれていてなんとも愛らしい表情をしています。

チャウチャウはかなり歴史の古い犬種で、原産国である中国には2000年以上も前から存在していたと言われています。
チャウチャウはモンゴル族によって飼われていたとされており、番犬や狩猟犬としてはもちろん、食用や毛皮も活用されていたようです。

チャウチャウの舌はなぜ青色なのか


そんなチャウチャウの舌はちょっと衝撃的な青色をしています。なぜ青色なのか気になるところではありますが、実ははっきりとした理由はわかっていないとのこと。ただ、チャウチャウと共通の祖先から派生していると言われている「シャーペイ」という犬種も同じく舌が青くなっています。このことから、祖先の特徴を引き継いだために舌が青くなったのではないかと言われています。

ちなみに、チャウチャウ舌の色は生まれたときから青いわけではありません。子犬のときは他の犬種のようにピンク色の舌をしています。成長するにしたがってじょじょに青黒く変化していくので、初めてチャウチャウを飼育する方は、ちょっと心配に思ってしまうかもしれませんね。

他にも舌に特徴がある犬種っているの?

甲斐犬や北海道犬は「舌班」を持つ個体が多いと言われています。舌班とは舌に表れる青黒いシミのようなものです。班の大きさはさまざまで、小さなものから舌の大部分を覆うものもあります。舌班はいわばほくろのようなもので、健康に影響を及ぼすものではありません。

舌で健康状態がわかる


チャウチャウの舌がピンクから青黒く変化するのは、特に問題ないことがわかったわけですが、注意しなければいけない変化もあります。
たとえば、黒く盛り上がったしこりのようなものが舌にできていた場合、メラノーマ(悪性黒色腫)の可能性が高いです。チャウチャウはメラノーマになりやすいと言われています。かなり進行が早い腫瘍なので、早期の発見と治療が必要です。

他にも、舌が白っぽいときは貧血や体温低下、栄養不足の恐れがあります。体温が低下していることが原因の場合は、体を暖めればもとに戻ります。暖めてみても変化がないのであれば、近くの動物病院を受診しましょう。

また、犬は熱中症になると血液中の酸素が欠乏し、舌や歯茎が青黒くなります。他の犬種であれば、そんな変化があれば病院に連れていきますが、チャウチャウはもともと青黒いのでチアノーゼかどうかを判断しにくいです。チャウチャウは被毛が多く、マズルが短いことから熱中症になりやすいので、苦しそうに呼吸していないか、脱水症状を起こしていないかよく観察しておく必要があります。

まとめ

チャウチャウの舌が青い理由は、先祖である犬の特徴を引き継いだからではないかとされていますが、はっきりと解明されていないというのが現状です。
舌が青色だと、ちょっと心配になってしまいますが、特に問題があるわけではないので、安心してください。

ただ、犬の舌というのは健康のバロメーターです。チャウチャウの場合は特殊な舌であることから変化が見えにくいかもしれませんが、いつもと違うところがないか、こまめにチェックしておくことをおすすめします。

この記事の監修者

犬の家&猫の里 編集部

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