イングリッシュコッカースパニエルは飼い主や家族のそばで過ごすことが大好きなので、室内で飼うことが理想とされています。しかし、室内で飼うとなるとやはり気になるのは抜け毛…。イングリッシュコッカースパニエルは抜け毛が多い犬種なのでしょうか？

イングリッシュコッカースパニエルの抜け毛について

イングリッシュコッカースパニエルは抜け毛が多い犬種です。普段から抜け毛は多いのですが、特に春と秋の換毛期には1か月ほどかけて大量に毛が抜けてしまいます。この換毛期は、人間でいう衣替えで、快適に過ごすために気温に合わせて毛を増減させているのです。ただ、犬の中にも衣替えをするタイプとしないタイプがいます。イングリッシュコッカースパニエルのダブルコートといういわば衣替えをするタイプです。ダブルコートの犬種というのは、保温や皮膚を保湿する機能がある「アンダーコート」と外部刺激から皮膚を守る機能がある「オーバーコート」の2種類の毛が生えています。このうちのアンダーコートが季節によって増減するのです。一方、衣替えしないタイプはシングルコートとよばれています。アンダーコートがなく、オーバーコートのみが生えています。ただ、シングルコートも毛は生え変わりますので、多少の抜け毛はあります。

犬の抜け毛対策とは

こまめなお手入れ

一番の抜け毛対策と言えばやはりお手入れ。ブラッシングをこまめに行ったりシャンプーをすることで、抜け毛が部屋に舞い落ちる前に除去することができます。詳しいお手入れ方法に関しては、この後ご紹介します。

気が付いたときに掃除をする

犬の抜け毛を放置するとアレルギーの原因になったり、ノミやダニが繁殖しやすくなります。そのため、こまめな掃除が必要になります。ただ、イングリッシュコッカースパニエルのように抜け毛が多い犬種を飼育していると、1日1回の掃除だけでは足りないことも。そこで、手元に粘着ローラーやハンドクリーナーをおいて、気づいたときにささっと掃除できるようにしておきましょう。

家具の置き方を工夫してみる

リビングなど犬が主に生活する部屋は家具の置き方にも工夫してみるとよいと思います。例えば、家具と家具の間に抜け毛が入りこんでしまうような隙間を作らないようにしたり、裏側まで掃除しやすいようにキャスター付きの家具にしたりするのがおすすめです。

着用する洋服に気をつかう

犬の毛は空中に舞いやすいので、かけている洋服に毛がついてしまいます。どんなに対策しても抜け毛をゼロにすることはできないので、ちょっと考え方を変えて、毛がつきにくい素材の洋服を選んでみるのはいかがでしょうか。つるっとした素材であれば、簡単に払い落とすことができます。

お手入れ方法

ブラッシング

イングリッシュコッカースパニエルの被毛は長い上に細く柔らかいので非常にからまりやすいです。毛玉やもつれができると見た目にも影響してきますし、なにより通気性が悪くなることで皮膚トラブルをまねく原因にもなってしまいますので、毎日ブラッシングする必要があります。抜け毛が多くなる換毛期には1日数回ブラッシングしてあげましょう。
イングリッシュコッカースパニエルは被毛が豊富なので、少しずつ毛をかき分けながらスリッカーブラシなどを使ってブラッシングします。換毛期にはファーミネーターといって死毛を抜く道具を使う方もいますが、毛を抜くという行為は皮膚に負担がかかってしまうため、使う頻度に注意が必要です。

シャンプー

皮膚を清潔に保つだけでなく、抜け毛を除去する方法として有効なシャンプーは月に2回ほどが目安となります。
シャンプーは犬にとってストレスになりがちですので、嫌なものと認識されないためにも、優しく声をかけながら行ったり、ときにはおやつをあげながら行ってあげると良いですよ。きれいに洗い終わったら、ドライヤーで完全に乾燥させてください。生乾きだと、ニオイの原因になるだけでなく、菌が繁殖しやすくなります。

まとめ

イングリッシュコッカースパニエルは犬の中でも特にお手入れが大変と言われています。毛が長い上に柔らかいので毛玉ができやすいですし、抜ける毛も多いので、ブラッシングには時間がかかります。美しい見た目を保つためにはトリミングも定期的に行わなければいけませんから、お手入れにかかる費用も決して安いとは言えません。しかし、そんな大変さを思わず忘れてしまうくらい魅力的な子なので、実際に飼っている人からの話なども参考にしつつ、飼育を検討してみてください。

イングリッシュ・コッカー・スパニエルの子犬を探す