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犬図鑑

イングリッシュコッカースパニエルの寿命はどのくらい?気を付けたい病気を紹介します

2019.04.07 2024.03.26

平均寿命

イングリッシュコッカースパニエルの寿命は12~15年といわれています。中型犬としては平均的ですが、遺伝性の病気が多いので注意が必要となります。

平均寿命の換算方法は諸説ありますが、中型犬は概ね以下のような年齢になると言われています。

犬の年齢

人に例えた年齢

1歳

12歳

2歳

19歳

3歳

26歳

4歳

33歳

5歳

40歳

6歳

47歳

7歳

54歳

8歳

61歳

9歳

68歳

10歳

75歳

11歳

82歳

12歳

89歳

13歳

96歳

14歳

103歳

15歳

110歳

16歳

117歳

17歳

124歳

18歳

131歳

19歳

138歳

では、どうしたらできるだけ長生きしてもらえるのでしょうか。生活する上でのポイントや、気を付けてあげたい病気について詳しく紹介していきます。

長生きの秘訣


イングリッシュコッカースパニエルが長生きするためには運動・食事・お手入れの3つが特に重要となります。

十分な運動

イングリッシュコッカースパニエルはもともと猟犬として活躍していたので、十分な運動量を確保する必要があります。1日の運動量の目安は、1回30分の運動を2回ほどになります。寒さには比較的強いのですが、暑さには弱いので、夏場な散歩の時間帯を工夫しましょう。

バランスの取れた食事

イングリッシュコッカースパニエルは太りやすい体質なので、食事の管理をしっかりしなければいけません。ただ、ダイエットのために食事量だけを極端に減らしてしまうと、摂取できる栄養が減ってしまうので、カロリーを抑えつつ、健康的な皮膚づくりや毛づやに関係する栄養素(タンパク質・アミノ酸・ビタミンAなど)が含まれているフードを選ぶようにしましょう。

こまめなお手入れ

イングリッシュコッカースパニエルの不毛は長毛でかつボリュームが多いので非常に毛が絡まりやすいです。そのため、こまめなブラッシングが必要となります。活発に動くことから、毛玉ができやすいわきの下や内股は特に念入りにブラッシングしてあげてください。

被毛だけでなく、耳のお手入れも忘れずに行ってください。イングリッシュコッカースパニエルの場合、耳にボリュームを持たせるようなカットスタイルを選ぶ飼い主さんが多いですが、耳の重さが重くなることで通気性が悪くなるので、湿度の高い時期はお手入れをしつつ、炎症などを起こしていないか確認してください。

気を付けたい病気

進行性網膜萎縮

進行性網膜萎縮は網膜が徐々に縮んでいき、視力が失われていく病気です。

症状

最初は夜間や暗いところで目が見えにくい程度なので、気づきにくいかもしれません。しかし、そのうち昼間や明るいところでも物につまずいたり、障害物にぶつかったりするようになります。
ゆっくりと進行するため気づいた時にはだいぶ視力が低下していた、なんてこともあります。

治療法、予防法

進行性網膜萎縮は遺伝性の病気なので、予防法がないと言われています。
また、確かな治療法がないため、もしも発症してしまった場合は、床などに極力物を置かないなど、未然に怪我を防いであげることが必要です。

脂漏性皮膚炎

皮膚の新陳代謝が異常に早くなることで、皮脂分泌のバランスが崩れてしまう病気です。

症状

脂漏性皮膚炎の症状は湿性脂漏症なのか乾性脂漏症なのかで異なります。湿性の場合は皮脂が増えるので皮膚がべたついたり、悪臭を放ったりするようになります。一方で、乾性の場合は皮膚が乾燥するのでフケが増えます。

治療法

薬用シャンプーでの薬浴、抗生剤や抗真菌剤の投与によって二次感染を防ぐ他、食事による管理も行います。

予防法

こまめなブラッシングで通気性を良くしてあげるほか、自宅でシャンプーを行った際は毛の根本までしっかりとドライヤーで乾かすようにしましょう。
家庭用ドライヤーだと時間がかかってしまう場合には、トリミングの際にシャンプーもお願いするのがおすすめです。

外耳炎

外耳炎は、耳の中にダニや菌が発生することで炎症が起こる疾患です。

症状

耳をしきりに痒がったり、ベトベトした臭いのある耳垢がたまったりします。

治療法

細菌が原因の場合は、抗菌薬を使ってしっかりと殺菌していきます。耳ヒセンダニなどの寄生虫が原因の場合はしっかりと耳の洗浄を行ってから寄生虫を駆除する薬を使用します。

予防法

イングリッシュコッカースパニエルの耳は垂れさがっていて蒸れやすいので、イヤークリーナーなどを使って耳の中を常に清潔に保つようにしましょう。ブラッシングだけでなく、耳のお手入れも日常的に行ってあげてください。

激怒症候群(スプリンガー・レイジ・シンドローム)

激怒症候群は、突然飼い主や他の犬に対して攻撃的になってしまう病気です。脳の疾病で、てんかん発作の別の形であるともいわれています。

症状

なんの前触れもなく怒り出す、だれかれ構わずかみつくなどの症状がみられます。

治療法

激怒症候群はまだまだわからないことが多く、根本的な治療法が確立されていないというのが現状です。ただ、てんかん発作の別の形であるともいわれていることから抗てんかん薬を投与し、発作の頻度を少なくするという治療法が多く行われています。

予防法

激怒症候群先天性のものなので病気の発症自体を予防するというのは難しいです。いざというとき周囲の人や犬にケガをさせないようにするためにも、外出時に口輪をしたり、人が多く集まる場所・時間に散歩に行かないなどの対策をしっかり行ってください。

以前にこの病気の症状が見られたという場合には動物病院で一度検査してもらいましょう。

まとめ

イングリッシュコッカースパニエルは遺伝性の病気が多い犬種です。遺伝性の病気は発症を予防することができないので、飼う前にどのような症状が見られるのかなどを知っておくことが大切です。中でも激怒症候群は周囲の人に危害を加えてしまうので、病気についての理解をしっかりと深めておきましょう。

参考文献
【動物と遺伝病②】犬の遺伝病と、かかりやすい犬種とは

この記事の監修者

犬の家&猫の里 編集部

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