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犬図鑑

甲斐犬の寿命と気を付けたい病気

2019.08.08 2024.03.15

平均寿命

甲斐犬の寿命は12~16年と言われています。甲斐犬と同じ中型犬の平均寿命は13年前後とされているので、かなり長生きです。
平均寿命の換算方法は諸説ありますが、中型犬は概ね以下のような年齢になると言われています。

犬の年齢

人に例えた年齢

1歳

12歳

2歳

19歳

3歳

26歳

4歳

33歳

5歳

40歳

6歳

47歳

7歳

54歳

8歳

61歳

9歳

68歳

10歳

75歳

11歳

82歳

12歳

89歳

13歳

96歳

14歳

103歳

15歳

110歳

16歳

117歳

17歳

124歳

18歳

131歳

19歳

138歳

出来るだけ長く一緒にいるためのポイントや、気を付けるべき病気とその予防法について解説していきます。

気を付けたい病気

甲斐犬が気を付けるべき病気は以下の通りです。

アレルギー性皮膚炎

アレルゲンが体内に入ったり、接触することで皮膚に何らかの異常がでてしまうものです。

症状

皮膚にかゆみが生じる、赤み、湿疹、脱毛などの症状が見られます。

治療法

アレルギー性皮膚炎の治療法は、まず内服薬によってかゆみのコントロールを行います。その後、アレルゲンに接触しないための対策をします。アレルゲンがノミの場合はノミがつかないように予防薬を処方し、食べ物の場合はアレルゲンを除いた食事を出します。

予防法

予防として有効なのは、アレルギー検査です。日本犬はアレルギー性皮膚炎を発症しやすいと言われているので、あらかじめ検査を受けてアレルゲンを特定しておくと良いでしょう。

外耳炎・中耳炎

外耳炎は、耳の中にダニや菌が発生することで炎症が起こる疾患です。進行すると鼓膜の奥にある中耳にまで炎症が及び、中耳炎を引き起こします。

症状

耳をしきりに痒がったり、べとべとした臭いのある耳垢がたまったりします。

治療法

細菌が原因の場合は、抗菌薬を使ってしっかりと殺菌していきます。耳ヒセンダニなどの寄生虫が原因の場合はしっかりと耳の洗浄を行ってから寄生虫を駆除する薬を使用します。

予防法

イヤークリーナーなどを使って耳の中を清潔に保つことが一番の予防法です。普段からスキンシップをとりつつ、耳の中に異常がないかこまめにチェックするようにしましょう。

前十字じん帯断裂

前十字じん帯は、膝関節を構成するじん帯のことで、脛骨が前に滑り出さないようにする役割があります。このじん帯が部分的もしくは完全に切れてしまった状態を前十字じん帯断裂と言います。

症状

関節に痛みや腫れが出てしまうことから、運動を嫌がったり、後ろ足の挙上が見られます。

治療法

部分的に断裂していても、関節が安定しているのであれば、鎮痛剤を投与し、体重や運動の管理といった内科的治療を行います。
部分断裂であっても関節が安定していなかったり、完全に断裂している場合には、外科的治療を行います。

予防法

肥満になると関節に負担がかかってしまいます。そのため、前十字じん帯断裂を予防するためにも運動や食事の管理をしっかり行い、適正体重をオーバーしないようにしてください。

長く一緒に暮らすために

生活スペースに物を置かない

犬の誤飲・誤食事故というのは非常に多いので、愛犬の生活スペースに余計なものを置かないことが重要です。また、甲斐犬は運動能力が高く、ちょっとした壁やフェンスなら軽々乗り越えてしまいます。つまり甲斐犬がよく行き来する生活スペース以外のところにも侵入してしまうことがあるので、床など犬でも届いてしまう範囲に不用意なものを置かないように心がけましょう。

シニアになったら健康診断

甲斐犬は丈夫な犬種ではあるのですが、やはりシニアになると心臓疾患、がんなどの悪性腫瘍といった病気にかかる可能性はどうしても高くなります。そのため、シニア期に突入したら定期的に健康診断を行うようにしましょう。早期に発見・治療ができれば、愛犬の負担を少なくすることもできます。

ストレスフリーの生活を心がける

甲斐犬は中型犬に分類されるので、体はそこまで大きくないのですが、猟犬であることから非常に体力があります。運動量も多く、小さいうちは30分程度の運動でも問題ないですが、成犬になったら1時間は必要になります。運動不足になるとストレスがたまってしまうので、毎日十分な運動が必須です。また、甲斐犬は室内で飼育するとストレスがたまりやすくなります。日本の気候に慣れていることから、屋外でも飼育できる犬種ですので、外でのびのびと過ごさせてあげる方が良いでしょう。

まとめ

優秀な猟犬にするべく、甲斐犬は近親交配(※)を避けてきた背景があります。そのため遺伝的な病気というのは少なく、かなり丈夫な犬種です。
長生きする傾向にありますが、運動が足りない、生活スペースが狭いなど普段の生活環境によっては、寿命を短くしてしまうかもしれないので、くれぐれも注意してください。

また、丈夫とは言っても人間と同じく年齢を重ねていくとさまざまな病気にかかるリスクは高まります。飼い主さんが愛犬の状態をチェックするだけでなく、動物病院で定期的な健康診断も受けるようにしましょう。

※近親交配とは兄弟同士など遺伝学的に近しい個体を掛け合わせるものです。

参考文献
一動物病院おける犬のアレルギー性皮膚炎の発生状況

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この記事の監修者

犬の家&猫の里 編集部

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