ミニチュアブルテリアの性格や特徴は?飼い方やしつけ方を解説します!
つぶらな瞳をしていながら、がっちりとした体格を持つミニチュアブルテリア。「ミニブル」という略称でご存知の方も多いのではないでしょうか?珍しい犬種でありながらも人気犬種の一種として人々に親しまれています。
ミニチュアブルテリアはどういった犬なのでしょうか?性格や特徴について解説していきます!
ミニチュアブルテリアの特徴は?
ミニチュアブルテリアは、愛玩動物としての可愛らしさを持ちながらも、体ががっちりと作られている犬です。立ち姿も非常に勇ましく、ミニチュアという名前でありながらも中型犬にカテゴライズされる大きさがあります。元気で体力があり、犬によってはたくましい筋肉が映えるほど、頼もしい雰囲気を持つ品種です。
大きさとしては、体重が10~15kgほど、体高が30cm前後となっています。
毛の色は白や黒、フォーンなどが多く、白と黒の混ざったタイプも人気があります。目の部分が黒色になっている「アイパンチ」のあるタイプも人気で、この有無や形によって価格が変動することもあるようです。毛は短めで、ふさふさとした柔らかさが感じられるようなタイプではありません。
ミニチュアブルテリアの性格は?
しっかりした体型の印象通り、頑固で自身を尊重するような人間らしい性格を持っている点が大きな特徴です。その人間のような一面がユニークであり、親近感を覚える愛くるしい部分でもあります。
基本的には好奇心旺盛で、自慢の体を活かしてとても活発に動き回ります。そうしたやんちゃな面も大きな特徴のひとつと言えるでしょう。しつけさえ間違えなければ飼い主のいう事をしっかり聞いてくれるため、非常に忠実です。ただ、マイペースで自己中心的な一面もあるので、しつけるのが少し難しい犬種でもあると言われています。
しつけ次第では犬特有の忠実さを存分に発揮してくれるため、飼い主の育て方次第で性格も大きく変化すると言って良いでしょう。元々は獰猛な犬種であった歴史があるため、攻撃的な側面も持ち合わせているので少し注意が必要です。
しかし、現在では非常に落ち着きを持つ、人と愛情を持って接することのできるペットとなっています。
ミニチュアブルテリアの気を付けたい病気
- ・水晶体脱臼
- ・聴覚障害
- ・皮膚病(アレルギー)
- ・膝蓋骨脱臼
- ・生活習慣病
関連記事:ミニチュアブルテリアがかかりやすい5つの病気!症状や対策まとめ
ミニチュアブルテリアの歴史
上でも「獰猛な犬種であった歴史がある」と述べましたが、これは、ミニチュアブルテリアは過去に闘犬であった歴史を持っているからです。
当時、イギリスで闘犬として扱われていたブルドックとテリアを交配させたことから「ブルテリア」という名前が付けられました。様々なサイズのブルテリアが生まれる中、小さなサイズのものを「ミニチュアブルテリア」として分けたのが始まりと言われています。当時、小型のブルテリアは小回りの利く俊敏さが評価されていたようです。
イギリスで闘犬がなくなって以降、家で気軽に飼育できる愛玩動物として、人の手に渡るよう改良が施される形になりました。その結果、闘犬時代の獰猛な性格が少しずつ薄れ、落ち着きのある優しい犬へと変貌していったのです。その後、ドッグショーなどで注目を浴びるようになり、一気に家庭用の犬として人々に広まりました。
ミニチュアブルテリアのしつけ方法
元が闘犬であった事もあり、中には非常に凶暴な性格を持った子犬が生まれてくる事もあります。小さな頃の教育がかなり重要になって来るため、赤ちゃんの頃から丁寧に愛情を注いで育てるのが大事です。
しつけを怠ると、後から凶暴な性格に手が付けられなくなり、後悔してしまうかもしれません。お迎えする際にも、しっかりとその場で性格を確認するといいでしょう。
飼い主が自分であることをしっかりと認識させた上で、立場が上であることをしっかりと覚えさせましょう。周辺住民に迷惑がかかることのないよう、人に慣れた落ち着きのある子に育てるのがポイントです。
まずは主従関係を築く
先ほども少しご紹介しましたが、ミニチュアブルテリアは攻撃的な面を持っています。自分から攻撃を仕掛けるということは少ないですが、他の犬や小さな子どもが挑発してきた場合に反応してしまうことが多いです。
どんな状況であっても冷静な立ち振る舞いができるように、飼い主がコントロールしてあげることが求められます。
そのためには、しっかりと主従関係を築き、飼い主がリーダーであることを愛犬に認識させましょう。
噛み癖をやめさせる
ミニチュアブルテリアは噛み癖のある子が多い犬種です。
甘噛み程度だから・・・と甘く考えるのではなく、小さなころから「人を噛むことはいけないことだ」としっかり学習させなくてはいけません。成犬になっても噛み癖が残ってしまうと、散歩の際に他の犬や人を怪我させてしまうおそれがあります。
ただ、子犬のときは子どもの歯から大人の歯に生え変わる関係で、どうしても歯がむずがゆくなってしまうもの。コードやスリッパなど家の中のものをガジガジと噛んでしまうことがよくあります。家の中のものを噛んでしまうときは、まず手の届かないところに隠してしまいましょう。その上でコードやスリッパなんかよりも魅力的だと思ってもらえるおもちゃをたくさん用意してあげてください。
好きなときに好きなだけ噛んでも良いおもちゃを与えてむずがゆさを解消させてあげましょう。
また、飼い主との遊びの中で、ついつい楽しくなってしまい、噛んでしまうことがよくあります。
このとき、頭をたたいたりするのは望ましいしつけの仕方ではありません。
人間の手は怖いもの、と学習したことで、逆に触れようとしたときに威嚇されるかもしれません。
万が一噛んでしまった場合は、おやつを鼻先に近づけてみてください。おやつにつられて噛むことをやめたら、しっかりほめてあげます。
かむことをやめるといいことがある、と認識してもらうことが大切です。
噛むという行動から気をそらすという意味では「カウンターコマンディング」という方法もあります。
飼い主の手を噛んだときに、おすわりや伏せといった指示をだし、噛むことを強制的に終了させます。素直におすわりや伏せができたらおおいにほめてあげてください。
無駄吠えをやめさせる
“無駄”とはいうものの、言葉が話せない犬にとっては飼い主さんに自分の訴えをどうにか伝えたくて吠えているので、すべてにきちんと意味があります。
飼い主さんはなぜ今吠えているのかをしっかりくみ取り、対処する必要があります。
無駄吠えで多いのが、何かをしてほしいと要求するために吠えるケースです。
ごはんがほしい、散歩がしたいといった要求吠えには決して答えてはいけません。吠えたらご飯がもらえた、散歩に連れていってもらえたと学習してしまうと、吠え癖は一向に改善されません。吠えている最中は一切対応せず、吠えることをやめたらごはんをあげたり、散歩に連れて行くようにしましょう。
トイレトレーニング
室内で犬を飼うのであれば、トイレトレーニングは避けては通れません。
トイレを覚えさせる上で特に大切なのが、しっかりと観察することと、失敗しても怒らないことです。
愛犬をケージの中に入れ、まずはしっかりと観察することから始めます。トイレをしたがっているような素振りを見せたら、素早くトイレシートの上に運んであげます。そのまま様子を見て、排泄ができたらしっかりほめてあげましょう。
最初のうちはこれを繰り返し、トイレシートが排泄する場所であることを覚えてもらいます。トイレシートで問題なく排泄できるようになったら、徐々に自分の足でトイレに行けるよう訓練していきます。
ここでもしっかり観察していないと、望ましくない場所で粗相してしまうおそれがあります。
もしも愛犬がトイレに失敗してしまった場合、叱ってはいけません。
なぜかというと、排泄した場所が悪いから叱られたではなく、排泄したこと自体を叱られたと思ってしまうからです。
トイレを覚えるまではできる限り目を離さないようにしてあげてください。
ミニチュアブルテリアを飼う際に気を付けたいポイント!
活発に動き回る事が多いので、飼い主がしっかりと制御をかけて飼い慣らす必要があります。性格の合わない犬とすれ違った際に喧嘩になることも珍しくないので、しつけは最重要項目です。様々な場所や人に触れながら人間の世界に慣れさせ、人懐っこい犬に育てることを目標にしましょう。頭自体は悪い方ではないので、ちゃんと教育すれば何でも覚えてくれます。
また、元気な犬なだけに散歩が不可欠です!他の犬と比較して筋肉も付いている方なので、少しの散歩では満足感が得られません。時には勢い余ってリードごと引っ張られるような事もありますが、その辺りも飼い主によるコントロール力がポイントになります。
丁寧にしつけを施しさえすれば、散歩や周囲との交流も上手くいくようになるでしょう。
可愛くてたくましい!飼いやすさが増している注目犬
ミニチュアブルテリアはしつけが重要なだけに、飼うのが難しい印象がありますよね。しかし、かわいい見た目をしていながらも、たくましい体格や頑固な性格を持つ点はこの犬にしかない持ち味です。少し癖のあるワンちゃんですが、その分個性を持っている所が人気の秘訣と言えるでしょう。
そして、近年では家庭用の犬としてさらに改良が施されており、飼いやすさが増して来ています。この機会に、ミニチュアブルテリアを購入してみてはいかがでしょうか?
犬の家&猫の里 編集部
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