ミニチュアブルテリアがかかりやすい5つの病気!症状や対策まとめ
小さいながらも、活発でパワフルな走りを見せてくれるミニチュアブルテリア。そんな元気なイメージのあるワンちゃんですが、実は遺伝的な問題から病気に弱い一面も…!時代の変化とともに少しずつ遺伝による異常は減って来てはいるものの、健康な状態で飼う為には細心の注意が必要です。
それでは、ミニチュアブルテリアがかかりやすい病気にはどのようなものがあるのでしょうか?それぞれ見て行きましょう。
ミニチュアブルテリアがかかりやすい病気
水晶体脱臼
目の中には、水晶体と呼ばれる器官があります。反射した光を映像として映すためのレンズの役割をしている器官で、我々の目にも存在しているものです。この水晶体を支えている筋肉が、伸びたり傷ついたりしてしまうことによって、水晶体の位置がズレてしまう症状を水晶体脱臼と言います。
大体4歳頃から発症する可能性があると言われている病気で、高齢になって来るとリスクが高くなります。完治するのが難しく、発見が遅れると最悪の場合には失明に至ることもある病気です。形となって現れる症状なので、日ごろから目の状態を確認してあげることが大切になります。心配な場合には、動物病院で検査を行いましょう。
聴覚障害
遺伝性の病気の中でも、特に多いと言われているのが聴覚障害です。耳が聴こえなくなってしまう症状で、ホワイトの犬種に多いとされています。これには、白色の元であるダルメシアンの遺伝子に原因があると言われており、一定の割合でこの障害を持つワンちゃんが確認されているようです。つまり、後天性ではなく先天性の元から持っている病気になります。
ブルテリア自体が元々、雑な方法で繁殖してきた経緯があるため、こうした遺伝子に関係した病気になりやすいと言われています。その症状は様々で、全く聞こえないものから、左右の一方が聞こえないタイプまで幅広く存在します。
必要なコミュニケーションの取り方が全く違ってくるので、飼う際には聴覚障害を持っているかどうか、その有無や程度についてしっかり把握しておくことが大切です。
皮膚病(アレルギー)
ミニチュアブルテリアは皮膚が弱く、皮膚を介した病気になりやすい特徴があります。アレルギーなどの病気の感染元となる恐れがあるので、お部屋の掃除などをしてケアしてあげなくてはなりません。特に微生物や寄生虫の影響を受けやすいので、注意しておきましょう。
食事が合わないことによるアレルギー反応も肌に現れやすく、場合によっては皮膚が赤く腫れ上がったり、ぶつぶつができてしまったりすることがあります。こうした症状の場合、肌のケアよりも食事制限が大事なポイントになるので覚えておきましょう。特に手作りで食べ物を与えている飼い主さんは要注意です。
皮膚に異常が出たら、まずはどの食材が入っている時にどんな症状が出るのか、具体的に洗いだしておきましょう。アレルギーを発症する食べ物は避けるようにして、それでも皮膚の異常が気になる場合はお医者さんに相談してください。症状を伝えれば薬の処方などで対応してもらえます。ストレスによって症状が悪化するケースもあるので、状況を見ながら適宜対応していくのが良いでしょう。
膝蓋骨脱臼
激しく走り回ることの多いミニチュアブルテリアは、後ろ足の膝を悪くする膝骸骨脱臼を引き起こすこともあります。膝を脱臼してしまうと足を満足に動かすことが難しくなり、酷い時には引きずるような形になってしまいます。発見が遅れると症状がどんどん悪化してしまうので、早期発見が大切です。歩き方や走り方をよく観察して、いつもと違った様子がないかチェックしておきましょう。
また、外での運動ではなく室内の環境が原因となるケースも考えられます。床が硬く、膝に負担がかかりやすい状況下で長時間過ごす場合には注意が必要です。気になる場所には、柔らかいカーペットなどを敷くなどして対策を取っておきましょう。
生活習慣病
犬も人間と同じように、生活習慣が悪い事によって病気を引き起こすケースがあります。中でも代表的なのが糖尿病です。ブルテリアは非常に食が旺盛なので、食事に制限をかけるなど飼い主による管理が欠かせません。可愛い子にたくさん食べさせたい気持ちは分かりますが、病気になるリスクを考え、健康的な食生活を意識して食べ物を与えることが大切です。
また、ミニチュアブルテリアは心臓病になりやすいと言われています。遺伝が主に関係しているのですが、生活習慣でリスクが高まることは言うまでもありません。運動から食事まで、しっかりと管理してあげてください。
日常的な観察で早期発見を!
肉付きの良い体や元気に走る様子から、一見すると病気とは無縁にも思えるミニチュアブルテリア。しかし、肌がデリケートであったり、遺伝による病気を持っていたりと病弱な一面があります。日ごろから肌や関節の状態に気を配っておいて、何か異常があればすぐに病院に連れて行くことを心掛けましょう。
また、遺伝性の病気は事前に調べればきちんと分かるものです。購入の前にしっかりチェックして、病気について飼い主が理解した上で飼うようにしましょう。
犬の家&猫の里 編集部
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