パピヨンの毛質の特徴とカットの方法を紹介します!
販売中のパピヨン
美しい被毛が目をひくパピヨンは、ペットとして長年人気を誇っています。飼ってみたいと思っている方も多いと思いますが、室内で飼育する際に気になるのがやはり抜け毛。そこでこの記事では、パピヨンの毛質やカット方法などをご紹介します。
パピヨンの被毛の特徴

パピヨンはシングルコートの犬種です。
ダブルコートほどではありませんが、抜け毛は一定量あります。
とくに季節の変わり目には、毛が生え替わる「換毛期(かんもうき)」があり、抜け毛が増えることもあります。
長くて細い毛がふんわりと広がるため、絡まりや毛玉になりやすいのが特徴です。
とくに湿気の多い時期は、皮膚が蒸れやすくなるため、日常のお手入れで清潔に保つことが大切です。
パピヨンのシャンプー頻度と快適な洗い方のコツ
パピヨンのきれいな被毛を保ち、皮膚を健やかに維持するには、定期的なお手入れが必要です。
ここでは、シャンプーの適切なタイミングや、優しく洗うためのポイントについてお伝えします。
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シャンプーはどのくらいの頻度が理想?
パピヨンの場合、月に1回から2回ほどのペースでシャンプーをするのが一般的とされています。
皮膚が特に敏感な犬種のため、必要以上に頻繁に洗うのは避けたほうがよいでしょう。洗いすぎは乾燥を引き起こし、かゆみやフケの原因になることもあります。
もしお散歩中に泥はねがついたり、雨の日で足元が汚れたりしたときは、全身を洗わずに、濡らしたタオルで優しく拭き取るだけでも十分対応できます。シャンプーの必要性は、毛の汚れ具合やにおいなどを見ながら調整していくとよいでしょう。
肌に優しいシャンプーを選ぶには?
パピヨンの皮膚は繊細で、刺激に弱いことがあるため、洗浄力が強すぎるシャンプーは避けましょう。
犬専用の低刺激タイプや、保湿成分が含まれているものを選ぶと安心です。
とくに乾燥しやすい子には、シャンプー後にコンディショナーを使ってあげると、毛のまとまりもよくなり、ツヤやふんわり感をキープできます。
人工的な香りが強すぎない、自然由来のものがおすすめです。
洗い方のポイント
シャンプー前にはしっかりブラッシングをして、毛のもつれや抜け毛を取っておきましょう。
このひと手間で、洗ったあとに毛玉ができるのを防ぐことができます。
ぬるま湯(目安は37度前後)を使い、優しく体全体を濡らします。
特に顔周りは水が苦手な子が多いので、手や濡れたタオルを使ってそっと濡らしてあげましょう。
シャンプーは直接つけずに手でしっかり泡立ててから使用し、背中、胸、足と順番にマッサージするように洗っていきます。
泡が残りやすい耳のつけ根や足周りは、丁寧に洗い流すことが大切です。
すすぎが甘いと肌トラブルのもとになるため、しっかりすすぎましょう。
乾かし方のコツ
洗い終えたら、タオルで優しく水分をふき取ります。
そのあとはドライヤーを使って、毛の根元からしっかり乾かしていきましょう。風の強さは中くらい、温度は低めに設定すると安心です。
パピヨンは毛が細く、乾きにくい部分もあるため、生乾きのまま放っておくと皮膚の蒸れやにおいの原因になることがあります。
被毛の流れにそって、根元から丁寧に乾かすのが健康な被毛を保つポイントです。
パピヨンにトリミングは必要?お手入れのポイントと費用の目安
優雅に広がる耳の飾り毛が印象的なパピヨンは、シングルコートで比較的毛が絡みにくいとされる犬種ですが、被毛の手入れはとても重要です。
とくに、耳や足周りなど毛が伸びやすい部分を清潔に保つには、定期的なケアが欠かせません。
ここでは、パピヨンの被毛管理について、トリミングの必要性や頻度、費用について解説します。
パピヨンの毛は切ったほうがいいの?
パピヨンの被毛は、柔らかくサラサラした質感が特徴のシングルコートです。
全身の毛は伸び続けるタイプではありませんが、耳、足元、しっぽなどの一部は伸びやすく、見た目だけでなく衛生面にも影響が出ることがあります。
特に足裏の毛が伸びると、滑りやすくなって転倒の原因になることもあり、また、目の周りの毛が長くなると視界をさえぎってしまうこともあります。
こうした部分を中心に、定期的なカットやケアをしてあげることで、見た目の美しさと健康の両方を保つことができます。
また、換毛期には抜け毛が増えるため、普段より丁寧なブラッシングが必要です。
サロンでのトリミングが必須というわけではありませんが、部分カットを含めたお手入れの機会として活用するのはとても効果的です。
お手入れの頻度はどれくらい?
パピヨンの場合、全身のカットが定期的に必要というわけではありませんが、部分的な手入れは月に1回〜1か月半に1回程度のペースが理想です。
特に足裏の毛や爪、耳の周り、肛門周りは汚れがたまりやすいため、3〜4週間おきのケアがおすすめです。
ブラッシングは週に2〜3回程度行うと、毛玉や抜け毛の予防につながり、皮膚の健康維持にも役立ちます。
耳の飾り毛や尻尾などは長く保つスタイルも人気ですが、汚れや絡まりがひどくなるとトラブルのもとになるため、清潔を保つ意識が大切です。
ケアにかかる費用の目安
パピヨンのトリミング費用は、施術の内容やサロンによって差がありますが、一般的には以下のような価格帯で提供されることが多いです。
全身カットが不要なぶん、パーツごとのケアを選びやすいのが特徴です。
- 足裏や肛門周りなどの部分ケア:1,000円〜2,000円ほど
- 耳や顔周りの部分カット:2,000円〜3,000円程度
- シャンプーコース(爪切り・耳掃除・肛門腺しぼりなど込み):4,000円〜7,000円程度
毛の状態や毛玉の有無によっては、追加料金が発生することもあるため、事前に確認しておくと安心です。
また、サロンによっては「小型犬の中でも毛が細くて絡まりやすい」といったパピヨンの特徴に合わせたケアプランを用意しているところもあります。
トリミングやケアで気をつけたいこと
パピヨンは基本的に人懐っこく穏やかな性格ですが、知らない場所や慣れない作業にストレスを感じることもあります。
とくに長時間の施術になると、体への負担だけでなく、精神的な緊張を招くこともあるため、最初は短時間のメニューから少しずつ慣らしていくのがよいでしょう。
また、毛がもつれた状態で施術を受けると、余計に時間がかかってしまい、痛みを感じることもあります。
日頃から自宅でブラッシングをしてあげることで、サロンでの負担も軽くなります。
パピヨンの魅力である美しい飾り毛やしっぽの毛を健康に保つためにも、定期的なケアと優しい接し方が大切です。
パピヨンの人気カットスタイル
パピヨンの人気カットスタイルとしては以下のようなものがあります。
サマーカット
長い被毛を短くカットするので、非常にスッキリします。顔の小ささが強調され、華奢で可愛らしい印象になります。
特徴的な耳の飾り毛はそのままに、体の毛だけを短く切るスタイルもあります。
テディベアカット(まんまるカット)
耳の飾り毛や顔周りの毛を丸くカットするスタイルです。エレガントな印象のあるパピヨンから一変、ぬいぐるみのようなコロッとした可愛らしさになります。特に毛量の多い子におすすめのカットです。
桃尻カット
全体の飾り毛は残したままで、お尻周りの毛だけを短くするカット方法です。お尻周りを清潔に保つことができる上に、まん丸のお尻がなんとも言えず可愛らしい!ということで取り入れる飼い主さんが多いようです。
カットで毛質が変わる!?
肉球の間や、耳の内側に生えるムダ毛をカットする程度であれば、自宅でのカットでもよいですが、それ以外の部分を飼い主さん自らがカットを行うのはあまりおすすめができません。
というのも、もともとトリミング犬種ではないこともあり、パピヨンはバリカンなどで一度短くカットしてしまうとなかなか生えてこない、毛質が変化してしまう、というケースもあります。
絹糸のような美しく柔らかな毛が真っすぐに生えることが特徴ですが、毛の向きが四方八方に向いてしまったり、パサパサとした毛質になったりすることもあるので、カットを検討している方は、トリミングサロンのスタッフと相談し、その後のこともしっかりと考えた上で行うようにしましょう。
まとめ
シングルコートのパピヨンはダブルコートの犬種に比べると比較的抜け毛が少ないですが、美しい被毛を保つためには日々のブラッシングは必須となります。
カットにおいては、トリミング犬種ではないのでしなくても問題はありません。むしろ飼い主さんが自らカットすることで毛質が変化してしまうこともあるので、注意が必要です。
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犬の家&猫の里 編集部
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