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犬図鑑

サモエドの寿命はどのくらい?気をつけたい病気を紹介します

2019.01.27 2024.03.26

サモエドの平均寿命

サモエドの寿命は、10~13歳と言われています。遺伝的な疾患が少ない犬種ですので、飼い主さんの日頃のケアや管理によっては、平均寿命以上に長く一緒にいることができますよ。

平均寿命の換算方法は諸説ありますが、人に例えた場合、大型犬は概ね以下のような年齢だと言われています。

犬の年齢

人に例えた年齢

1歳

9歳

2歳

18歳

3歳

26歳

4歳

35歳

5歳

44歳

6歳

53歳

7歳

62歳

8歳

71歳

9歳

80歳

10歳

89歳

11歳

98歳

12歳

107歳

13歳

115歳

14歳

124歳

15歳

133歳

16歳

142歳

では、どんなことに気を付ければ、より長く一緒にいられるでしょうか。気を付けてあげたい病気や、生活する上でのポイントについて解説します。

長生きの秘訣

暑さ対策をしっかり行う

サモエドは極寒の地シベリアで育った犬なので、寒さには強いですが、暑さには非常に弱いです。高温多湿な日本の夏を屋外で乗り切るのは難しいので、体は大きめですがエアコンが使用できる室内で飼うのがベストです。
愛犬に合わせた室温にするとちょっと寒い…ということであれば、室温は25℃前後に設定し、冷却マットを置いてあげると愛犬が自分で涼むことができます。

他にも、夏場は散歩に出かける時間を工夫する必要があります。一番良いのは、日差しが弱い早朝です。仕事の関係で早朝が難しい場合は、日がしっかり沈んだ夜8時以降がおすすめです。さらに、夏場の散歩には必ず水分補給用のお水を持っていくようにしましょう。

ストレスをためないようしてあげる

もともと遊牧民の荷物をのせたソリを引いたり、一緒に猟に出かけていたので、サモエドは活発で体力があります。そのため、軽いお散歩では満足してもらえず、ストレスになってしまいます。
30分以上の散歩を1日2回が目安ですが、長距離を淡々と散歩するというよりは、ジョギングと公園でのボール遊び、室内に戻ってからは宝探しゲームのような頭を使う遊びを行うなど、さまざまな刺激が得られるようにしてあげてください。

また、サモエドは飼い主さんのことが大好きで、いつでも一緒にいたがります。ひとりぼっちで留守番させる機会が多いと、かまってもらえない寂しさからストレスが溜まってしまいます。
サモエドの飼育を考えている場合は、常に家にだれかいる、もしくは飼い主さん自身が家にいることが多いと言う人が理想です。

食事の与え方に気を配る

サモエドは胃捻転という病気にかかりやすい傾向にあります。
一気にエサを食べたり、お水をがぶ飲みしたりすることで発症リスクが高まると言われています。

エサやお水を与えるときは何回かにわけ、1回の量が多くなりすぎないように浅めの容器に入れるようにしましょう。
ドライフードの場合はあらかじめふやかしたり、消化しやすいものにするのも胃捻転になるリスクを下げる効果が期待できます。

気をつけたい病気

股関節形成不全

股関節の形態的な異常のことで、成長期によく見られると言われています。

症状

腰を振るように歩く、上手く座れない、後ろ足が上手く使えないので跳ねるように歩くなど。

治療法

軽度であれば、運動制限や体重管理などに加え、鎮痛剤やレーザー療法によって痛みを和らげるような治療法を行っていきます。
重度の場合は、症状や股関節の状態に合わせた手術を選択する必要があります。

予防法

遺伝が一つの原因となっているので、親犬が股関節形成不全になっていないかを事前に確認しておくことが大切です。他にも、子犬の頃の過剰な栄養摂取、激しい運動が原因と言われているので、年齢にあった食事の与え方、関節に負担をかけない運動の仕方を心がけるようにしてください。

進行性網膜萎縮

進行性網膜萎縮は網膜が徐々に縮んでいき、視力が失われていく病気です。

症状

最初は夜間や暗いところで目が見えにくい程度なので、気づきにくいかもしれません。しかし、そのうち昼間や明るいところでも物につまずいたり、障害物にぶつかったりするようになります。
ゆっくりと進行するため気づいた時にはだいぶ視力が低下していた、なんてこともあります。

治療法、予防法

進行性網膜萎縮は遺伝性の病気なので、予防法がないと言われています。
また、確かな治療法がないため、もしも発症してしまった場合は、床などに極力物を置かないなど、未然に怪我を防いであげることが必要です。

胃捻転

胃捻転は、胃が何らかの原因によってねじれてしまい、胃の内容物が発酵することでガスがたまってしまう病気です。

症状

腹部が膨れる、嘔吐する、ゲップが頻繁にでる、呼吸が荒くなるなど。胃捻転は緊急性が高く、死に至るおそれがあるため、これらの症状が見られたら早めに対処するようにしましょう。

治療法

胃にチューブを入れたり、胃穿刺を行うことで、胃の中にたまってしまった空気を抜きます。また、胃捻転は再発の可能性が非常に高いため、ねじれてしまった胃をもとに戻す手術を行った後、胃を固定する手術も同時に行います。

予防法

胃捻転は胃に食べ物が入っている状態で激しい運動をすることで起きやすいと言われています。そのため、散歩は食後に行わないようにしましょう。また、食事の回数を分けることで1回の食事量が多くなりすぎないように心がけてください。

皮膚炎

サモエドは体毛が長いために蒸れやすく、皮膚に炎症が起きやすい犬種です。皮膚炎といっても、細菌によるもの、ダニによるものなど原因はさまざまです。

症状

フケがでる、毛が抜ける、皮膚の赤みやかゆみなど。

治療法

細菌によるものの場合は、薬用シャンプーと抗生剤を使用し、ダニによる場合はダニの駆除を行った上で抗生物質の投与もしくは患部に軟膏を塗ります。

予防法

皮膚を常に清潔に保つためにも、ブラッシングで通気性を良くしてあげましょう。また、シャンプーを行った際は、ドライヤーで完全に乾かすことで、細菌の繁殖しやすい状況を作り出さないようにしてください。

まとめ

サモエドは辛抱強いところがあるので、ちょっとした痛みなどは我慢してしまう傾向にあります。そのため、飼い主から積極的にスキンシップをとってあげることで、細かな体調の変化に早く気づいてあげられるようにしましょう。

参考文献
犬の股関節形成不全(異形成)の診断と治療
進行性網膜萎縮症(PRA:Progressive Retinal Atrophy)<犬> | みんなのどうぶつ病気大百科
一動物病院おける犬のアレルギー性皮膚炎の発生状況

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この記事の監修者

犬の家&猫の里 編集部

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