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グレートデーンの寿命はどのくらい?気を付けたい病気について紹介します

2021.07.18 2024.03.26

グレートデーンは大型犬の中でも超大型といわれるほど大きな犬種です。

その大きな体ゆえに小型犬や中型犬と比較すると短命である傾向があります。

ここでは、そんなグレートデーンの気を付けたい病気や、長く一緒にいるための秘訣を解説します。

グレートデーンの平均寿命

グレートデーンの平均寿命は7~10年とやや短命です。

犬の寿命の長さというのは、体が大きいほど短くなる傾向にあるってご存知でしたか?

小型犬全体の平均寿命が12~15歳なのに対し、大型犬全体の平均寿命は10~12歳とされています。

なぜ大型犬や超大型犬の方が短命なのかというと、体の大きさに比べて臓器が小さいことや小型犬・中型犬に比べて成長スピードが早いことなどが関係しているようです。成長スピードに関しては、以下の表を見るとわかりやすいかもしれません。

年齢の換算方法は諸説ありますが、人に例えた場合、大型犬は概ね以下のような年齢だと言われています。

犬の年齢

人に例えた年齢

1歳

9歳

2歳

18歳

3歳

26歳

4歳

35歳

5歳

44歳

6歳

53歳

7歳

62歳

8歳

71歳

9歳

80歳

10歳

89歳

11歳

98歳

12歳

107歳

13歳

115歳

14歳

124歳

15歳

133歳

16歳

142歳

グレートデーンの適正体重

グレートデーンの適正体重は、オスが54kg以上、メスが45kg以上とされています。ただし、同じ犬種であっても個体差がありますので、必ずしもオスは54kg以上、メスは45kg以上でなければならないということではありません。

むしろ数字で管理するよりも、痩せすぎて肋骨が浮き出ていないか、逆に肋骨の上に脂肪が乗りすぎていないかなど、実際に愛犬の体を触ってあげた方が体型を確認しやすいと思います。

気を付けたい病気

胃拡張・胃捻転

胃拡張・胃捻転とは、胃がガスで膨れ、ねじれてしまう病気で、特にグレートデーンのような超大型犬で胸の深い犬種は発症しやすいとされています。

胃捻転になると、胃だけではなく胃や腸につながる大きな静脈もねじれて、全身に血液が回らなくなり、ショック状態に陥ることがあります。こうなると、発症から数時間で死亡してしまうケースもあるようです。

もし、嘔吐をしたくても吐物がでない、急にぐったりする、多量のよだれを垂らすなどの異変が見られた場合には、早急に近くの動物病院に連れていきましょう。

胃拡張・胃捻転の発症原因ははっきりとはわかっていませんが、早食い、大食い、水のガブ飲み、食後すぐに運動をするといった行為は、胃拡張・胃捻転を発症しやすくするとも言われていますので、注意しましょう。

骨肉腫

骨肉腫は骨のガンで、大型犬や超大型犬に多く発生します。骨肉腫の7割以上が四肢に発生し、特に前肢が多いと言われています。

骨肉腫の症状としては、足が腫れる、歩くのを嫌がる、硬いしこりができる、などがあります。

骨肉腫は原因が分かっておらず、予防が難しいので、気になるしこりなどがあった場合は、早めに動物病院で相談してみましょう。

拡張型心筋症

拡張型心筋症は心臓の筋肉が薄くなることで、心臓の収縮機能が低下し、全身にうまく血液を送れなくなってしまう病気です。犬がかかる心筋症のうち、この拡張型心筋症が大部分を占めるとされています。

拡張型心筋症になると、食欲の低下、体重の減少、肺水症などを引き起こします。

拡張型心筋症の怖いところは、この病気になったからといって必ず上記の症状が出るわけではなく、症状がない場合もあるということです。症状がないと静かに病気が進行してしまうので、なかなか気づくことができません。

残念ながらこの病気も予防法がないので、好発犬種は定期的に心臓の検査を受けるようにしましょう。

アジソン病(副腎皮質機能低下症)

アジソン病は、副腎皮質ホルモンの分泌が低下することにより、食欲不振、嘔吐・下痢、多飲多尿などさまざまな症状を引き起こす病気です。アジソン病の厄介な点として、病気特有の症状がありません。

食欲不振、嘔吐、下痢など別の病気でも見られる症状がほとんどなので、見逃されやすい病気といわれています。

投薬治療を行っていくことで改善はされますが、完治しない病気ですので、生涯付き合っていくことになります。

長生きの秘訣

室内で飼育する

グレートデーンは体が大きいので、スペースを確保しやすい外で飼育しようと考えている方もいるかもしれませんね。しかし、グレートデーンはそのたくましい見た目とは裏腹に、とても寂しがり屋なので、外でひとりぼっちにされてしまうと寂しさからストレスを抱えてしまいます。

ストレスがたまると、無駄吠えや破壊行動などに発展する恐れがありますし、思わぬ病気を引き起こしてしまうこともあるので、室内で飼育するようにしましょう。

さらに室内で飼育することで、温度を調整してあげることもできますし、天候の影響や虫からも守ってあげることができるので、より長生きにつながります。

しっかり運動させる

グレートデーンはかつて猟犬として活躍していたこともあり、かなり体力があります。運動欲求も高いので、1時間以上の散歩を朝と夕方の2回行うようにしましょう。

1時間以上というのはあくまでも目安ですので、その日の散歩の内容や愛犬の様子に応じて調整してあげてください。

運動は、肥満を防止するだけでなく、気分転換にもなりますので、愛犬の心身の健康を維持するためには必要不可欠であるということを覚えておいてくださいね。

定期的に健康診断を受ける

小型犬や中型犬の場合、1歳を超えてから健康診断に連れていくという方も多いと思いますが、大型犬は成長スピードが早いので、気持ち早めに健康診断を受けさせても良いでしょう。

グレートデーンがかかりやすい骨肉腫や拡張型心筋症、アジソン病は特に早期の発見が重要になる病気なので、若いときから定期的に健康診断を受けさせましょう。3歳くらいまでは1年に1回程度で良いですが、4歳以降はシニア期に突入しますので、半年に1回くらいのペースで受けるのが理想です。

老犬になったら

グレートデーンは超大型犬なだけあって、その重い体を支えている足にはかなり負担がかかっています。老犬になると足腰の筋肉が衰え、若いときよりも関節疾患になるリスクが高まります。

そのため、グルコサミンやコンドロイチンなど関節に良いとされているサプリメントを与えてあげましょう。

シニア期に突入すると、若いときよりも運動に対して消極的になる子もいますが、運動をしないとどんどん筋肉や体力が落ちてしまいますので、無理のない範囲で運動は毎日行うようにしましょう。

ときには、少し傾斜のある坂を上るなど負荷がかかるような運動を取り入れることも大切です。

普段からチェックしておきたいポイント

断耳をしていないグレートデーンは、垂れ耳なので耳の中が蒸れやすく、細菌が繁殖しやすいことから、外耳炎になりやすいです。

外耳炎になると耳が赤くなる、耳から独特なニオイがする、茶色~黒褐色の耳垢が付着しているなどの症状が見られます。

外耳炎は強いかゆみや痛みを伴い、愛犬にとってはストレスになってしまいますので、日頃から耳の中の色、ニオイ、耳垢の量や色を確認して、外耳炎を防ぎましょう。

また、ぬれたガーゼなどで耳の中を拭いてしまうと、耳の中がぬれてしまい、細菌の繁殖を助長させてしまうおそれがあるので、乾いたガーゼで拭くか、耳専用の洗浄液を使うようにしてください。

口が大きいグレートデーンは、よだれの分泌量が多いです。よだれが出てしまうこと自体は特に問題ないのですが、よだれをそのまま放置してしまうとニオイの原因になったり、よだれやけと言って口周りの毛が変色したりします。

よだれが多いなと感じたときは、こまめに拭いて、口周りを清潔に保つようにしましょう。

また、歯周病などの口腔トラブルを抱えていると、よだれが増えてしまうことがあるので、口臭がきつくないか、歯茎は赤くなっていないか、腫れていないか、など口の中の様子も普段から確認するようにしてください。

皮膚

皮膚病は、どんな犬種でもかかる可能性がある病気です。ただ、内臓疾患などとは違い、発症したら目に見えるので、比較的気づきやすいです。できればひどくなる前に病院に連れていった方が良いので、愛犬の皮膚の状態は、常に確認しておきましょう。

ブラッシングのときが一番確認しやすいと思いますので、優しくブラッシングしながら皮膚が赤くなってないか、湿疹がないか、不自然な脱毛がないかなどを見てあげましょう。

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まとめ

グレートデーンは超大型犬ですので、どうしても小型犬や中型犬に比べると短命な傾向にあります。しかし、超大型犬でも室内で飼育する、日々しっかり運動をさせてあげる、若い頃から健康診断を受けるなどを意識しながら生活すると、一緒にいられる時間が長くなる可能性があります。

健康管理も非常に重要ですが、グレートデーンは飼い主さんと常に一緒にいたがるような子が多いので、たくさんスキンシップを取ってあげることも忘れないようにしてください。

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この記事の監修者

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