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サルーキの寿命はどのくらい?気を付けたい病気について紹介します

2021.08.19 2024.03.26

サルーキは、大型犬の中でも比較的長命な犬種です。

しかし、繊細な子も多いため病気にならないために日ごろの飼育から注意が必要です。

ここでは、そんなサルーキの寿命や気を付けたい病気について解説します。

サルーキの平均寿命

サルーキの平均寿命は12~14歳とされており、大型犬の中でも比較的長生きな犬種だと言われています。

犬の年齢の換算方法は諸説ありますが、人に例えた場合、小型犬は概ね以下のような年齢だと言われています。

犬の年齢

人に例えた年齢

1歳

9歳

2歳

18歳

3歳

26歳

4歳

35歳

5歳

44歳

6歳

53歳

7歳

62歳

8歳

71歳

9歳

80歳

10歳

89歳

11歳

98歳

12歳

107歳

13歳

115歳

14歳

124歳

15歳

133歳

16歳

142歳

サルーキの適正体重

サルーキの適正体重は、14~25kgとされています。

サルーキは線が細く、かなり痩せているようにも見えますが、あれは俊足を実現するための洗練された体型であり、サルーキにとっては標準体型です。

あばら骨が浮いて見えると、少し心配になるかもしれませんが、適正体重の範囲内であれば問題ありません。

気を付けたい病気

外耳炎

外耳炎は、耳道(耳の穴から鼓膜までの間)に急性または慢性の炎症が起こってしまうものです。

外耳炎になると、かゆみや痛みが生じるため、首をふったり、しきりに耳の後ろの部分を掻いたりします。

外耳炎はアレルギー体質に関連していることがあり、アトピー性皮膚炎や食物アレルギーの犬は外耳炎を併発するケースが多いようです。

外耳炎を放置してしまうと、鼓膜の奥にある中耳や内耳に影響を及ぼすこともあるので、速めに気づいてあげられるよう、日頃から耳の状態をよく観察しておきましょう。

副鼻腔炎

副鼻腔炎は、鼻の奥にある副鼻腔に炎症が起こってしまうものです。

副鼻腔炎になると、くしゃみ、鼻水、鼻血、鼻筋が腫れる、口呼吸になるなどの症状が見られます。

症状が軽い場合は、炎症を鎮める薬などを投与する内科的治療を行います。しかし、鼻筋が腫れてしまったり、蓄膿症になっていたりする場合は、手術によって副鼻腔内の洗浄などを行う必要があります。

副鼻腔は、鼻炎が悪化することによって併発するケースが多いので、くしゃみや鼻水が多いと感じたら、放置せずに病院を受診しましょう。

肥大性心筋症

肥大型心筋症は心臓の筋肉が厚くなることで心臓がうまく動かなくなり、血液の循環不全を引き起こす病気です。

犬の心筋症はほとんどが拡張性心筋症で、肥大性心筋症を発症するのは珍しいとされています。

そのため、報告例も少ないのですが、肥大性心筋症心筋症になると、元気がなくなる、食欲が低下する、咳が出る、呼吸困難になるなどの症状が見られるようです。

肥大性心筋症は、原因がはっきりわかっていない上に突然死するケースがあるので、非常に恐ろしい病気です。

発症自体を予防することは難しいですが、早期に発見できれば、進行を遅らせることができるので、サルーキのような好発犬種は、定期的に肥大性心筋症のリスクがないかどうか診てもらうようにしましょう。

甲状腺機能低下症

甲状腺というのは、のどのやや下に位置する腺組織です。

甲状腺ホルモンを分泌することで、代謝のコントロールを行っているのですが、甲状腺機能低下症になると、甲状腺ホルモンの分泌が減少してしまいます。

それにより、元気がなくなる、脱毛、皮膚の色素沈着、食べる量が少ないのに太るなどの症状が現れます。

この病気の原因としては、甲状腺自体の異常や脳下垂体の異常などが考えられています。

脱毛や皮膚の色素沈着が起こることから、ただの皮膚疾患としてみられることもあります。

しかし、治療を続けているのになかなか皮膚の状態が良くならない場合には、甲状腺機能低下症の疑いもありますので、一度病院で相談してみましょう。

長生きの秘訣

ストレスをためないようにする

サルーキは感受性が豊かで、とても繊細な子が多いです。

そのため、ストレスに弱く、心因性の病気にかかってしまうこともあります。

長時間の留守番、家族構成の変化、運動不足、睡眠不足などはストレスの原因になりやすく、場合によっては食欲不振、下痢、嘔吐といった消化器症状を引き起こすこともあります。

サルーキの性格をよく理解し、ストレスの原因になってしまいそうなものはできる限り取り除いてあげてください。

室内で飼育する

サルーキは極端に暑かったり、寒かったりする環境が得意ではありません。特に、脂肪が少ないことから、寒さが苦手です。

屋外で飼育してしまうと、気温の影響を直接受けてしまうので、できれば室内で飼育してあげてください。

先ほど、サルーキはストレスに弱いと説明しましたが、屋外でポツンとひとりにされてしまうこともストレスの原因になってしまうので、そういった点でも室内飼育のほうがおすすめです。

十分な運動時間を確保する

サルーキはもともと猟犬として活躍していたこともあり、運動能力が非常に高く、犬種の中でも1、2を争うほどの俊足の持ち主です。

走ったり、体を動かしたりすることが大好きなアクティブな犬種なので、毎日しっかりと運動させてあげましょう。

散歩時間の目安は1回1時間程度で、これを1日2回行うのが理想です。

毎日の散歩もちろん重要ではあるのですが、できればドッグランに連れていって、思いっきり走らせてあげるような機会も作ってあげてください。

老犬になったら

大型犬のサルーキは、7歳くらいからシニア期に突入しますので、この頃から被毛にツヤがなくなったり、筋肉が落ちて痩せ細ったりするなど、老化に伴った変化が見られるようになります。

外見の変化だけでなく、食欲の低下、寝ている時間が多い、運動に消極的になるといった行動面でも変化が現れてきます。

老犬になると粗相が増えたり、ご飯がうまく食べられなくなったりとできないことも増えてきます。しかし、そこで飼い主さんが疲れ切った表情をしていると、愛犬もそれを感じ取ってしまいます。

すべて飼い主さんが一人で行うと、負担が大きくなってしまうので、家族に協力してもらったり、獣医師に相談したり、老犬ホームに預けてみたりしながら、上手に介護と付き合っていきましょう。

普段からチェックしておきたいポイント

サルーキは外耳炎になりやすいので、耳の状態は普段からチェックしておきましょう。

チェックしておきたいポイントは以下の通りです

  • ・悪臭がしないか
  • ・触っても痛がったりしないか
  • ・耳の中が赤くなったり腫れたりしていないか
  • ・耳垢がたまっていないか

サルーキは垂れ耳で、パッ見ただけでは耳の状態がわかりにくいので、こまめに確認してあげてください。

実は成犬のほとんどが歯周病に罹患しているということをご存知でしょうか。

たかが歯周病、と思っているかもしれませんが、進行すると、歯が抜け落ちたり、下顎が骨折したりします。

以外に恐ろしい病気ですので、歯茎が腫れていないか、口臭がきつくないかなど口腔内の状態は普段からチェックしておきましょう。

犬は人間と違って歯を磨く習慣がありませんが、食べかすが歯に残ったままの状態が続くと、歯周病の原因になりますので、子犬の頃から歯磨きの習慣をつけるようにトレーニングしましょう。

皮膚

サルーキは皮膚炎になりやすい傾向があるので、ブラッシングやシャンプーをする際に、赤みや発疹などがないかチェックしてあげてください。

また、甲状腺機能低下症になると、皮膚の色素沈着や脱毛が症状として現れるので、不自然な脱毛がないか、皮膚の色が変わっていないか、などもあわせて見てあげましょう。

誤診に注意

サルーキに血液検査を行うと、「低白血球症」「高赤血球症」「高ヘモグロビン血症」などと診断されることがあります。

しかし、サルーキにとって他犬種よりも白血球や血小板が少なかったり、赤血球が多かったりすることは必ずしも異常ではありません。むしろ正常であることの方が多いです。

こうしたサルーキの血液検査の結果の特徴を知らない獣医師がときに誤診することもあります。

サルーキは飼育頭数もそこまで多くない犬種なので、こういった特徴を知らない医師がいる可能性もあります。

愛犬に特に変わった様子はなく、普段通り元気に過ごしているのに、血液検査の数値によって薬を処方された場合は、医師に一度確認してみましょう。

まとめ

サルーキは大型犬としては比較的長生きな犬種ですが、より長く一緒にいたいのであれば、できるだけストレスフリーな生活を送れるように、飼い主さんがサポートしてあげましょう。

サルーキは繊細な子が多いので、フードを替えるときは様子を見ながら少しずつ替えてあげたり、留守番させる時間は極力短くしてあげたりするなど、ストレスの原因になりそうなことは取り除いてあげてください。

また、運動することが好きなので、運動不足もストレスになります。毎日の散歩はもちろんですが、たまにはドッグランでたくさん遊ばせてあげましょう。

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この記事の監修者

犬の家&猫の里 編集部

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