タイニープードルの寿命と気を付けたい病気
販売中のタイニープードル
平均寿命
タイニープードルは公式に認められているわけではなく、あくまでトイプードルの一種とされています。そのため、寿命はトイプードルと同じ12~15年が平均となっています。
平均寿命の換算方法は諸説ありますが、小型犬は概ね以下のような年齢になると言われています。
犬の年齢 | 人に例えた年齢 |
---|---|
1歳 | 12歳 |
2歳 | 25歳 |
3歳 | 29歳 |
4歳 | 33歳 |
5歳 | 37歳 |
6歳 | 42歳 |
7歳 | 46歳 |
8歳 | 50歳 |
9歳 | 55歳 |
10歳 | 59歳 |
11歳 | 63歳 |
12歳 | 68歳 |
13歳 | 72歳 |
14歳 | 76歳 |
15歳 | 81歳 |
16歳 | 85歳 |
17歳 | 89歳 |
18歳 | 94歳 |
19歳 | 98歳 |
20歳 | 102歳 |
では、できるだけ長く一緒にいるためにはどうしたらよいでしょうか。タイニープードルをお家に迎える際の注意点や、気を付けてあげたい病気について解説します。
気を付けたい病気
タイニープードルは超小型犬に分類されるほど体が小さいことから、体が弱いという側面があります。そのため、特に病気には注意が必要です。
流涙症
人間の涙は目から排出されますが、犬の場合は涙管を通って鼻の先から排出されるのが普通です。しかし、この流涙症になると、涙管がふさがってしまい、目から涙があふれ出てしまうのです。
症状
先ほども言った通り、目から涙があふれてしまうので、涙やけや皮膚炎をおこしたりします。
治療法
涙管を閉塞させている疾患がある場合には、まずその疾患の治療を行います。特に原因と疾患がない場合には、細い管を通して涙管を洗浄し、疎通させます。
予防法
涙管は閉塞していなくても、逆さまつ毛や目の周りの毛が目に入ってしまうことで涙が過剰分泌され、流涙症になることがあります。そのため、目の周りは毛を短くしておくと予防できます。
先天的に涙管が閉塞していることで起こることもあるので、その場合は予防が難しくなります。
クッシング症候群
クッシング症候群は、副腎が作り出すホルモンの一種「コチゾール」が過剰に分泌されてしまうという病気です。
症状
水を飲む量が多くなり、おしっこの量・回数も増える、左右対称に毛が抜ける、過食といった症状が見られます。
治療法
クッシング症候群が下垂体の腫瘍によるものだった場合、投薬による治療になります。投薬治療は完治させるというより、あくまで症状を緩和させる治療法です。
一方、副腎そのものの腫瘍が原因だった場合は、手術で腫瘍化した副腎を摘出します。
予防法
クッシング症候群は明確な予防法がありません。プードルは特にこの病気を発症しやすいと言われているので、上記の症状が見られた場合には、すぐに動物病院で診察を受けるようにしましょう
外耳炎
外耳炎は、耳の中にダニや菌が発生することで炎症が起こる疾患です。プードルに限らず、どの犬も発症リスクが高い病気と言われています。
症状
耳をしきりに痒がったり、べとべとした臭いのある耳垢がたまったりします。
治療法
細菌が原因の場合は、抗菌薬を使ってしっかりと殺菌していきます。耳ヒセンダニなどの寄生虫が原因の場合はしっかりと耳の洗浄を行ってから寄生虫を駆除する薬を使用します。
予防法
イヤークリーナーなどを使って耳の中を清潔に保つことが一番の予防法です。
普段からスキンシップをとりつつ、耳の中に異常がないかこまめにチェックするようにしましょう。
免疫介在性血小板減少症
この病気は、体の免疫機能によって自身の血液中の血小板を破壊してしまうという病気です。
症状
血小板は血液凝固の役割があるのですが、その化粧板が壊されることで内出血や点状の出血、血尿、血便などが見られるようになります。
治療法
免疫機能を抑えるために、副腎皮質ホルモンを投与するのが一般的な治療法とされています。治療によって完治するものの、再発する可能性があるので注意が必要です。
予防法
免疫介在性血小板減少症は原因がわかっていないため、予防が難しい病気です。重症化しないためには早期の治療が重要となりますので、どこかにぶつけたわけでもないのに、皮膚に内出血があるなど異変を感じたらすぐに動物病院を受診するようにしてください。
タイニープードルを購入する際の注意点
タイニープードルは、成犬になっても小さくてコロコロとした容姿が人気を集めています。しかし、中には与えるフードの量を減らしてなかば強制的に小さく育てて販売しているペットショップやブリーダーも存在します。そういったタイニープードルに気づかずに購入してしまうと、迎えて間もなく病気にかかってしまうこともあります。
しっかりとフードを与えてもらい、健康に成長した上でタイニーサイズなのかどうか確認するためにも、一度抱っこさせてもらうことをおすすめします。
プードルは被毛によって体型がわかりににくく、ちょっと見ただけでは痩せているかどうかが判断しにくいです。そのため、購入を真剣に検討している場合は、抱っこして肉付きなどを確認するようにしましょう。
参考文献
犬の医原性及び自然発生クッシング症候群における臨床徴候の比較
免疫介在性血小板減少症(IMTP) <犬> | みんなのどうぶつ病気大百科
犬の家&猫の里 編集部
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