ワイマラナーは抜け毛が多い?毛色やお手入れ方法を紹介します
引き締まった体型と美しいシルバーの被毛が特徴的なワイマラナーは、家庭犬として人気を集めています。
人気の理由は、容姿や賢く飼い主に従順な性格などいろいろありますが、お手入れがしやすいというのもその一つです。
この記事では、そんなワイマラナーの抜け毛事情やお手入れ方法についてご紹介します。
ワイマラナーの被毛のタイプは?
ワイマラナーの被毛は、短毛のスムースコートタイプと長毛のロングコートタイプの2種類があります。ワイマラナーというとスムースコートの方がポピュラーで、ロングコートの個体は数が少ないです。
また、犬の被毛の構造はダブルコートとシングルコートにわかれているのですが、ワイマラナーは後者のシングルコートタイプです(一部ダブルコートの個体も存在すると言われています)。
ダブルコートとシングルコートの違いについてですが、ダブルコートの犬種は一つの毛穴から、オーバーコートとアンダーコートという毛質の異なる2種類の毛が生えています。オーバーコートは紫外線などの外部刺激から皮膚を守り、アンダーコートは体温保持する役割をもっています。
対して、シングルコートは皮膚を守ってくれるオーバーコートのみで、アンダーコートはまったくないかわずかに生えている程度です。
ワイマラナーの被毛カラーは?
ワイマラナーはシルバーの被毛が印象的ですが、他にもノロジカ色(やや赤みがかったグレー)やマウスグレーに加え、これらの色のシェード(1本の被毛に色の濃淡がある)が認められています。
模様についてですが、胸や指にあるわずかな白斑は許容されます。しかし、それ以外の班は認められていません。
ワイマラナーは抜け毛が多い?少ない?
犬を飼うとなると、気になるのが抜け毛の量ですよね。ワイマラナーはどうかというと、比較的抜け毛が少ない犬種だと言われています。ではなぜ抜け毛が少ないのでしょうか?
アンダーコートがない
アンダーコートは体温を保持する役割があるので、秋~冬は必要ですが、春~夏は気温が上がるので、不要になります。そのため、アンダーコートを持つ犬は、気温が上がる春ごろになると、アンダーコートがごっそり抜け、抜け毛が多くなります。しかし、被毛のタイプの部分でも説明した通り、ワイマラナーはアンダーコートがないシングルコートなので、ダブルコートの犬種に比べると、抜け毛は少ないのです。
毛の量がそこまで多くない
サモエドやシベリアンハスキーなどは、寒い国が原産ということもあり、厳しい寒さにも耐えられるよう、かなり厚い被毛に覆われています。そのため、抜け毛も多くなってしまう傾向にあります。しかし、ワイマラナーは被毛がそこまで厚いわけではないので、抜け毛が少ないです。
ワイマラナーのお手入れ方法
ブラッシング
抜け毛がそこまで多くないため、ブラッシングは週に2~3回を目安に行ってあげましょう。ブラッシングには抜け毛の除去だけでなく、マッサージ効果もあるので、もちろん毎日行っても問題はありません。
ワイマラナーのような短毛種のブラッシングにはラバーブラシがおすすめです。ラバーブラシはゴムでできているので、皮膚を傷つける心配がありません。さらに、ラバー部分が抜け毛だけではなく、体に付着したホコリなどもからめとってくれます。
ブラッシングする際は、触られてもあまり抵抗がない背中や腰のあたりから始めてあげてください。
先ほど、ラバーブラシは皮膚を傷つける心配がないと紹介しましたが、あまり力を入れすぎてしまうと、皮膚を傷めてしまいますので、力加減には注意してください。
シャンプー
ブラッシングはこまめに行った方が良いですが、シャンプーに関しては、月に1~2回程度で問題ありません。
犬の皮膚というのは、人間と比べてとても敏感なので、頻繁にシャンプーをしてしまうと、本来必要な皮脂まで取り除かれてしまい、逆に皮膚トラブルを引き起こしてしまいます。軽い汚れならば、水に濡らして硬く絞ったタオルや、ドライシャンプーできれいにしてあげましょう。
トリミング
ワイマラナーはトリミング犬種ではないので、サロンでのトリミングは基本的に必要ありません。ただ、体が大きいワイマラナーのシャンプーを自宅でやるのはなかなか大変なので、シャンプーだけトリミングサロンでお願いしても良いかもしれません。
シャンプーコースには、爪切り、耳掃除、肛門腺絞り、足裏の毛のカットなど基本的なお手入れも含まれていますので、お手入れの負担を軽減させたい方におすすめです。
ワイマラナーの抜け毛や汚れ対策方法
乾拭き→掃除機→水拭きで抜け毛を除去する
ワイマラナーの毛は短いので、フローリングやカーペット以外にも家具の隙間に抜け毛が入り込んでしまうことがあります。
家中に抜け毛が散らばってしまわないように、こまめに掃除してください。
ワイマラナーの細かな毛をしっかり除去するためには、以下の手順で掃除をしましょう。
- 手順1:乾いたマイクロファイバークロスのモップや雑巾で毛を除去する
- 手順2:掃除機をかける
- 手順3:水拭きする
いきなり掃除機をかけてしまうと、掃除機の排気の風によって抜け落ちた毛が舞いあがってしまうので、まずは乾いたマイクロファイバークロスのモップや雑巾で毛を除去しましょう。そのあと、乾拭きで取り切れなかった抜け毛を掃除機で吸い取ります。
最後に水拭きをすることで、細かく取りにくいワイマラナーの毛も除去できます。
汚れやすい雨の日はレインコートを着せる
かつて狩猟犬として活躍していたワイマラナーは、体を動かすことが大好きなので、たとえ雨の日であっても散歩に行きたがる子が多いです。もし、雨の日に散歩する場合は、レインコートを着せてあげましょう。足まで覆われるタイプのレインコートであれば、泥はねによって被毛が汚れてしまうのを防ぐことができます。
ブラッシングは抜け毛対策にも汚れ対策にも◎
こまめにブラッシングすることで、抜け落ちてしまう毛をあらかじめ取り除くことができるので、家の中に散らばってしまう抜け毛を減らすことにつながります。
また、散歩後にブラッシングをしてあげることで、被毛に付着した軽い汚れを落とすことができますので、被毛を清潔に保てるだけでなく、家の中に汚れが持ち込まれることもなくなります。
まとめ
ワイマラナーはシングルコートかつ被毛がそこまで厚くないことから、比較的抜け毛は少ないです。ただ、全く抜けないわけではありませんので、週に2~3回はブラッシングしてあげましょう。
犬は人間よりも肌が敏感なので、シャンプーに関しては月1~2回を目安に行ってあげてください。
体が大きく、自宅でのシャンプーが難しい場合は、サロンでお願いするのもおすすめです。
犬の家&猫の里 編集部
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