アメリカンショートヘアが頻繁に鳴き声をあげる理由は?原因と対処法
販売中のアメリカンショートヘア
アメリカンショートヘアは一般的におとなしい猫種とされています。
鳴き声も控えめなので、集合住宅でも飼いやすいとして人気があります。
しかし、中には飼い主さんを悩ませてしまうほど頻繁に鳴き声をあげてしまう子もいるようです。
いったい何が原因なのでしょうか。対処法とあわせて解説します。
アメリカンショートヘアの鳴き声について
アメリカンショートヘアは賢く温厚な性格をしており、騒がしく鳴くということはあまりありません。
もちろん個体差はありますが、基本的には小さく「ニャーニャー」と鳴く程度なので、集合住宅でも比較的飼いやすい猫種だとされています。
アメリカンショートヘアが鳴く理由
アメリカンショートヘアが頻繁に鳴く理由としては、以下のことが考えられます。
分離不安
一般的に猫は犬に比べると分離不安になりにくいとされています。しかし、完全室内での飼育が当たり前となり、飼い主さんとの距離が近くなったことで、分離不安になりやすい猫が増えています。
特に子猫のときから常に一緒にいて、手厚い愛情を注がれているような生活をしていると、ちょっと飼い主さんと離れただけで不安そうに鳴くことがあります。
甘やかしすぎ
猫は「かまってほしい、」「ご飯が欲しい」など要求を伝えるために鳴くことがあります。
対応すべき要求(トイレが汚れているなど)には応じても良いのですが、「ご飯ではなくておやつが欲しい」「今すぐ遊んでほしい」などすべての要求に対応してしまうと、鳴けば要求が通ると学習してしまいます。
かわいい愛猫を甘やかしたくなる気持ちもわかりますが、甘やかしすぎると要求鳴きが癖になり、頻繁に鳴くようになってしまいます。
発情期
分離不安や要求鳴き以外には、発情期が原因の可能性もあります。
「ニャー」ではなく「アオーン」と大きな声で鳴いている、避妊・去勢手術をしていない、春~夏頃に頻繁に鳴いている、といった条件に当てはまる場合は、発情期の可能性が高いです。
鳴き声への対処法は?
要求鳴き、甘え鳴きに応じない
愛猫がニャーニャー鳴いていると、鳴くのをやめさせるために要求に従ってしまう飼い主さんもいるかもしれませんが、それは逆効果です。
先ほど説明した通り、すべての要求に対応してしまうと、鳴けば要求が通ると学習してしまいます。
要求鳴きをエスカレートさせないためにも、応じるべきではない要求鳴きに対しては、一貫して無視をしましょう。
適度な距離で接する
大好きな愛猫と常に一緒にいたいと思う飼い主さんも多いと思いますが、常にべったりだと、飼い主さんが不在になったときに愛猫は不安な気持ちでいっぱいになってしまいます。
分離不安になると、大きな声で鳴くだけでなく、トイレではないところで排泄する、脱毛するほど過剰に毛づくろいをする、下痢・嘔吐をするなどの症状が見られます。
愛猫の健康にも関わってきますので、適度な距離を保って接してあげるようにしましょう。
去勢・避妊手術をする
発情期のときの鳴き声は、しつけでどうにかするのはなかなか難しいので、軽減させたい場合は去勢・避妊手術をするのがおすすめです。
去勢・避妊手術を行うことで予防できる病気があったり、発情期のストレスを軽減できたりするメリット
がありますので、繁殖を望まないのであれば検討してみても良いかもしれません。
こんな鳴き方には要注意
苦しそうに大声で鳴く
猫は自分が弱っている様子を悟られないように行動する生き物です。そのため、ちょっとくらいの痛みや苦しさは我慢してしまうことが多く、体調不良に気づけない飼い主さんも多いです。
しかし、そんな猫が苦しそうに大声で鳴くときは、かなり緊急性が高いです。
呼吸が乱れていないか、けいれんしていないか、足は引きずっていないかなど、いつもと違うところがないか確認し、早急に近くの動物病院で相談してみましょう。
鳴く声がかすれている
鳴く声がかすれていることに加え、くしゃみ、鼻水、目ヤニ、発熱などの症状が見られた場合は猫風邪の可能性があります。
健康な成猫であれば、猫風邪で命落とす確率は低いですが、免疫力の弱い子猫や高齢の猫の場合は重症化すると肺炎を引き起こすことがあるので、注意が必要です。
急に鳴くようになった
今までは特に何でもなかったのに、最近急に鳴くようになった、という場合も病気の可能性があります。
たとえば、排泄時にうなるように鳴くときは、泌尿器系の病気を患っており、痛みを伴っている可能性があります。
他にも、高齢の猫が昼夜問わずに鳴き続けている場合は、認知症のおそれがあります。
まとめ
アメリカンショートヘアは賢く温厚な性格で、鳴き声もあまり気にならないことから、比較的飼いやすい猫種とされています。
しかし、そんなアメリカンショートヘアでも甘やかしすぎたり、常にべったりな状態で生活していたりすると、頻繁に鳴き声をあげてしまうことがあります。
要求鳴きや分離不安から来る鳴き声に関しては、飼い主さんの接し方次第で改善できますので、要求鳴きには応えない、適度な距離を取る、などを意識するようにしましょう。
犬の家&猫の里 編集部
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