スポット模様が美しいエジプシャンマウは、日本でも人気な猫種。
賢くて飼い主さんに従順なので飼いやすいのですが、気になるのが平均寿命とかかりやすい病気についてですよね。
今回は、これからエジプシャンマウを飼いたいとお考えの方向けにエジプシャンマウの平均寿命とかかりやすい病気、長生きの秘訣をご紹介します。

エジプシャンマウの平均寿命

エジプシャンマウの平均寿命は10～13歳ほどと言われています。猫全体の平均寿命は14～15年ほどなので、猫全体の平均寿命と比べたら、エジプシャンマウの平均寿命は少し短めです。

エジプシャンマウの平均寿命を人間に例えると、下記の表の通り56歳～68歳になります。

10～13歳といっても、人間年齢にすると高齢なことが分かりますね。飼い主さんが猫の体調管理に気をつけてあげればエジプシャンマウは平均寿命以上に長生きしてくれますよ。

【猫と人間の年齢換算表】

猫の年齢	人に例えた年齢
1ヶ月	4歳
2ヶ月	8歳
3ヶ月	10歳
6ヶ月	14歳
9ヶ月	16歳
1歳	18歳
2歳	24歳
3歳	28歳
4歳	32歳
5歳	36歳
6歳	40歳
7歳	44歳
8歳	48歳
9歳	52歳
10歳	56歳
11歳	60歳
12歳	64歳
13歳	68歳
14歳	72歳
15歳	76歳
16歳	80歳
17歳	84歳
18歳	88歳
19歳	92歳
20歳	96歳

気を付けたい病気

エジプシャンマウは原種に近い猫なので、遺伝性疾患は少ないです。ただし、一般的に猫は年を取ると膀胱炎や尿結石、腎不全にかかりやすくなるため注意が必要です。

膀胱炎

膀胱とは膀胱に炎症が起きる病気で、猫がよくかかりやすい病気のひとつです。
大きく分けると、膀胱炎は細菌感染が原因の「細菌性膀胱炎」、「尿路結石による膀胱炎」、原因がはっきりと分からない「特発性膀胱炎」の3つがあります。
特発性膀胱炎に関しては原因が明確になっていないのですが、ストレスが関係していると考えられていますので、なるべく猫にストレスを与えないことが大切です。

尿路結石による膀胱炎の場合には症状が悪化すると尿路閉塞を起こすこともありますので、初期段階で動物病院を受診するようにしてください。膀胱炎になると頻尿や血尿などの症状が現れます。

尿結石（尿路結石症）

尿結石とは尿路に結晶や結石ができる病気で、若い猫はストルバイト結石、シニア猫はシュウ酸カルシウム結石という結石ができやすいです。

若い猫でも尿結石になる可能性がありますので、飼い主さんは以下の症状がみられたらすぐに動物病院へ連れていってあげてくださいね。

• ・トイレの回数が増える
• ・トイレに言っても尿が少ししかでない
• ・排尿時に痛がって鳴く
• ・血尿が出る
• ・排尿をしないのにずっとトイレにいる

尿結石は最悪の場合、命にかかわる危険性がありますので日頃から猫の様子をしっかりみてあげましょう。

腎不全（慢性腎臓病）

猫はシニア期になると腎不全にかかりやすいため、エジプシャンマウの場合はシニア期の10歳前後から腎不全に特に注意する必要があります。

高齢の猫の死因の多くが腎不全となっていますので、飼い主さんは日頃から腎臓に負担をかけないよう塩分を控えた食事を与えたり、たくさん水が飲めるような環境を整えたりする工夫が必要です。

多飲多尿や食欲不振、嘔吐などの症状がみられたら腎不全の恐れがありますので、動物病院で診てもらうようにしてください。

長生きの秘訣

運動できる環境を整える

猫は運動不足になるとストレスが溜まったり肥満になったりして病気にかかるリスクが高くなりますので、室内で運動できる環境を整えることが大切です。

エジプシャンマウは一人で遊ぶのも平気な子が多いので、部屋にキャットタワーを置くなどして飼い主さんの留守中にも遊べる環境を整えておくと良いでしょう。

もちろん、飼い主さんもエジプシャンマウと遊んであげて運動させながら、絆を深めてくださいね。

室内飼いを徹底する

猫を外飼いすると交通事故にあう可能性がありますし、外で病気をもらってくる可能性もあります。
外飼いは猫の寿命を短くしてしまう恐れがありますので、室内飼いを徹底するようにしましょう。室内飼いは猫のストレスが溜まったり肥満になったりしやすいので、体調管理や猫のストレスケアをしっかりしてあげましょう。

食事に気をつける

エジプシャンマウは身体能力が高く、運動量が多いためよく食べます。
しかし、エサを与えすぎると肥満の原因となってしまいますので、低カロリーなキャットフードを選ぶなどの工夫が必要です。

エジプシャンマウの平均体重は3～6kgほどとなっていますので、平均体重を目安に体重管理をしっかりしてあげましょう。今はダイエット用のキャットフードも販売されていますので、肥満になってきたと感じたらそちらを利用するのも良いですね。

まとめ

エジプシャンマウは遺伝性疾患が少ない猫種ですが、一般的な猫がかかりやすい病気には注意が必要です。
猫全体の平均寿命と比べたらやや寿命が短いことに不安な方もいらっしゃるかと思いますが、定期的に動物病院を受診するなど飼い主さんが気を遣ってあげればエジプシャンマウと長く一緒にいられるようになります。
日頃から猫の様子をしっかりと観察し、愛らしいエジプシャンマウとの幸せな時間を過ごしてくださいね。

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