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エキゾチックショートヘアの性格や飼い方について

2020.08.05 2024.04.01

エキゾチックショートヘアの歴史

エキゾチックショートヘアのルーツは二つあると言われています。
一つ目のルーツは、ペルシャにアメリカンショートヘアのシルバーの毛色を与える目的で繁殖を行ったことで生まれたというものです。この異種交配はなかなかうまくいかず、生まれてきたのは顔がペルシャよりの短毛の猫でした。想定していた結果とは異なったものの、ペルシャとアメリカンショートヘアの間に生まれた短毛の猫に魅力を感じ、新しい猫種として確立する働きかけが行われ、CFAに登録されました。当初はシルバーのみが正式な血統として認められており、「スターリン」という名前で呼ばれていましたが、その後エキゾチックショートヘアに改名され、さまざまな毛色が認められるようになりました。

二つ目のルーツは茶色い毛のペルシャを作出しようと、ペルシャとバーミーズを交配させたことで生まれたというものです。こちらの交配もうまくいきませんでしたが、短毛で手間がかからず、また個性的な顔立ちが人々に愛されるのではないかと考え、新たな猫種として登録されるよう尽力したのです。

特徴

体型、体の大きさ、見た目

エキゾチックショートヘアの体型はペルシャによく似ています。ボディタイプはやや大きめのコビーで、一見するとぽっちゃり体型にも思えますが、意外にも筋肉質でずっしりとしています。

頭部は丸く、やや離れた丸くて大きな目と小さい鼻が大きな特徴ともいえます。

毛色、毛質

毛色はアメリカンショートヘアやペルシャで公認されているすべての色が認められているので、実に種類が豊富です。ホワイト、レッド、ブルーなどのソリッドカラーや各色のタビー、バイカラー、キャリコ(三毛)などがあります。

エキゾチックショートヘアはアンダーコートとオーバーコートの2種類の毛を持つダブルコートで、毛の密度が高いです。さらに、短毛種のわりには毛がやや長く、弾力性のある毛質なので、触るとふかふかしています。

目の色

目の色は、ブルー、グリーン、ヘーゼル、ゴールドなどさまざまな色があります。

性格

基本的にはペルシャ譲りの穏やかな性格をしていますが、アメリカンショートヘアの血も入っているため、ペルシャよりも活発な面があります。走り回って遊ぶということはあまりありませんが、子猫や若猫のときは好奇心が強く、遊びに誘うとのってくれることもあります。
ちょっとふてぶてしい顔をしていますが、とっても甘えん坊で、飼い主さんとのスキンシップが大好きです。抱っこを嫌がる猫は多いですが、エキゾチックショートヘアは抱っこされるのも好きな子が多いです。
エキゾチックショートヘアは温厚なので、他の動物や猫とも仲良くすることができます。そのため、エキゾチックショートヘアを多頭飼いしている方も多いようです。

エキゾチックショートヘアの飼い方

飼育環境

猫は主に呼吸で熱を逃がしているのですが、エキゾチックショートヘアのようにつぶれた鼻が特徴的な猫種は鼻腔が狭く、呼吸によってうまく熱を逃がすことができません。そのため、熱中症にかかるリスクが他の猫よりも高いので、夏場は室温が上がりすぎないようにしっかり管理しましょう。28度前後に保ってあげると快適に生活することができるとされています。留守番をさせているときなど飼い主さんが近くにいないときは、猫用のクールマットなども用意してあげましょう。冷房をつけていても日差しの入り具合などによって暑いと感じてしまうこともあるので、猫自身が好きなタイミングで温度調節できるようにしておくとベストです。

食事

エキゾチックショートヘアは太りやすい、かつ消費カロリーがそこまで多くないので、肥満を防ぐためには食事に気を使わなければいけません。フードのパッケージに記載された給餌量を目安に与えることはもちろんですが、体型維持に役立つ良質なタンパク質が含まれている、炭水化物・脂質が控えめ、カロリーが低いなど与えるフード選びも重要です。

お手入れ

毛が短いので、換毛期以外は週に3~4回のブラッシングでも十分ですが、換毛期に突入したら1日1回ブラッシングしてあげるようにしましょう。ブラッシングは単に抜け毛を除去するだけでなく、マッサージ効果や愛猫とコミュニケーションを取る目的もあるので、ぜひ積極的に行ってあげてください。
また、エキゾチックショートヘアは涙や目ヤニが出やすいので、被毛のお手入れだけでなく、目元のケアもあわせて行いましょう。

しつけ

エキゾチックショートヘアは賢いので、しつけは比較的しやすいです。特に大切なトイレの場所や爪を研ぐ場所は家に迎えたら早めに覚えてもらうようにしましょう。

気をつけたい病気

エキゾチックショートヘアは疾患の多いペルシャの血をひいているため、多発性嚢胞腎や肥大性心筋症といった遺伝性の疾患に注意が必要です。他にも、流涙症や白内障などの目の疾患にかかりやすい傾向にあります。

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この記事の監修者

犬の家&猫の里 編集部

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