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ヒマラヤンの性格や特徴について紹介します

2020.08.12 2024.03.27

ヒマラヤンの歴史

ヒマラヤンはペルシャとシャムの交配によって作出された猫種です。
スウェーデンの研究者がペルシャの長く美しい毛とシャムの個性的なポイントをあわせもった猫を作出する目的でペルシャとシャムの交配を行いましたが、どちらも劣性遺伝だったことから、なかなかうまくいきませんでした。
その後、アメリカやイギリスのブリーダーがこのうわさを聞きつけ、それぞれの国で育種が開始されました。
イギリスでは早い段階でシャムとペルシャの交雑種が存在していたようですが、本格的に育種されるようになったのは遅かったため、1995年になってからイギリスの猫血統登録団体(GCCF)に登録されました。
一方アメリカでは、ペルシャの純血ではない長毛の黒猫とシャムを交配させ、さらにペルシャやシャムと交雑させることで、現在のヒマラヤンのような猫を作出することができました。1957年にはTICAやCFAに公認されたものの、ヒマラヤンという独立した猫種ではなく、ペルシャの種類の一つという位置づけになっているようです。

特徴

体型、体の大きさ、見た目

体型はペルシャによく似ており、首や足は短く、幅が広くてどっしりとしています。一見すると太っているようですが、長い被毛の下は脂肪ではなく実は筋肉がしっかりついています。平均体重は3~6kgほどで、比較的抱っこもしやすいです。

ヒマラヤンの顔立ちには二つのタイプがあり、一つはドールフェイス(もしくはトラディショナル)と呼ばれるタイプで、多くの猫と同じく鼻筋が通った顔立ちをしています。日本にいるヒマラヤンはこちらが主流です。
もう一つのエクストリームフェイスはつぶれた鼻が特徴的な顔立ちをしています。こちらは海外に多くみられるタイプです。

毛色、毛質

長く豊かな被毛にはツヤがあり、非常に滑らかな触り心地をしています。ただ、アンダーコートとオーバーコートの2種類の毛が生えたダブルコートなので、毛がかなり密集しており、毎日のお手入れはやや大変です。

毛色はシール、チョコレート、ブルー、フォーン、クリームなどがあり、ポイントカラーを持っていることが大きな特徴です。

目の色

目の色はシャム譲りのサファイアブルーのみです。

性格

基本的にはペルシャのように穏やかでおとなしい性格をしていますが、若猫のときは活発な面も見られます。とはいえ、激しく動くような運動はそこまで得意ではなく、おもちゃなどでマイペースに遊ぶことを好みます。
人懐っこいシャムの血が入っているので、他のペットや飼い主以外の人にも友好的に接してくれます。
飼い主のことが大好きで、甘えん坊なところもありますが、依存心は強くありません。ときおり飼い主の膝にちょこんと座ってくるなど、あくまでさりげなくそばにいるような感じです。

ヒマラヤンの飼い方

飼育環境

運動量が多くなく、むしろのんびり過ごすことが多いので、ゆっくりと落ち着いて過ごせるスペースを確保してあげてください。自分だけの隠れ家的な空間があるとより良いので、段ボールハウスやカゴなどを室内に複数設置してあげると良いでしょう。

また、ヒマラヤンはふさふさの被毛に覆われているので暑さに非常に弱いです。熱中症を避けるためにも、夏場はエアコンを使って室内の温度を調整したり、お気に入りの場所にペット用の冷感マットを敷いてあげたりしましょう。

食事

あまり活発に体を動かさないことから、太りやすい傾向にありますので、まめにボディチェックや体重をチェックしてください。肥満気味かも…と感じたら、食事量を調整するだけでなく、高カロリーになりすぎていないかなどフードの内容も見直すようにしましょう。
ヒマラヤンの場合、筋肉量の維持と代謝に必要なタンパク質が豊富に含まれているものや毛玉ケアができるフードがおすすめと言えます。

お手入れ

長毛のダブルコートなので毛玉ができやすく、抜け毛も多いです。美しい状態をキープするとなると、毎日のブラッシングが必須です。ブラッシングの際は、ピンブラシやスリッカーブラシでもつれや毛玉をある程度解消してからコームで整えるようにしてください。コームだけでブラッシングしようとすると毛が引っ張られてしまい、猫に負担がかかってしまいます。冬など乾燥する時期は静電気が起きやすくなりますので、ぜひブラッシングスプレーを使ってあげてください。
毛が長く、汚れが付着しやすいので、月に一度はシャンプーも行いましょう。シャンプーを嫌がる子は多いので、できれば子猫のうちから慣らしておくようにしてください。

しつけ

物分かりが良く、飼い主に従順なので、猫のしつけが初めてという方でもそこまで苦労することはありません。
トイレをしつける際は、ソワソワする、床のニオイをかぐといった排泄のサインを見逃さないようにしましょう。サインが見られたらすぐにトイレに連れていく、ということを繰り返していると徐々に覚えてくれます。ただし、猫はきれい好きなので、トイレが汚れていると別の場所で排泄してしまいます。トイレの失敗を防ぐためにも、トイレは常に清潔にしておいてください。

気をつけたい病気

ヒマラヤンがかかりすい病気としては、腎臓に水がたまった袋(嚢胞)がたくさんできてしまい、腎臓の働きが低下してしまう「多発性のう胞腎」や尿路内に石が形成される「尿石症」などがあります。他にも、エクストリームフェイスのヒマラヤンの場合は「短頭種気道症候群」などにも注意が必要です。

遺伝疾患の多いペルシャの血をひいているものの、命に関わるような大きな病気はそこまで多くない傾向にあります。

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この記事の監修者

犬の家&猫の里 編集部

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