キンカローの寿命はどれくらい?気をつけたい病気について紹介します
寿命が短いといわれているキンカローですが、できれば長く一緒にいたいですよね
猫の平均寿命と共にキンカロ―の気を付けたい病気と長生きの秘訣をご紹介していきます。
キンカローの平均寿命
キンカローの平均寿命は10~13歳とされています。猫の平均寿命が15歳前後なので、やや短命な傾向にあります。
下の表は、猫の年齢を人間に換算すると何歳になるのかまとめたものです。
猫の10~13歳は人間でいうところの56~68歳ほどです。人間の年齢に換算してみても、少し短いな、と感じる方もいるかもしれません。
ただ、キンカローは比較的新しい猫種なので、歴史の長い猫種に比べるとまだまだ寿命に関するデータも少ないです。
今後、よりデータも集まってくれば、平均寿命が延びることも考えられます。
猫の年齢 | 人に例えた年齢 |
---|---|
1ヶ月 | 1歳 |
2ヶ月 | 3歳 |
3ヶ月 | 5歳 |
6ヶ月 | 9歳 |
9ヶ月 | 13歳 |
1歳 | 17歳 |
2歳 | 23歳 |
3歳 | 28歳 |
4歳 | 32歳 |
5歳 | 36歳 |
6歳 | 40歳 |
7歳 | 44歳 |
8歳 | 48歳 |
9歳 | 52歳 |
10歳 | 56歳 |
11歳 | 60歳 |
12歳 | 64歳 |
13歳 | 68歳 |
14歳 | 72歳 |
15歳 | 76歳 |
16歳 | 80歳 |
17歳 | 84歳 |
18歳 | 88歳 |
19歳 | 92歳 |
20歳 | 96歳 |
気をつけたい病気
皮膚病(ざ瘡)
ざ瘡は別名「猫アクネ」と呼ばれることもあります。
ざ瘡は脂腺が多く集まっているところにできやすく、よく見られるのはあごの下です。
初期の段階ではあごの下に黒くぶつぶつした面皰(毛穴に角栓が形成された状態)が生じる程度で、特にかゆみや痛みなどはありません。
しかし、細菌などによって二次感染が起こると、炎症や痛み、かゆみを伴うので、かきむしって出血したり、ただれてしまったりすることもあります。
ざ瘡は再発しやすいので、患部の薬浴、消毒を行って日頃から清潔な状態を保つようにしましょう。
変形性関節症
変形性関節症というのは、正常な関節機能が破壊され、痛みや歩行障害が生じる関節疾患です。
変形性関節症はどの関節でも起こる可能性がありますが、多くは負荷がかかりやすい肘関節、股関節、膝関節で発症します。
変形性関節症を発症すると、歩行障害以外にも下記のような症状が見られます。
- ・関節が熱をもっている
- ・関節が腫れている
- ・寝ていることが多い
- ・起き上がる速度が遅くなる
- ・関節分をしきりに気にしている(舐めたり噛んだりする)
治療としては、消炎鎮痛剤の投与、減量、リハビリなどを行います。
肥満になってしまうと関節に過度の負担がかかってしまうので、日頃から適正体重をオーバーしないように意識しましょう。
毛球症
毛球症というのは、毛づくろいなどによって口から入った毛が、消化管内で毛玉となってたまってしまうものです。
被毛が大きな塊となって胃や腸にたまってしまうと、嘔吐や食欲不振と言った症状が見られます。
ごくまれではありますが、毛球が腸に入り込んで詰まってしまうと、腸閉塞を起こすことがあるので、油断できない病気です。
毛球症を予防するためには、ブラッシングで抜け毛を除去してあげたり、毛玉ケア用のフードやサプリメントを取り入れてあげたりすることが有効です。
緑内障
緑内障というのは、眼圧が高くなることで発症する病気です。
眼球の中は房水と呼ばれる液体が循環することで、眼圧を一定に保つことができています。
しかし、緑内障を発症してしまうと、房水の循環が阻害されてしまい、眼圧が高くなってしまうのです。
緑内障になると、白眼の充血、角膜の白濁などが見られます。
さらに進行すると視力障害が起こり、失明してしまうこともあります。
緑内障は予防が難しい病気なので、重症化させないためには早期に発見、そして治療を行うことが重要です。
小さな変化にも気づけるように、日頃から愛猫の目の状態はよく確認しておきましょう。
長生きの秘訣
室内で飼育する
猫を飼っているご家庭を見ると、完全に室内で飼育しているところもあれば、室内と室外を自由に行き来させているところもあります。
室内と室外を自由に行き来できる方がのびのび生活できて、猫の健康にも良い気がしますが、実は完全室内飼育の方が長生きする傾向にあるのです。
一般社団法人日本ペットフード協会が実施した「全国犬猫飼育実態調査」によると、外に出る機会がある猫の平均寿命が13.57歳だったのに対し、完全室内飼育の猫の平均寿命は16.13歳と2歳以上も差があったことがわかっています(上記の結果は2020年の調査のものです)。
外に出ることで、事故、怪我、感染症のリスクが高まってしまうことから、寿命がやや短いようです。
そのため、愛猫に少しでも長生きしてもらいたいと思うのであれば、完全室内飼育をおすすめします。
しっかり運動させる
キンカローは運動量が多い猫種なので、しっかり運動できるような環境を整える必要があります。
室内飼育だとどうしても運動不足になりやすいので、走りやすいスペースを確保したり、キャットタワーやキャットウォークを設置してあげたりすると良いでしょう。
なかなかそういったものの設置が難しい場合は、家具を階段状に配置して、高低差を作ってあげると、猫の大好きな上下運動ができるようになりますよ。
しっかり運動ができる環境が整っていれば、運動不足によってストレスがたまったり、肥満になったりするリスクも軽減できるので、心身共に健康な状態を保つことができます。
こまめにブラッシングしてあげる
気をつけたい病気の部分で「毛球症」について紹介しましたが、毛球症はブラッシングによる抜け毛の除去が予防に効果的です。
コミュニケーションを取る意味でも、週に2~3回を目安にブラッシングしてあげましょう。
まとめ
キンカローの平均寿命は10~13歳と、猫の中ではやや短命な傾向にあります。
ただ、キンカローは比較的新しい猫種なので、まだまだ寿命に関するデータが少ないです。
そのため、平均寿命にとらわれるのではなく、愛猫が元気に長生きしてくれるよう、飼い主さんなりに工夫しながら生活することが重要です。
犬の家&猫の里 編集部
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