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シンガプーラの平均寿命と気をつけたい病気

2020.10.18 2024.04.01

「小さな妖精」とも呼ばれるシンガプーラは、現存する純血種の中で一番小さな猫です。
小柄で可愛らしい見た目をしていることから、マンションなどでも飼いやすいと言われており、今後さらに人気が増すこと間違いありません。

身体が小さいため、「平均寿命も短いのでは?」と思う方もいらっしゃるかと思いますので、今回はシンガプーラの寿命やかかりやすい病気、長生きの秘訣をご紹介していきます。

シンガプーラの平均寿命

シンガプーラの平均寿命は10~15歳ほどと言われており、猫全体の平均寿命と同じくらいです。
日本で確認されているシンガプーラの最高寿命は21歳となっていますので、体調管理に気をつけてあげれば平均寿命以上に長生きしてもらえそうですね。
シンガプーラの21歳は、人間でいうと100歳以上にもなります。

以下の表で、シンガプーラの年齢を人間年齢に換算してみました。

シンガプーラと人間の年齢換算表

シンガプーラの年齢

人に例えた年齢

生後0~6ヶ月

0~10歳

生後7ヶ月~2歳

12~24歳

3~6歳

28~40歳

7~10歳

44~56歳

11~14歳

60~72歳

15~25歳

76~116歳

シンガプーラの気を付けたい病気

ピルビン酸キナーゼ欠損症

シンガプーラは遺伝性疾患を発症しやすいと言われていて、その中でも代表的な遺伝疾患とされているのが「ピルビン酸キナーゼ欠損症」という遺伝性の貧血です。

ピルビン酸キナーゼ欠損症とは、ピルビン酸キナーゼという酸素が不足することで赤血球が破壊され、貧血が引き起こされる病気です。

ピルビン酸キナーゼ欠損症になると以下のような症状が現れます。

  • ・食欲低下
  • ・疲れやすくなる
  • ・ぐったりする
  • ・呼吸や脈が速い
  • ・口の粘膜や舌が薄く白っぽくなる

遺伝的な病気のため予防法はなく、有効な治療法もないのが現状です。
そのため、対症療法として軽症の場合には酸素化や輸血などを行い、重症の場合には手術で脾臓を摘出して貧血を改善します。

肥大型心筋症

シンガプーラは肥大型心筋症にもかかりやすい猫種と言われています。
肥大型心筋症とは、心臓の筋肉が厚くなり心臓の内部が狭くなることで血液の循環不全が生じる病気です。
血液循環が悪化すると呼吸困難になったり、動きがぎこちなくなって歩けなくなったりします。
最初は無自覚で症状がないのですが、しだいに症状が出てきて、最悪の場合は突然死する危険性もあります。

命に関わる病気なので、定期的に健康診断を受けて病気を早期発見、治療することが重要です。

皮膚疾患

シンガプーラは年中蒸し暑いシンガポール出身の猫種ですから、寒さに敏感で乾燥も苦手です。
寒くて乾燥しやすい日本ではエアコンなどの暖房設備を使用して温度管理することになりますが、使いすぎや暖房設備内のカビ菌によって皮膚疾患を引き起こすこともあります。

皮膚疾患が出ると皮膚に痒みや炎症、脱毛などの症状が出てしまいます。痒みが強いと猫が皮膚を爪でかきむしって傷だらけになり、流血してしまう恐れもあります。

予防としては、定期的に暖房設備を掃除して清潔を保ち、こまめにブラッシングをして皮膚の状態をよく観察することが大切です。

ストレス性疾患

シンガプーラは神経質な一面があり、ストレスを溜めやすい猫種です。
長時間一人でお留守番をさせたり、構ってあげられなかったりするとストレスが溜まってストレス性疾患になることがあります。
過度なストレスで脱毛や食欲不振、消化不良などの症状が現れますので、シンガプーラがしっかりストレス解消できるようにしてくださいね。

シンガプーラの長生きの秘訣

飼育環境を整える

寒さ、乾燥が苦手なシンガプーラと一緒に暮らす際には、まず温度調整に気を遣ってあげてください。冬はエアコンなどで室温調整し、シンガプーラが快適に過ごせるようにしてあげましょう。

また、ストレスを解消できるようにキャットタワーを設置したり、静かに休める場所を用意してあげたりすることも大切です。

定期的に健康診断をうける

シンガプーラがかかりやすいピルビン酸キナーゼ欠損症、肥大型心筋症などを飼い主さんが初期段階で見極めるのは困難です。
これらの病気に限った話ではなく、猫の病気は早期発見、早期治療することが重要ですので、定期的に健康診断を受けさせるようにしましょう。

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まとめ

飼い主さんは大切な家族、シンガプーラと長く一緒に暮らしたいと思うものです。
今回ご紹介したシンガプーラがかかりやすい病気以外にも、猫がかかりやすい病気は数多く存在します。
日頃からよく猫の様子をみて、何か変化があれば気にかけてあげるようにしてくださいね。
猫の観察や健康的な食事、運動させるなど、ちょっとした気遣いで少しでも長く愛猫と一緒にいられるようにしましょう。

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この記事の監修者

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