ヨークシャーテリアってどんな犬?性格やルーツ、被毛の特徴、平均寿命、飼うときのコツなど基本情報を解説

販売中のヨークシャー・テリア
小さい体と美しい被毛が特徴的で「動く宝石」とも称されるヨークシャーテリアは、日本でペットとして飼われている飼育頭数が20年以上にわたって10位以内に入っているペットとして人気の犬種です。(一般社団法人ジャパンケネルクラブ 犬種別 犬籍登録頭数より)
この記事では、そんなヨークシャーテリアをこれから家族に迎えようとしている方に向けてヨークシャーテリアの性格や被毛、ルーツなど基本的な特徴について解説していきます。
ヨークシャーテリアの基本情報
ヨークシャーテリアとはどんな犬か、以下で解説します。
性格
ヨークシャーテリアはもとは狩猟犬であったことからとても活発で大胆な性格をしているため、可愛らしい見た目とはややギャップを感じる一面もあるでしょう。
一方で恐怖心が強いため、知らない人や犬、聞きなれない音を怖がりやすいです。さらにとても賢く学習能力が高いため、しつけも楽しんで取り組むことができます。
また甘えん坊で家族に対してとても愛情深く忠実です。寂しがり屋なため、一人ぼっちのお留守番はストレスを感じる可能性があります。
大きさ
ヨークシャーテリアは一般的に超小型犬に分類されるほど、とても小さな体をしています。
成犬では平均体重は約2.0kg〜3.2kgくらいで、体高は20cmほどになります。
ルーツ
ヨークシャーテリアの祖先は、19世紀のイギリスのヨークシャ地方で生まれました。もともとはネズミ捕りのために働く小さな犬として飼われており、勇敢で果敢な性格はネズミを追いかける狩猟本能から来ています。
産業革命の時代にスコットランドからイングランドへ移住してきた労働者たちによって連れてこられ、その地でヨークシャーテリアとして知られるようになりました。
平均寿命
ヨークシャーテリアの平均寿命は、14年前後くらいと言われており、比較的長寿な犬種として知られています。
寿命にも個体差があり、適切なケアによって15歳を超えて長生きをする子も珍しくありません。
被毛について
ヨークシャーテリアの特徴である被毛について詳しく解説していきます。
シングルコートで抜け毛は少なめ
ヨークシャーテリアは下毛がなく一層の毛だけで構成されているシングルコートというタイプの被毛をしています。
そのため季節の変わり目に毛が抜け替わる換毛期がなく、抜け毛が他の犬種に比べて格段に少ないという特徴があります。
長毛種でトリミングが必要
美しい長毛が魅力の一つであるヨークシャーテリアは、被毛の定期的なケアが欠かせません。
長い毛は絡まりやすく汚れやすいですし、切らないと伸び続けていきます。そのため月に1回はプロのトリマーさんにカットしてもらうようにしましょう。
人気の毛色
ヨークシャーテリアの毛色は(ダーク)スチールブルー&タンという1種類のみが認められています。
しかしヨークシャーテリアは生涯に7回も毛色が変わると言われており、個体によって様々な毛色が見られます。年齢によってその時しか現れない毛色を楽しむことができるのが、ヨークシャーテリアだけの特徴といえるでしょう。
飼うときのコツ
ヨークシャーテリアを飼う時には以下のポイントに気をつけましょう。
根気よくしつけをする
ヨークシャーテリアは賢く学習能力が高い犬ですが、時には頑固な一面も見せます。
そのため、しつけには飼い主さんの根気が必要です。最初から厳しい態度で接するのではなく、うまくできたら褒めるなどポジティブにしつけを行ってください。
ヨークシャーテリアは他の犬種と比べて怖がりで警戒心が高い傾向があるため、なるべく早い段階で社会化のトレーニングを始めて、さまざまな人や犬、環境に慣れさせることも重要です。
定期的にブラッシングを行う
毎日のブラッシングは、絡み合った毛をほどき皮膚の健康を保つのに役立ちます。ブラッシングは被毛の艶を出すだけでなく、飼い主さんと犬との絆を深める時間にもなります。
特に長い被毛は毛玉ができやすいため、優しく被毛の絡みを解きほぐしながらケアすることが重要です。長毛用の適切なブラシを選び、丁寧にブラッシングしましょう。
安全な環境づくり
ヨークシャーテリアは小さな体ですが好奇心旺盛ですので、家の中で予期せぬ怪我をしてしまうことがあります。電気コードに引っかかったり小さな物を飲み込んだりする危険性があるため、愛犬が行動する範囲には置かないように注意しましょう。
また階段や高い場所からの落下を防ぐため、安全ゲートの設置も検討すると良いでしょう。
問題行動とその対応
ヨークシャーテリアには他の犬種と同じようにいくつか問題行動が見られる場合があります。その問題行動について、問題行動の内容と対応を解説していきます。
無駄吠え
ヨークシャーテリアが無駄吠えをする原因は、不安やストレス、外の刺激に対する反応からくることが多いです。また自分の要求を通すために吠え続ける場合もあります。
対応として、まずは犬が何に反応して吠えているのかを理解し、できるだけその原因を取り除くことが大切です。例えば窓から外を見える位置にいると吠える場合は、窓の外が見えないようにしてみてください。
また自分の要求を通すために吠えている場合は、吠えたときには無視をして一切応じないようにしましょう。吠えても要求には応じてもらえないことを覚えてもらう必要があります。
噛み癖
噛み癖は、ヨークシャーテリアのみならず他の犬種でも子犬の頃によく見られます。
まず噛まれては困るものは愛犬の前から無くし、かわりに噛んでも良いおもちゃなどを与えるようにしましょう。
その上で、他の動物や人を噛むことは許されない行動であることを教える必要があります。噛まれたら、低い声で「ダメ」と言ってその場を離れて遊びを中断しましょう。犬は遊びをストップされることは望まないため、次第に噛む行為が遊びの中断に繋がることを学びます。
お留守番
ヨークシャーテリアは愛情深い反面寂しがり屋な面があり、お留守番が苦手な子もいます。
どうしてもお留守番をしてもらわないといけない場面は日常でありますので、愛犬も飼い主さんも快適な日常が送れるようにしっかりとお留守番に慣らしてあげましょう。
最初は5分程度のほんの短い時間から、飼い主さんが愛犬のいる部屋からいなくなる練習から始めてみましょう。その上で、愛犬がひとり遊びができるようなおもちゃを用意してあげてください。
短い時間ひとりで過ごせるようになってから、徐々に時間を長くしていきましょう。
お留守番をしても飼い主さんは必ずいつかは帰ってくるのだと学習してくれれば、落ちついてお留守番ができるようになるでしょう。
まとめ
ヨークシャーテリアは狩猟犬のルーツを持ち、かわいい見た目や愛情深い性格に加えて活発で大胆な一面も併せ持ちます。体重は約2.0kg〜3.2kgくらいで、平均寿命は14年前後くらいと言われています。
シングルコートで抜け毛が少なく、毛色は(ダーク)スチールブルー&タンの1種類が認められていますが、生涯で7回毛色が変わると言われており、年齢によって異なる毛色を楽しむことができます。
飼育のコツとしては、根気よくポジティブにしつけをして、毎日のブラッシングと安全な環境づくりが重要です。無駄吠えや噛み癖には原因を理解し対応し、お留守番は少しずつ慣らすことがポイントです。
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