ノーフォークテリアの性格や特徴は?飼い方やしつけ方について紹介します!
ノーフォークテリアは小型でかわいらしい印象のある犬種ですが、運動量が豊富で、独立心が強いという一面を持っています。
ここでは、ノーフォークテリアの特徴やしつけ方について解説します。
ノーフォークテリアの特徴
歴史
ノーフォークテリアは、小型で丈夫な猟に適している犬種を作出するため、小型のアイリッシュテリアやボーダーテリアなどを交配させることで誕生しました。
イギリスのノーフォーク州、ノーリッチ市で生まれたことから、当初は「ノーリッチテリア」と呼ばれていたようですが、ノーリッチテリアには立ち耳タイプと垂れ耳タイプの2種類が存在することがわかり、立ち耳タイプを「ノーリッチテリア」、垂れ耳タイプを「ノーフォークテリア」としました。
大きさ・体重
ノーフォークテリアはテリア種の中で最も体が小さいです。しかし、骨格はしっかりしており、筋肉も程よくついていて、小型ながらも丈夫な体つきをしています。
体高 | 25~26㎝ |
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体重 | 5~6kg |
被毛・毛の色
ノーフォークテリアの被毛は針金状の直毛で、触ると硬くゴワゴワとしています。
毛色はレッド、ウィートン(小麦色)、ブラック&タン、グリズル(黒色の被毛に灰色や赤色が混じった色)が認められています。
平均寿命
ノーフォークテリアの平均寿命は12~15歳とされています。
犬の寿命は、成長スピードと大きく関わっていると言われています。
ノーフォークテリアのような小型犬は、8~10か月齢で成犬になり、成犬になった後は成長スピードが緩やかになります。
対して、大型犬は成犬になるまでに15~18か月齢かかります。大型犬も成犬になってからの成長スピードは緩やかになりますが、小型犬に比べると早いため、寿命が短い傾向にあるようです。
体臭
ノーフォークテリアはそれほど体臭が強い犬種ではありません。ただ、頬のヒゲやあご周りに飾り毛があるため、食後は汚れが付着しやすく、そのまま放置してしまうとニオイの原因になってしまいます。
口周りを清潔に保つためにも、食事が終わったらきれいに拭いてあげましょう。
また、ノーフォークテリアは垂れ耳で通気があまりよくないので、耳のケアを怠ると耳から独特なニオイを放つことがあります。耳の汚れをそのままにしておくと、ニオイの原因になるだけでなく、外耳炎などの耳の病気にもなりやすくなるので、犬専用のイヤークリーナーなどを使って定期的に耳のケアを行うようにしてください。
ノーフォークテリアの性格
体は小さいですがとても勇敢で、気になるものがあれば物おじせずに、自分からどんどん向かっていきます。
かわいらしい顔をしていますが、ノーフォークテリアもテリア種ですので、独立心が強く、頑固で負けず嫌いといった面を持っています。
ノーフォークテリアの飼い方
食事
活発なノーフォークテリアの健康をサポートするためには、丈夫な骨や筋肉を作るために必要な栄養素を食事でしっかり摂取させてあげましょう。
丈夫な骨を作るためには、カルシウム、リン、ビタミンD、丈夫な筋肉を作るためには、良質なタンパク質などを摂取する必要があります。
もちろん、上記の栄養素だけを摂取すれば良いのではなく、他の栄養素もバランスよく摂取することが大切です。
運動
ノーフォークテリアは猟犬として活躍していただけあり、活発でスタミナがあります。
小型犬というと、そこまで運動は必要ないイメージがありますが、ノーフォークテリアの場合は、1回30分以上の散歩を1日2回行ってあげないと、ストレスがたまってしまいます。
体を動かすことが好きなので、ドッグランで思いっきり走らせたり、広い場所でボール遊びをしてあげたりするのもおすすめです。
しつけ
ノーフォークテリアは警戒心が強いがゆえに、家族以外の人や他の犬に対して攻撃的になってしまうことがあります。
飼い主さんが行動をコントロールしてあげないと、思わぬ事故を引き起こしかねないので、しつけはしっかり行っておかなければいけません。
しかし、性格の部分でも少しお話しましたが、ノーフォークテリアは独立心が強く、頑固な面を持っている子が多いです。そのため、しつけは少し手を焼いてしまうかもしれません。
無理強いされることが嫌いなので、短期間でしつけを完了させようとするのではなく、ゆっくりと根気強くしつけを行うことが重要です。
また、指示したことができなくても叱らず、できたときにたくさんほめるということを意識するようにしてください。
ノーフォークテリアの気を付けたい病気
膝蓋骨脱臼
膝蓋骨脱臼は膝のお皿のような骨が正常な位置から外れてしまう病気で、重症化すると外科的治療が必要になります。
緑内障
緑内障は、眼房水(角膜と水晶体の間および虹彩と水晶体の間を満たす液体)が過剰にたまってしまうことで眼圧が高くなり、目の痛みや視覚障害を引き起こしてしまう病気です。
白内障
白内障は目の中の水晶体が白くにごり、視力が低下してしまう病気です。症状が進行すると最悪の場合失明してしまうおそれもあります。
肥大型心筋症
肥大型心筋症は心臓の筋肉が厚くなることで心臓がうまく動かなくなり、血液の循環不全を引き起こす病気です。
アレルギー性皮膚炎
食べ物、花粉、ハウスダストといったアレルゲンによって、皮膚にかゆみや炎症などが起こってしまうことをアレルギー性皮膚炎と言います。
ノーフォークテリアのようなテリア種は、アレルギー性の皮膚炎になりやすい傾向があります。
ノーフォークテリアを飼う上での注意点
小動物とは一緒に生活させない
ノーフォークテリアは狩猟本能が強い犬種です。もともとネズミを捕るために飼われていたので、小動物を見ると狩猟本能によって執拗に追いかけてしまいます。
小動物にストレスがかかってしまう可能性が高いので、一緒の空間で飼育することはおすすめしません。
危険な場所に立ち入らせない
ノーフォークテリアは好奇心旺盛なので、気になった場所があればどんどん入ってしまいます。浴室やキッチンなど事故が起きてしまいそうな危険な場所には入れないように、あらかじめ柵などを設置しておきましょう。
他にも、ゴミ箱やコードなどイタズラされたら困るものは手の届かないところにしまっておくようにしましょう。
無駄吠えを放置しない
ノーフォークテリアは警戒心が強いので、チャイムがなったり、知らない人が訪ねてきたりすると、大きな声で吠えてしまうことがあります。
無駄吠えは放置するとご近所にも迷惑がかかってしまうので、対策を行いましょう。
ノーフォークテリアの無駄吠えには社会化訓練が有効です。
社会化訓練というのは、さまざまな刺激に触れておくことで、社会に順応する力を養う訓練です。
小さいうちから外に出て、家族以外の人や犬、外の音などを体験しておくと、成犬になってから必要以上に人や他の犬、音に対して警戒心を抱かなくなります。
ノーフォークテリアのお手入れ方法
ブラッシング
ノーフォークテリアはオーバーコートとアンダーコートの2種類の毛をもつダブルコートで、換毛期になるとアンダーコートが抜け落ちます。そのため、アンダーコートを持っていないシングルコートの犬種に比べれば抜け毛は多いです。
毛質が硬いので、毛玉はできにくいですが、抜け毛を放置していると皮膚の通気が悪くなり、皮膚トラブルのもとになりますので、週2回程度を目安にブラッシングしてあげてください。
シャンプー
シャンプーは月に1~2回くらいの頻度で行います。
シャンプーは被毛や皮膚についた汚れを落とすだけでなく、一度にたくさんの抜け毛を取り除くこともできますので、特に換毛期の際は抜け毛対策としても効果があります。
トリミング
ノーフォークテリアに定期的なカットは必要ありませんが、ワイヤーのような硬い毛質を維持したいのであれば、トリミングサロンでプラッキングしてもらうことをおすすめします。
プラッキングは、バリカンやハサミを使用せず、トリミングナイフと呼ばれる道具で毛を抜く技法です。プラッキングを行うと毛が柔らかくならず、テリア種独特の毛質が維持できます。
まとめ
ノーフォークテリアは小型でかわいらしい見た目をしていますが、運動量が豊富だったり、独立心が強く頑固な一面を持っていたりします。
これがノーフォークテリアの個性ですので、飼育を検討している方はぜひこの点を理解してあげてください。
犬の家&猫の里 編集部
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