ホワイトシェパードの性格や特徴は?飼い方やしつけ方について紹介します!
ホワイトシェパードは、ジャーマンシェパードから派生された犬種で、家庭犬としても飼いやすいといわれています。
ここでは、そんなホワイトシェパードの性格や飼育方法について解説します。
ホワイトシェパードの特徴
種類
ホワイトシェパードは、厳密に言うと2種類存在します。
一つは、アメリカやカナダのブリーダーが白い毛のジャーマンシェパードドッグを改良して誕生した「アメリカン・カナディアン・ホワイト・シェパード」です。
もう一つは、スイスに輸入された「アメリカン・カナディアン・ホワイト・シェパード」を改良して新たに誕生した「ホワイト・スイス・シェパード・ドッグ」です。
2001年に設立された日本ホワイトシェパード犬協会では、アメリカン・カナディアン・ホワイト・シェパードとホワイト・スイス・シェパード・ドッグをホワイトシェパードとして扱っています。
ただ、ジャパンケネルクラブでは、ホワイト・スイス・シェパード・ドッグを公認しており、それ以外の血統のホワイトシェパードは認めていないようです。
今回この記事では、ジャパンケネルクラブに公認されているホワイト・スイス・シェパード・ドッグの特徴についてご紹介します。
歴史
ジャーマンシェパードドッグを交配させる中で、毛の白いホワイトシェパードが生まれることがありました。
しかし、当初は毛の白いジャーマンシェパードドッグは認められておらず、殺処分されてしまうこともあったようです。
そこで、アメリカやカナダのブリーダーが白い毛のジャーマンシェパードドッグを改良し、温和で優しいホワイトシェパードを誕生させました。
これにより、ホワイトシェパードの人気が急増し、アメリカ、カナダ以外の国でも飼育されるようになったのです。
中でもスイスに渡ったホワイトシェパードはさらに改良され、ホワイト・スイス・シェパード・ドッグが誕生しました。
大きさ・体重
大型犬に分類されるホワイトシェパードは、骨格がしっかりしており、筋肉質でバランスの取れた体型をしています。
体高 | オス:60~66㎝ |
---|---|
体重 | オス:約30~40kg |
被毛・毛の色
ホワイトシェパードの被毛は、ショートコートとロングコートの2種類が存在します。
毛は密集して生えており、フワフワとした柔らかな触り心地が特徴です。
毛色はその名の通り、美しい純白のみです。
平均寿命
ホワイトシェパードの平均寿命は10~12歳とされており、大型犬としては平均的です。
犬の寿命というのは、成長スピードと大きく関わっていると言われています。
小型犬は、8~10か月齢で成犬になり、成犬になった後は成長スピードが緩やかになります。
対して、ホワイトシェパードのような大型犬は成犬になるまでに15~18か月齢かかります。大型犬も成犬になってからの成長スピードは緩やかになりますが、小型犬に比べると早いため、寿命が短い傾向にあるようです。
体臭
ホワイトシェパードはそこまで体臭が強い犬種ではありません。
ただ、大型犬はよだれが多いので、よだれをそのままにしてしまうと、ニオイの原因になってしまいます。
ニオイを軽減するためにも、口周りはこまめに拭いてあげてください。
ホワイトシェパードの性格
ホワイトシェパードは、ジャーマンシェパードから派生した犬種ですが、ジャーマンシェパードのような攻撃性はほとんどなく、穏やかで優しい性格をしている子が多いです。
非常に賢く、飼い主に対して忠実で、理想の家庭犬と言えます。
とてもフレンドリーなので、飼い主さん以外の人にも優しく接してくれますよ。
ホワイトシェパードの飼い方
食事
ホワイトシェパードはお腹が弱い子が多く、下痢や軟便になりやすいです。
そのため、消化に良いフードを与えてください。
質の悪い材料を使用している、穀物や添加物が多いといったフードはあまり消化に良くないので、避けるようにしましょう。
犬はもともと肉を主食としていた生き物ですので、肉は消化しやすいです。
ホワイトシェパードのことを考えるのであれば、新鮮な肉が多く使われたフードがおすすめです。
運動
ホワイトシェパードは、ジャーマンシェパードに比べると穏やかな性格をしていますが、運動量に関しては活発なジャーマンシェパードとほぼ同じです。
1回1時間程度の散歩を1日2回行ってあげましょう。
ボールを投げて取ってこさせるなど、体を動かすような運動も好みますが、非常に賢いので、頭を使ったゲームも喜びます。
宝探しゲームなどは、室内でも行うことができるので、天候が悪く、散歩に行けないときは、頭を使ったゲームを取り入れてあげるのもおすすめです。
しつけ
ホワイトシェパードのしつけにおいて重要なことは、「従うべきリーダーだと認識してもらう」、「一貫性のあるしつけを行う」ということです。
ホワイトシェパードは、訓練性は高いですが、そもそも信頼関係が築けていないとしつけは難しいです。しつけを開始する前に、まずは愛犬との信頼関係を築き、飼い主=従うべきリーダーと認識してもらうようにしましょう。
もう一つの「一貫性のあるしつけ」についてですが、ホワイトシェパードは思っている以上に賢く、飼い主さんの表情、仕草、声のトーンなどをよく見聞きし、学習しています。
そのため、指示の出し方が毎回微妙に異なっていたり、自信なさそうに指示をだしたりしてしまうと、ホワイトシェパードは混乱してしまいます。
指示の内容、指示の出し方は一貫性を持たせるようにしてください。しつけの担当が飼い主さん以外にもいる場合は、家族内でもしつけの仕方を統一させるようにしましょう。
ホワイトシェパードの気を付けたい病気
関節炎
骨と骨をつなぐ関節部分に炎症が起こってしまうものです。
関節炎は痛みを伴うので、歩行に支障が出てしまうのが特徴です。
股関節形成不全
股関節が発育の段階で形態的な異常を起こしてしまう病気で、ホワイトシェパードのような大型犬は特に発症しやすいと言われています。
皮膚疾患
ホワイトシェパードは皮膚が弱いため、湿疹や脱毛などの皮膚トラブルを起こしやすいと言われています。
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ホワイトシェパードを飼う上での注意点
ストレスを与えない
ホワイトシェパードは、飼い主さんの言動や周りの状況をよく見て、察知することができるのですが、それゆえに周囲の変化に左右されやすいところがあります。
少しのストレスでも下痢や軟便になりやすいので、極力ストレスの原因になりそうなこと(部屋を全面的に模様替えする、フードをいきなり替える、お留守番させる頻度が増えた、など)は取り除いてあげるようにしましょう。
屋外で飼育しない
ホワイトシェパードは被毛が密集して生えていることから、寒さには比較的強いですが、暑さには弱いです。日本の夏は気温だけでなく湿度も上がりますので、熱中症を防ぐためにも、温度と湿度が調整できる室内で飼育してください。
ホワイトシェパードのお手入れ方法
ブラッシング
ホワイトシェパードはダブルコートの犬種なので、抜け毛が多いです。
ダブルコートの犬種はオーバーコートとアンダーコートの2種類の毛が生えており、年に2回(春と秋)ある換毛期に突入すると、アンダーコートが生え替わり、ごっそりと毛が抜けます。
抜け毛をそのままにすると、皮膚の通気が悪くなってしまうので、換毛期のときは毎日、換毛期以外ときは少なくとも週3回程度を目安にブラッシングを行ってください。
シャンプー
被毛が白いことから、汚れが目立ちやすいですが、頻繁にシャンプーをしてしまうと、逆に皮膚トラブルを引き起こしてしまいます。
シャンプーの頻度は月1~2回程度にして、軽い汚れが付着した場合は固く絞ったタオルで拭くようにしましょう。
また、ホワイトシェパードは皮膚が敏感なので、犬用シャンプーのなかでも低刺激なものがおすすめです。
まとめ
ジャーマンシェパードから派生したホワイトシェパードは、熱心なブリーダーによって改良され、賢さや優れた運動能力はそのままに、性格はフレンドリーで穏やかという家庭犬としても非常に飼いやすい犬種となりました。
大型犬ではありますが、穏やかな性格をしていますし、子どもとの相性も良いので、室内でも飼育することができます。
ただし、運動量が多く、毎日しっかりと運動時間を確保する必要がありますので、その点は理解しておきましょう。
犬の家&猫の里 編集部
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