ロットワイラーの特徴・性格分析

海外ドラマで獰猛な警備犬として登場することの多いロットワイラー。筋肉質でタフな体つきと精悍な表情から近づきがたいイメージですが、本当は気立てのいい甘えん坊。家族思いの愛情深い犬種なのです。賢く素直、そしてまじめな性格なので、教えたことはどんどん覚えることができ、子どものいい遊び相手にもなってくれます。そしていざという時は勇敢に家族を守ろうとします。ただ、守る気持ちが強すぎ、よその人や他の犬に対して攻撃的になることも。とても力が強いので、専門のトレーナー指導を受けるなど、しっかりしたしつけは欠かせません。

ロットワイラーの種類

ロットワイラーの祖先は古代ローマ軍とともにアルプス山脈を越えた軍用犬です。名前の由来はドイツのロットワイルという地名から。牛を追い立てる牧畜犬、主人や財産を守るガードドッグ、荷車引きの仕事をしていました。ドイツで犬に荷車を引かせる等の仕事は禁止され、ロットワイラーは絶滅の危機を迎えた時期もありますが、やがて20世紀になって警察犬としての資質が認められ、家庭犬、護衛犬としても飼育されるようになり、海外にも広がりました。ヨーロッパタイプの方がアメリカタイプよりも体が大きいようです。

ロットワイラーの毛色・見た目

引き締まった勇壮な顔つきに、たくましい頑強な体格を持つロットワイラーの毛色はブラック＆タン。ブラックの被毛に明るい茶色のマーキングが目の上、頬、口吻、胸、脚などにあり、短く太い上毛と下毛のダブルコートが密生しています。忠実に飼い主を見上げるアーモンドの瞳と、精悍な表情が、ロットワイラーのガードドッグとして適性を語っているようです。短毛なので手入れは簡単です。濡れたタオルで体を拭き、よくマッサージしてあげてください。垂れ耳で、尾は短く断尾することもあります。

ロットワイラーのしつけ方法

とても穏やかで落ち着いた性格。無駄吠えもなく、家族には愛情深い犬種ですが、護衛犬らしく警戒心がとても強固。家族に危害をくわえる相手、と判断すれば攻撃に転じることもあります。大人が引きずられてしまうほど力が強く、顎の力は骨を砕くほど強靭ですので、力で抑えることはできません。力でねじ伏せようとせず、犬としっかりとした主従関係を結ぶことが不可欠です。子どもの頃から周囲に慣れさせる社会化と、いざという時に制御できるよう訓練が必要になります。愛情深く賢く覚えも早いロットワイラーですので、正しく訓練していい家庭犬にしてあげてくださいね。

ロットワイラーのお散歩と運動

ロットワイラーはとてもパワフルな犬種ですので、かなりの運動量が必要になります。大型犬は成長が早いのですが、骨格が出来上がるには時間がかかるため、本格的な運動は1歳を過ぎてからにしましょう。幼犬期はお散歩で飼い主にしっかりついて歩くことを教えたり、広い場所で自由に思い切り走らせて、心と体を準備しましょう。成犬になったら、バイクや自転車などで足場のいいところを1日10キロほど引き運動させ、筋肉質な体の維持と、運動欲求を満たしてあげましょう。ありあまるエネルギーを発散させてあげてこそ、穏やかで落ち着いた本来のロットワイラーの姿でいられるのです。