ウェスト・ハイランド・ホワイト・テリアの特徴や性格から飼い方しつけ方について
ウェスト・ハイランド・ホワイト・テリアの特徴・性格分析
海外ではトップを争う人気犬種。真っ白なぬいぐるみのような可愛らしいウェスティ―ですが、見た目の愛らしさにだまされてはいけません。本当は、とってもやんちゃ。喧嘩上等の向こう見ず、鼻っ柱が強く小生意気なテリアらしいテリアです。狩りの腕前だって、テリアの中では一番の凄腕です。小柄ならが頑健で、スタミナもあり、軽快で素早く動きます。スコットランドのテリアの中では最も明るく楽天的。好奇心いっぱいで、いつも何か楽しいことはないか、遊べることはないか考えています。社交的で子どもともよく遊びます。小型獣を狩る狩猟犬なので、他のペットとは仲良くなれないかもしれません。でも、どんな環境でもマイペースな頼もしいウェスティは、素晴らしい家庭犬になります。警戒心も強く番犬にもなります。
ウェスト・ハイランド・ホワイト・テリアの種類
原産国はイギリス、故郷のスコットランドでは白いテリアは虚弱で臆病とされ、生まれてまもなく間引きされていました。マーカム大佐が白いケアン・テリアの繁殖に身を投じ、やがて白いテリアたちは、スコットランドの荒れ地でよく見られるようになりました。白いテリアだって、ケアンテリアに負けないくらい勇敢に巧みにキツネやアナグマ狩りができる、ということを証明し、見事に名誉を挽回したのです。白いスコティッシュ・テリアの犬種は他にもありましたが、1904年にウエスト・ハイランド・テリアの名前で統一されました。スコッチウィスキーの宣伝に登場すると、その姿は世界中に知られるようになり、一躍人気犬種になりました。
ウェスト・ハイランド・ホワイト・テリアの毛色・見た目
真っ白で光沢のある美しいコート、真上にピンと立った可愛らしい耳と尾、くるくるとよく動く好奇心いっぱいの瞳。背は短く、コンパクトなボディをしています。足の短い犬種の多いテリア種ですが、ウェスティーの足はそれほど短くありません。毛色はピュアホワイトのみ。針金のように固い毛はダブルコートで、頭と顔の毛量が多いため、高温多湿の日本の夏はかなり過酷な環境です。エアコンなどを使って室温は23℃前後、湿度は40~60%に保ってあげましょう。
日頃の手入れはブラッシングと、定期的にトリミングが必要です。尾の裏の毛は衛生上短くしてくださいね。生まれたばかりの子犬の鼻と肉球はピンクですが、やがてブラックに変わります。ピンとまっすぐな尾は断尾しません。
ウェスト・ハイランド・ホワイト・テリアのしつけ方法
とってもテリア気質です。テリアとはラテン語で土を意味するテラからきたものです。土中に潜む獲物を狩りだすことから名づけられと言われています。テリア種は優れた嗅覚を持ち、敏捷で、活気と闘争心にあふれ、賢く、そして頑固なのです。可愛らしさについ甘やかしたくなりますが、わがままし放題にするとかえって犬のためによくありません。自分のキュートさをよく知っているので、可愛さを武器にわがままを押し通す術を身につけています。しつけの手はゆるめず、かと言って、怒鳴りつけたり抑えつけたりすると、犬から不信感を買います。しつけは飼い主さんの度量が試されるところです。アレルギー性の皮膚炎が見られるので、注意が必要です。
ウェスト・ハイランド・ホワイト・テリアのお散歩と運動
非常に活発、かつ運動が大好きなので、毎日運動の時間をしっかり確保する必要があります。とはいえ、小型犬なので長時間散歩する必要はなく、普段は30分ほどの散歩を1日2回が目安となります。たまにドッグランで大暴れさせてあげましょう。
噛むことが大好きなので、フェッチなど噛んでもいいものを与えておくとストレス発散になりますよ。ただ、飼い主にかまってもらうために甘噛みをしてきたには、無視をするかその場を立ち去りましょう。もし甘噛みに反応してしまうと、噛んだら遊んでもらえると認識し、噛み癖がついてしまう場合があります。
散歩に十分な時間が取れなかったときは、家の中で引っ張りあいをしてみたり、ボールで遊んであげたりして、コミュニケーションをとってあげましょう。
庭などで放す場合は、逃亡しないように塀や垣根に隙間を作らないように注意が必要です。散歩の時、頭ごしにリードを引っ張り続けると、犬のプライドを傷つけ、いつまでも吠え続けることもあるそうです。
ウェスト・ハイランド・ホワイト・テリアの気を付けたい病気
- ・アレルギー性皮膚炎
- ・レッグペルテス病
- ・股関節形成不全
- ・頭蓋下顎骨症
- ・白内障
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
飼う際のポイント
滑りやすい場所を作らない
ウエストハイランドホワイトテリアは丈夫な骨格を持っていますが、股関節形成不全など関節疾患にかかりやすいという特徴があります。フローリングなど滑りやすいところがあると、関節に負担をかけてしまうので、よく行き来するような場所は、ペット用のクッションマットを敷くなど滑りにくくするといいですよ。
食事を与えすぎない
ウエストハイランドホワイトテリアは食欲旺盛な子が多いです。そのため、ごはんやおやつを必要以上にねだってくることもあります。ついついあげたくなる気持ちもありますが、適正量を超えた食事が続けば、当然肥満になってしまいます。肥満になると、関節に負担がかかり、関節疾患を引き起こす原因になるので、食事の量と摂取カロリーは飼い主さんがしっかり管理してください。
いたずらについて
好奇心旺盛な子が多いため、ごみ箱やクッションをひっかきまわすなど、問題行動を起こすこともあります。
これに対して感情的に叱りつけてしまうと、ウエストハイランドホワイトテリアは反抗してくる場合があります。
入ってほしくない場所には仕切りを設置する、触ってほしくないものは届かない場所に置くなど、冷静に対処しましょう。
吠え癖について
警戒心が強いことから、散歩のときに他の犬や人に吠えてしまったり、家のインターホンの音に反応して吠えたりすることがあります。こうした吠え癖を防止するためにも、子犬の頃から外に出て、他の犬や人と交流する、家の中でさまざまな音を聞かせるようにしましょう。特に生後3か月くらいまでに体験したものに対しては順応しやすくなります。
噛み癖について
愛犬が物や人の足などを噛む理由はいろいろあります。たとえば、飼い主さんと遊びたいときに「かまって!」とアピールするために噛んできます。こういうときはひたすら無視をするか、その場を立ち去ります。噛んだら飼い主さんが遊んでくれた、と認識されないためです。
運動が足りておらず、欲求不満な状態になると、このような噛み癖に発展することがあるので、少し散歩の時間を長くするなどの対策もあわせて行ってみてください。
犬の家&猫の里 編集部
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