チワワの適正体重は?月齢ごとの理想体重、体重管理のコツ、かかりやすい病気について解説
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小柄な体が可愛らしいチワワですが、小さい体でも健康に長生きするために適正な体重があります。この記事ではチワワの月齢ごとの理想的な体重から体重を管理するためのコツ、さらに肥満や痩せすぎの場合にかかりやすい病気について解説していきます。愛犬の適正体重を維持して、飼い主さんと長く楽しい毎日を送れるようにしましょう。
チワワの平均寿命と理想体重
チワワの平均的な寿命と体重はどのくらいなのでしょうか?以下で解説していきます。
チワワの平均寿命
チワワは小さい体ながらも比較的長生きする犬種として知られています。平均的な寿命は14年前後といわれていて、中には20年近くまで生きるチワワもいます。
成犬時の理想的な体重
成犬のチワワの理想的な体重は、1.5kg~3kgの範囲内に収まると言われています。
しかしチワワにも個体差があるため、すべてのチワワがこの範囲に当てはまるわけではありません。獣医さんに相談しながら、愛犬に合った理想体重を知っておくようにしましょう。
月齢ごとの体重推移
ここからは子犬の頃の平均的な体重推移について、生後1ヶ月~12ヶ月までを見ていきましょう。
生後1ヶ月~7ヶ月の体重推移
生後1ヶ月~7ヶ月頃までのチワワは、とても速い速度で成長します。
この時期の成長曲線は個体差が大きく適正体重はその子その子で違いますが、 一例として時期ごとの体重目安は以下のようになります。
生後1ヶ月
400g程度
生後2ヶ月
600g程度
生後3ヶ月
1kg程度
生後4ヶ月
1.3kg程度
生後5ヶ月
1.6kg程度
生後6ヶ月
2kg程度
生後7ヶ月
2.2kg程度
生後8ヶ月~12ヶ月の体重推移
生後8ヶ月~12ヶ月にかけては、体重の増加が緩やかになり、成犬期に向けての体重がほぼ確定します。
この時期のチワワの平均体重は以下の通りです。
生後8ヶ月
2.3kg程度
生後9ヶ月
2.4kg程度
生後10ヶ月
2.5kg程度
生後11ヶ月
2.6kg程度
生後12ヶ月
2.7kg程度
チワワがかかりやすい病気
チワワは太りすぎても痩せすぎても健康面でトラブルが出てしまうことがあります。ここではチワワがかかりやすい病気について、肥満の場合と痩せすぎた場合でそれぞれ解説していきます。
肥満の場合
肥満は多くの病気のリスクを高めるため、肥満になってしまった場合チワワの健康に様々な悪影響を及ぼす可能性があります。
心臓病
肥満は心臓に大きな負担をかけるため、心臓病のリスクを高めます。体重が増えると様々な要因から血圧が上がりやすくなり、結果として心臓に過剰なストレスがかかるために発症しやすくなります。
症状としては息切れなどの息苦しそうな様子、動いていてもすぐに休んでしまう様子が見られます。
糖尿病
肥満が原因で、血糖値をコントロールするために大きな働きを担っている膵臓から分泌されるインスリンの働きが低下し、血液中のグルコース(ブドウ糖)濃度が高い状態となってしまいます。
症状としては、たくさん水を飲んでたくさんおしっこをするようになる多飲多尿が挙げられます。食欲が増加する様子も見せますが、体重が徐々に減少していくという特徴があります。
関節炎
重たすぎる体重が関節に過度の圧力をかけることにより、関節炎を引き起こすことがあります。特に小型犬のチワワは関節がデリケートで、肥満は関節への負担を大きくします。
症状としては足を引きずるようになったり、動くことを嫌がりすぐに座り込んでしまったりします。
痩せすぎの場合
痩せすぎてしまってもチワワにとっては健康上のリスクとなります。適切な体重を下回ると、体の機能が低下し、さまざまな問題が起こりやすくなるためです。
免疫力の低下
痩せすぎのチワワは栄養不足の場合も多く、栄養不足の状態は免疫システムの機能低下を招き、感染症などにかかりやすくなります。日常的な病原体から身を守る能力が低下してしまうため、さまざまな合併症にかかりやすくなってしまいます。
貧血
適切な栄養が得られないと血液中の赤血球の数が減少し、貧血を引き起こす可能性があります。これは酸素運搬能力の低下を意味していて、症状としてチワワの元気や食欲がなくなったり、歯茎がピンクから白に変わってしまったり、息苦しそうにしたりします。
内分泌系の機能低下
痩せすぎている場合は単なる栄養不足ではなく、甲状腺機能低下症やその他の内分泌系のトラブルによる場合もあります。これらの病気は代謝に影響を及ぼして健康面でさまざまな悪影響を及ぼします。症状としては、たくさん水を飲んでたくさんおしっこをするようになる多飲多尿であったり、皮膚が分厚くなったり、皮脂やフケが多くなったりします。
チワワの健康を守る体重管理のコツ
ここからはチワワが健康でいられるように、適切な体重を維持するコツについてお伝えしていきます。
適切な食事量と栄養バランス
チワワの健康を守るためには、適切な食事量と栄養バランスがとても大切です。小さな体をしているチワワは、食べすぎてしまうとすぐに体重の増えすぎにつながることがあります。毎日の食事はチワワの年齢、体重、活動レベルに合わせて調整しましょう。獣医さんに相談して、愛犬に最適な食事プランを立てるのがおすすめです。
バランスのとれたドッグフードを選び、人間の食べ物や高カロリーのおやつの与えすぎには注意してください。健康な体を維持するためには、栄養素がバランスよく含まれた食事を適切な量で準備してあげることが鍵です。
日々の運動
人間同様、犬も日々の運動が必要です。適度な運動は体重管理だけでなく、ストレスの軽減や心臓病の予防にもつながります。毎日の散歩はもちろん、家の中での遊びも良い運動になります。チワワは小さいので、室内での遊びでも十分に活動量を確保できます。ただし過度な運動は関節を痛めるなど逆効果になることもあるので、チワワの体調や気温に合わせて運動量を調整しましょう。
楽しみながら運動できるような工夫をすると、チワワも喜んで参加してくれるはずです。
定期的な健康チェック
チワワの体重管理には定期的な健康チェックが欠かせません。家で定期的に体重を測ることはもちろん、年に一度は獣医さんによる健康診断を受けましょう。
健康診断では体重だけでなく、歯の状態や内臓の健康状態もチェックしてもらえます。早期に問題を発見することで、適切な対処が可能になります。
チワワの散歩の必要性と頻度
チワワは小さな体を持つ犬ですが、適度な運動が健康を維持するために大切です。
どのくらいの頻度で散歩をするのが良いのか、詳しく解説します。
チワワにとって散歩は必要?
チワワは室内での運動だけでは十分な運動量を確保しにくいため、散歩が必要です。
運動不足になると筋力が低下し、体重が増えやすくなります。また、外の環境に慣れることで社会性が育ち、ストレスの軽減にもつながります。
ただし、体が小さいため、他の犬と同じような運動量を求める必要はありません。短時間でも外に出て歩くことで、健康維持に役立ちます。
チワワの散歩の頻度と時間
チワワの散歩は、1日1、2回が理想的です。
時間は1回あたり10~20分程度を目安にすると良いでしょう。
体力には個体差があるため、愛犬の様子を見ながら無理のない範囲で調整することが大切です。
また、天候が悪い日や暑さが厳しい日は、室内での運動に切り替えることも考えましょう。
散歩をするときの注意点
チワワは体が小さく、地面からの距離が近いため、気温の影響を受けやすい犬種です。
特に夏場はアスファルトが熱くなり、肉球をやけどするおそれがあります。朝や夕方の涼しい時間帯を選ぶと安心です。
また、寒い時期は冷たい風に体温を奪われやすいので、必要に応じて防寒対策をすることも大切です。
さらに、小型犬は他の犬や自転車に驚いてしまうことがあるため、安全な道を選び、リードをしっかり持って歩くようにしましょう。
チワワの遺伝的な注意点
チワワは小型犬ならではの特徴を持つ犬種ですが、遺伝的に気をつけたいポイントもあります。
どのような点に注意が必要なのか、詳しく解説します。
チワワに多い遺伝的な疾患
チワワは遺伝的に発症しやすい病気がいくつかあります。
膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)
これは膝のお皿の骨がずれてしまう病気で、小型犬に多く見られます。
歩き方がぎこちなくなる、片足を浮かせることがあるなどの症状が見られたら、獣医さんに相談しましょう。
気管虚脱(きかんきょだつ)
チワワは気管が細く、気管虚脱にも注意が必要です。この病気になると気管がつぶれやすくなり、呼吸がしづらくなります。
興奮したときや散歩中にガーガーというような咳をすることが多い場合は、気管虚脱の可能性があります。
頭の形と遺伝の関係
チワワの特徴的な丸い頭の形は、アップルヘッドと呼ばれます。
この頭の形の影響で、泉門(せんもん)と呼ばれる頭蓋骨の隙間が完全に閉じないまま成長することがあります。
これは正常なこともありますが、強い衝撃を受けると頭を痛めやすいため、注意が必要です。
抱っこするときや遊ぶときは、頭に負担がかからないように気をつけましょう。
健康なチワワを迎えるために
遺伝的な病気を避けるためには、信頼できるブリーダーやペットショップから迎えることが大切です。
親犬の健康状態を確認し、できるだけ遺伝的な疾患のリスクが少ない個体を選ぶようにしましょう。
また、定期的な健康診断を受けることで、病気の早期発見につながります。チワワの健康を守るためにも、日々の観察を大切にしましょう。
チワワの緊急医療費と手術費用の目安
チワワは小型で骨が細く、病気やケガのリスクがある犬種です。
万が一のときにかかる医療費や手術費用について知っておくことで、事前の備えができます。
緊急医療費の目安
チワワは活発な性格ですが、小さな体のため、ちょっとした高さからの落下や段差で骨折することがあります。
また、誤飲や急な体調不良で緊急の治療が必要になることもあります。
動物病院での診察費や検査費は病院によって異なりますが、一般的な目安は以下のとおりです。
- 初診料や再診料:1,000円~3,000円程度
- レントゲン検査:5,000円~10,000円程度
- 血液検査:5,000円~15,000円程度
- 点滴治療:5,000円~15,000円程度
急な体調不良や事故による診察では、これらの費用が合計で20,000円以上になることもあります。
さらに、状態によっては入院や手術が必要になることもあり、費用がかさみます。
チワワに多い手術と費用
チワワがかかりやすい病気には、膝蓋骨脱臼や気管虚脱などがあります。
これらの治療では手術が必要になることがあり、費用は以下のような目安となります。
- 膝蓋骨脱臼の手術:200,000円~400,000円程度
- 気管虚脱の手術:300,000円~700,000円程度
- 骨折の手術:100,000円~300,000円程度
- 異物誤飲による開腹手術:150,000円~350,000円程度
手術費用は病院の設備や治療方法によって異なりますが、手術だけでなく入院費や術後の通院費も必要になります。
特にチワワは小型犬のため、手術後のケアも重要です。
緊急時に備えるために
万が一のときに慌てないためにも、緊急時の医療費を事前に準備しておくことが大切です。
ペット保険に加入しておけば、高額な手術費用の負担を軽減できます。
また、緊急時にすぐに対応できるよう、かかりつけの動物病院を決めておくことも安心につながります。
チワワの健康を守るためには、日ごろから体調の変化に気をつけ、早めに獣医さんに相談することが重要です。万が一の際の備えをしっかり整えておきましょう。
チワワにペット保険は必要?メリットと保険料の目安
チワワを飼ううえで、ペット保険に加入するべきか悩む飼い主さんも多いのではないでしょうか。
ペット保険のメリットや、保険料の目安について解説します。
ペット保険のメリット
チワワは小型犬の中でも体が小さく、骨が細いため、ちょっとした段差やジャンプでも骨折することがあります。
また、遺伝的にかかりやすい膝蓋骨脱臼や気管虚脱などの病気もあり、治療が長引くこともあります。
ペット保険に加入しておくと、これらの病気やケガの治療費の負担を軽減できます。
動物病院の治療費は高額になりやすく、手術が必要になった場合、数十万円かかることもあります。
保険に入っていれば、自己負担が抑えられ、金銭的な負担を気にせず治療を受けさせることができます。
また、保険によっては通院費や予防医療の一部が補償されるものもあります。
特に、チワワは定期的な健康診断や歯のケアが大切な犬種なので、これらの費用をカバーできる保険を選ぶのも良いでしょう。
ペット保険料の目安
ペット保険の保険料は、補償内容や補償割合によって異なりますが、チワワの場合、月額1,500円~5,000円程度が目安になります。
補償割合が高く、手術や入院費をしっかりカバーするプランは保険料が高くなりますが、万が一のときの安心感があります。
一方で、保険料を抑えたい場合は、通院のみや特定の病気に限定したプランを選ぶのも良いでしょう。
年齢が上がると保険料も上がるため、若いうちから加入しておくと月々の負担を抑えやすくなります。
ペット保険を選ぶ際のポイント
ペット保険を選ぶときは、補償内容や免責事項をしっかり確認することが大切です。
特にチワワがかかりやすい病気が補償対象に含まれているかをチェックすると安心です。
また、終身保障があるかどうか、更新時に条件が変わるかどうかも確認しておきましょう。
ペット保険は、愛犬の健康と飼い主さんの安心を支える大切なサポートです。
ライフスタイルやチワワの健康状態に合わせて、最適なプランを選びましょう。
まとめ
チワワは成長期に体重が急激に増え、生後7ヶ月頃から成犬の体重に近づきます。
肥満は心臓病や糖尿病、関節炎を引き起こしやすく、痩せすぎも免疫力の低下や貧血などの健康リスクを伴います。
適切な食事や運動、定期的な健康診断が重要です。
また急に怪我や病気になってしまうときに備えて、ペット保険への加入も検討しましょう。
医療費や手術費用は高額になることが多いため、早めに対策を取ることが健康維持のポイントです。


犬の家&猫の里 編集部
犬の家&猫の里は、ワンちゃんネコちゃん専門のペットショップです。
動物病院やトリミング施設を併設した店舗、ペットホテルの運営など、
飼い主さまと大切なペットを末永くサポートさせて頂きます。
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