子犬・子猫とのライフステージを全面的にサポートするお店です。

狆の飼い方としつけのコツ

2019.09.18 2024.03.15

柴犬や甲斐犬など日本犬は忠誠心が強く、がっしりした体つきの犬種が多いです。しかし、今回紹介する狆(ちん)は、小さくてかわいらしい姿をしています。
日本犬の中ではあまりメジャーな犬種ではありませんが、その姿を見れば、きっとその魅力に引き込まれてしまいますよ。

狆とはどんな犬なのか?

狆は日本犬として初めて公認された犬です。その歴史は古く、日本書紀に狆と思われる犬の記述があるようです。
また、犬公方と呼ばれていた徳川5代将軍、徳川綱吉の愛犬が狆だったと言われています。
狆は日本の皇族やイギリスのヴィクトリア女王など上流家庭でしか飼育されていませんでしたが、時代が進んで庶民の生活も安定するようになると、一般家庭でも飼われるようになりました。

常に人間のそばで生活していたためか、おとなしい性格をしており、愛嬌たっぷりです。また、飼い主の様子を見て行動する賢い面もあります。

狆の飼い方

飼育環境について
室内で飼育することはもちろんですが、愛犬が快適に過ごすことができ、なおかつケガをしにくい環境にする必要があります。
まず、狆は極端な暑さと寒さが苦手なので、エアコンなどを利用して、室温と湿度をいつでも管理できるようにしましょう。
さらに、狆は膝蓋骨脱臼など骨の病気になりやすいので、関節に負担をかけないためにも、滑りにくい床材もしくはカーペットにしてあげてください。

運動について

狆は活発で、飼い主と遊ぶのも大好きですが、小型犬なので運動量はそこまで多くありません。1回20~30分程度の運動を1日2回が目安です。
暑さに弱いので、気温が高い日は外での運動時間を調整し、代わりに室内でできる遊びを取り入れてあげるようにしましょう。

食事について

狆は肥満になりやすいです。運動量が多い犬種であれば、しっかり運動させて肥満を防ぐことができますが、先ほども言った通り狆の運動量は多くないので、食事である程度コントロールする必要があります。
特におやつをあげる場合は、その分食事の量を調整するようにしてください。おやつはカロリーが高いものも多いので、通常通り食事を与えているとあっという間に肥満になってしまいますよ。

気を付けたい病気

  • ・乾性角結膜炎
  • ・眼瞼内反症
  • ・膝蓋骨脱臼
  • ・僧帽弁閉鎖不全

関連記事:柴狆の寿命と気を付けたい病気

お手入れについて

しっかりお手入れしなければいけないのはやはり被毛です。シルクのような美しい状態を保ちたいのであれば、毎日のブラッシングに加え、月1回シャンプーを行います。
その被毛のお手入れと合わせて行いたいのが耳のお手入れです。狆の耳は大きく垂れ下がっており、長い被毛に覆われているので、通気性があまりよくありません。耳の中が蒸れると菌が繁殖しやすく、外耳炎などを引き起こしてしまいます。こまめに耳の状態を確認し、週に1度くらいの頻度で耳のお手入れを行ってあげてください。

狆はしつけしやすい?

狆のしつけを行う際は、「ほめてのばす」「甘やかしすぎない」「社会性を身に着ける」の3点を意識するようにしましょう。

ほめてのばす

狆は賢く、飼い主に従順なので、しつけはしやすい方です。しかし、プライドが高く、繊細な面があるので、厳しく叱ってばかりいると愛犬との信頼関係にひびが入ってしまうことも。できなかったことに注目するのではなく、できたことに注目して、大いにほめてあげてください。大好きな飼い主さんに褒めてもらえるということが、一番のご褒美になります。

甘やかしすぎない

子犬のときはついつい甘やかしてしまいがちですが、自分が一番偉いのだと認識すると、指示を聞かなくなってしまいます。
待てやおすわりといった基本的なしつけは子犬の頃から行うようにしましょう。
また、先ほどほめてのばすことが大事と言いましたが、危険な場所に入ったときなどは、もちろん叱らなければいけません。叱るときは決して感情的にならず、低い声で「ダメ」と言いましょう。飼い主さんのいつもと違う態度を見て、学習してくれるはずです。

早いうちから社会性を身に着ける

犬の社会性というのは、電車が走る音や車のクラクション、飼い主以外の人や知らない犬など外の世界にあふれるさまざまな刺激に対して冷静に対処できることです。
社会性が身についていないと、例えば電車の音に驚いて突然走り出したり、吠え続けたりすることがあります。
狆はそこまで運動量が多くないので、庭がある家や広いスペースのある家では、わざわざ散歩に連れて行かなくてもいいかなと思うかもしれませんが、上記の問題行動を防止するためにも子犬ときから積極的に外に出て、社会化訓練を行っておきましょう。子犬のうちは、飼い主さんが抱っこして外に連れていくだけでもOKです。

まとめ

日本犬の一種である狆は、昔から人間のそばで大切に飼われていたこともあり、愛嬌があって、賢く従順です。小型犬で飼育スペースもそこまで必要ないですし、運動量も多くないので、非常に飼いやすい犬種です。さらに、無駄吠えやいたずらが多いわけでもないので、犬を飼ったことがない人でもしつけがしやすいです。しつける際は狆の性質を踏まえた上で行うとより効果的です。

狆の子犬を探す

この記事の監修者

犬の家&猫の里 編集部

犬の家&猫の里は、ワンちゃんネコちゃん専門のペットショップです。
動物病院やトリミング施設を併設した店舗、ペットホテルの運営など、
飼い主さまと大切なペットを末永くサポートさせて頂きます。
日々ワンちゃんネコちゃんに対する知識レベル向上に励み、みなさまに
お役立ち情報をお届けします。

会社概要を見る

その他の記事

狆の寿命と気を付けたい病気
狆は抜け毛が多い?被毛の特徴やお手入れについてご紹介します
狆の子犬を探す