ヨークシャーテリアのカット!人気のカットや被毛の特徴、カットの頻度、自宅でのケア方法について解説
販売中のヨークシャー・テリア
小さな体と美しい被毛が魅力的なヨークシャーテリアですが、美しい被毛を維持する日常のケアや愛犬の可愛さを増してくれるカットスタイルにはどのようなものがあるのでしょうか。この記事ではヨークシャーテリアの被毛の特徴からケアの方法、カットの頻度や人気のカットスタイルについて解説していきます。
ヨークシャーテリアってどんな犬?
外見
ヨークシャーテリアは「動く宝石」と言われるほどに美しい被毛を持っていて、超小型犬に分類される犬種です。標準的な体高は約15cm〜23cm弱と非常に小さい体型をしています。
性格
ヨークシャーテリアは、小さな体からは想像もつかないほど勇敢で活発な性格をしています。
家族に対しては非常に愛情深く忠実で、家族の一員としていつでも一緒に過ごすことを好みます。その一方で警戒心と恐怖心が強いため、見知らぬ人や動物に対しては用心深くなることもあります。寂しがり屋でお留守番を苦手とするヨークシャーテリアも多くいることも特徴です。
被毛の特徴
ヨークシャーテリアのチャームポイントである被毛にはどんな特徴があるのか、以下で解説します。
シングルコートで抜け毛が少ない
ヨークシャーテリアの被毛は、シングルコートという特徴を持っています。
下毛がなく一層のみの被毛であるため、季節の変わり目の被毛の抜け替わりである換毛期がなく、抜け毛が少ないというメリットがあります。
手触りも滑らかさがあり、非常に細い毛質をしています。
長毛種
ヨークシャーテリアは長毛種の犬としても知られています。この犬種の被毛は、カットしないままでいると地面に届くほど長く伸びていきます。そのため、美しさを維持するためには日常的なケアと定期的なカットが必要になります。
長毛のため、汚れがつきやすかったり毛玉ができたり絡まったりしやすいため、清潔さを維持するように管理をしっかりと行いましょう。
生涯で7回変わる毛色
ヨークシャーテリアの毛色は、(ダーク)スチールブルー&タンという1色のみが認められています。しかし毛色のバリエーションは1色だけだったとしても、色の比率や濃淡、色の広がり方には個体差があります。愛犬だけの毛色の個性を楽しみましょう。
またヨークシャーテリアは生後から成犬になるまでに毛色が7回変わると言われています。
その年齢にしか現れない色味がありますので、成長と共に毛色の変化も楽しむことができることがヨークシャーテリアの魅力です。
人気のカットスタイル
ここからはヨークシャーテリアの飼い主さんに人気のあるカットスタイルについて解説していきます。
ミッキーカット
ミッキーカットは、耳や顔周りの毛を短く整え、丸くカットするスタイルです。耳先を丸くカットした姿がミッキーマウスに似ていることから、ミッキーカットと呼ばれています。
被毛が伸びてきてしまうと丸いカットのシルエットが崩れてしまいますので、スタイルを維持するためには定期的なメンテナンスが必要です。
テディベアカット
テディベアカットは、その名の通りぬいぐるみのような愛らしい外見にしてくれます。
耳から顔までつながるようにカットして、口周りも丸くカットするスタイルです。口周りの被毛が長いため、食事のときに汚れがつきやすいので、清潔さを維持するためのお手入れも必要です。
フルコート
フルコートは、ヨークシャーテリアの被毛を最大限に生かしたカットスタイルで、被毛を均等に長く伸ばしたスタイルです。このスタイルは、ヨークシャーテリアがドッグショーに参加するときには必須スタイルです。
また被毛が長いため、冬場は暖かく過ごせるというメリットがあります。一方で、被毛が長い分お手入れは手間がかかります。
カットの頻度は?
ヨークシャーテリアはどのくらいの頻度でカットする必要があるのでしょうか?以下で解説します。
成長段階に応じたカットの方法と頻度
ヨークシャーテリアは成長段階に合ったカットの方法と頻度を心掛ける必要があります。
子犬の頃はタイミングに注意
トリミングをスタートする時期は、ワクチン接種が完了して一定期間が経過したあとに行いましょう。トリミングサロンではほとんどの場合、生後何ヶ月やワクチン接種後何週間後など、基準を設けていますのでしっかりと確認しましょう。
子犬の頃はまずは自宅でブラッシングに慣らしてあげることに重点を置くことがおすすめです。
成犬になったら1〜2ヶ月に1回程度で
成犬になりカットに慣れてきてからは、1〜2ヶ月に1回程度を目安にカットを行いましょう。
すっきりとした短いカットスタイルにするか、ロングスタイルにするかでそれぞれ頻度も前後しますので、トリマーさんと相談しながら頻度を決めましょう。
季節によるカットの頻度の違い
季節によってヨークシャーテリアのカット頻度を変えることも大切です。
夏場は暑さ対策として、短めにカットすることで熱中症のリスクを減らすことができます。しかしあまり短くしすぎると日焼けの心配もあるので注意が必要です。
冬場は、ヨークシャーテリアが苦手とする寒さから体を守るためにやや長めに保つことが望ましいですが、湿度が高い地域や室内で生活する犬は、湿気で被毛が絡みやすくなるので、適度な長さに保つことが大切です。
自宅で出来る被毛ケア
飼い主さんが自宅で被毛のケアを行うことはとても大切です。以下で被毛ケアについて解説します。
毎日のブラッシングを行う
ヨークシャーテリアの毛を美しく清潔に保つためには、毎日のブラッシングが欠かせません。
ブラッシングするときは、優しく丁寧に、根元から毛先までゆっくりと梳かしてあげてください。特に耳の後ろや脚の裏など、絡みやすいところは念入りに行いましょう。
毎日のブラッシングで毛玉ができるのを防ぎ、被毛も皮膚状態も健康に保つことができます。
適切なシャンプーの頻度
ヨークシャーテリアは皮脂の分泌が多めな子が多く、他の犬種と比較すると体臭が気になりやすいと言われています。被毛も皮脂でべたつくことがあります。
べたつきが気になる場合は2週間程度間隔をあけてシャンプーするのが良いでしょう。
あまり高頻度で洗いすぎると皮膚や被毛にかえって悪影響なので、基本は月に1~2回程度に抑えて下さい。
獣医師などから特別な指示がある場合はそちらを優先してください。
最適なトリミング道具を選ぶ
自宅でヨークシャーテリアのケアをするときには、適切なトリミング道具を用意することが大切です。
長毛種用のブラシやコームを選ぶようにしましょう。毛が絡みやすいため、細かい歯のコームがおすすめです。また毛玉ができてしまった時に備えて、毛玉取り用の専用ブラシもあると便利です。
まとめ
ヨークシャーテリアの魅力のひとつである美しい被毛を維持するためには、日々のケアが不可欠です。飼い主さんによる毎日のブラッシングは長い被毛の絡まりを防ぎ、被毛の艶と皮膚の健康を保ってくれます。シャンプーは皮脂が出やすいヨークシャーテリアの特性を理解して、他の犬種よりも多い月に1〜2回を心がけましょう。適切なトリミング道具を用意することも重要です。
カットについては、月齢やワクチン接種後の週数などがトリミングサロンの受け入れ基準に合っているかしっかりと確認した上で、まずは徐々にブラッシングに慣れさせてあげながらカットを行うようにしましょう。
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