ラブラドールレトリーバーは抜け毛が多い?抜け毛対策やお手入れの方法を紹介します
販売中のラブラドールレトリーバー
穏やかで人なつっこく、しつけもしやすいことから飼いやすいと言われているラブラドールレトリーバー。室内で飼うことを検討している方もいると思いますが、室内となると抜け毛の量が気になりますよね。
果たしてラブラドールレトリーバーは抜け毛が多い犬種なのでしょうか。
被毛の特徴
ラブラドールレトリーバーは「ダブルコート」の犬種なので、抜け毛は多いです。
犬の毛の生え方には「ダブルコート」と「シングルコート」の2種類があります。ダブルコートは、オーバーコート(上毛)とアンダーコート(下毛)の二層構造になっています。オーバーコートは硬くて太く、紫外線などから皮膚を守る役割があります。
もう一つのアンダーコートは柔らかく、皮膚に密着するような形で生えており、寒さから身を守ってくれます。ただ、寒い季節が終わるとこのアンダーコートはごっそりと抜けてしまいます。ダブルコートは抜け毛が多いと言われる理由はここにあるのです。
寒さを防ぐために必要だった冬毛は、暖かな春を迎えるころに、夏毛へと生え変わります。さらに、気温が落ち着き始める秋頃になると、今度は再び冬毛に生え変わるので、またも抜け毛が多くなります。短毛種なので、伸び続ける長毛種に比べると普段の抜け毛も多いですが、1年に2回おとずれる換毛期は一層多くなるので注意が必要です。
抜け毛への対策
抜け毛の対策としては以下の3つを意識すると良いでしょう。
家具や衣類などに毛をつきにくくする
ソファカバーを滑りの良い布に変えたり、カーペットを毛足の短いもの変えると、毛が付きにくくなります。衣類に関しては、舞い上がった毛がつかないように、ハンガーにつるして洋服カバーをかけておきましょう。少し毛がついてしまっても、目立ちにくいような色の服にするというのも一つの手です。
こまめに掃除する
いくら対策をしても、抜け毛を完全になくすというのは難しいです。そのため、こまめに掃除できるよう、ハンディクリーナーを手元に置いておくようにしましょう。気づいたときに少しずつ掃除していれば、お掃除も楽になります。
落ちる毛を少なくする
愛犬の体から落ちる毛を少なくするためには、毎日のブラッシングや月に1~2回のシャンプーが有効な方法です。具体的な方法については、この後のお手入れ方法の部分で紹介します。
日頃のお手入れ方法
ブラッシング
普段のブラッシングであればラバーブラシで全体の被毛を取り除いてあげてください。ラブラドールレトリーバーは毛が短いので、皮膚を傷つけるおそれがあまりないゴムでできたラバーブラシのほうが安全です。だいたいの抜け毛が除去できたらブラシを変え、コームで整えてあげます。
換毛期のような抜け毛が多い時期に関しては、ラバーブラシよりもスリッカーブラシのほうが効率的にしっかり除去することができます。スリッカーブラシとは、ブラシ部分がくの字型の針金でできたものです。柔らかく、もこもことしたアンダーコートを根元から除去できるので非常に便利ですが、使用する際は皮膚を傷つけないように力加減に注意するようにしてください。
ブラッシングには、ノミやダニ、フケ、ホコリなどを除去し、皮膚と被毛を清潔にする効果があります。それだけでなく、皮膚を程よく刺激してあげることでマッサージ効果もあります。
毎日のブラッシング時に皮膚の状態を確認する習慣をつけておくと、皮膚炎などを早期に発見する可能性が高まります。
シャンプー
シャンプーはやりすぎてしまうと逆に皮膚トラブルを起こすことにつながるので、月に1~2回、皮脂が増える夏場は2~3回が目安になります。
犬の皮膚は人間の皮膚と比べると薄くて繊細なので、私たちからすると少しぬるいくらいの温度(37℃前後)でシャンプーをしてあげます。お湯をかけるときは、心臓から遠いお尻あたりからかけてあげてください。
予洗いをしっかり行ったらシャンプーに移ります。洗い残しがないように、耳の後ろや肉球など細かな部分まで優しく洗ったら、入念にすすぎます。
すすぎ終わったらタオルドライを行うのですが、ラブラドールレトリーバーは体が大きいので、吸水性に優れたペットタオルがあると便利ですよ。
ある程度水分を拭き取ったら、しっかりと乾かしていきます。被毛が生乾きだと、臭いや皮膚病の原因にもなりますので、根元まで完全に乾かす必要があります。しかし、だからと言って高温で乾かしたり、同じところに温風を当て続けたりしないようにしてください。
被毛以外のお手入れについて
被毛以外にも、爪や耳のお手入れも欠かさないようにしましょう。ラブラドールレトリーバーの爪は小型犬と比べると当然太いので、慣れていないと切りにくいかもしれません。不安な場合はサロンや動物病院でプロにお任せするのがおすすめです。
また、ラブラドールレトリーバーは耳が垂れており、清潔にしていないと外耳炎になることがあります。イヤークリーナーなどを使って優しく拭いてあげるようにしてください。
まとめ
ラブラドールレトリーバーはダブルコートということで、抜け毛は多めです。さらに短毛なので、家具や衣類に刺さってしまい、掃除に手間取る飼い主さんもいるようです。
家具や衣類に毛が付きにくい工夫をしつつ、日頃のブラッシングやシャンプーで抜け落ちる毛の量を減らすのが有効な方法です。ただ、完全に抜け毛をなくすことはできないので、神経質になりすぎず、うまく抜け毛と付き合っていきましょう。
販売中のラブラドールレトリーバー
犬の家&猫の里 編集部
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