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ペキニーズの寿命となりやすい病気について

2018.11.12 2024.03.18

昔に比べると、大型犬、小型犬に限らずペットとして飼われている犬の寿命が延びたように思えます。
そこには、犬の健康に配慮された質の良いペットフードが増えていたり、医療が充実してきたことが関係しています。
しかし、それ以上に重要なのは、飼い主さんが犬の健康に対して関心を持つようになってきたということ。
大切な家族である愛犬と1日でも長く一緒にいるためにも、将来かかる可能性のある病気や長生きするために必要なことをぜひ知っておきましょう。

平均寿命


ペキニーズの寿命は12~15歳と言われています。
小型犬の平均寿命もだいたい12~15歳なので、ペキニーズは小型犬の中でも平均的と言えます。

平均寿命の換算方法は諸説ありますが、小型犬は概ね以下のような年齢になると言われています。

犬の年齢

人に例えた年齢

1歳

12歳

2歳

25歳

3歳

29歳

4歳

33歳

5歳

37歳

6歳

42歳

7歳

46歳

8歳

50歳

9歳

55歳

10歳

59歳

11歳

63歳

12歳

68歳

13歳

72歳

14歳

76歳

15歳

81歳

16歳

85歳

17歳

89歳

18歳

94歳

19歳

98歳

20歳

102歳

できることなら、愛犬には長生きしていて欲しいものですよね?以降で、ペキニーズの長寿の秘訣と、罹りやすい病気について解説します。

長生きの秘訣

ペキニーズは犬種特有の病気が少ないので、飼い主さんが食事などにしっかり気をつかってあげることで長生きできる可能性が高くなります。
では具体的にどのようなことに気をつければよいのでしょうか。

食事管理

やはり一番大切なのは、人間と同じく食事です。
犬は自分で食事を作って食べることはできませんから、飼い主さんがしっかり管理してあげる必要があります。

まず、食事の量に関してですが、ドックフードのパッケージに記載されている量を必ず確認するようにしましょう。
その上で便の状態を合わせてチェックするようにしてください。よく言われるのが、食事量が多いと便が柔らかく、逆に少なすぎると便が硬くなってしまいます。
同じ犬種でも個体差がありますので、パッケージに記載されている量では多すぎる、または少なすぎるようであれば適宜調整するようにしましょう。

次に栄養面ですが、ペキニーズは関節疾患を抱えやすいと言われています。そのため、人間の関節ケアにも使用されている、グルコサミンやコンドロイチンが含まれているものや質の良いタンパク質が取れるようなドックフードを選ぶと良いでしょう。

ただし、質の良いタンパク質でも摂取しすぎることで、涙焼けを引き起こすことにつながるので、注意が必要です。

日々のお手入れ

ペキニーズの被毛は、長くてボリュームがあるため、毎日ブラッシングをしてあげないと、蒸れたり、細菌が繁殖したりすることで皮膚炎を起こすことがあります。

特に暑い時期はこまめに抜け毛や毛玉を除去してあげることで通気性を良くしてあげましょう。

また、ペキニーズは基本的にトリミングの必要がない犬種ではありますが、汚れや皮膚炎を防ぐために月に1度ほどの頻度でトリミングをしてもらうこともおすすめです。

飼育環境

ペキニーズのような短頭種(鼻がペチャっとした種類)は激しく呼吸することが苦手なので、体温調節をうまく行うことができません。そのため、夏は特に室内の温度に気を配る必要があります。
熱中症を防ぐためにも、エアコンで室内の温度を25℃前後に保つようにしましょう。
人間にとっては快適な温度でも、犬にとってはちょっと暑い…なんてこともあります。そんなときのために、クールマットを置いてあげると、自分のタイミングで体を冷やすことができます。

また、関節疾患にかかりやすいことから、ペキニーズが過ごす部屋の床には、ペット用の滑り止めマットなどを敷いて、関節にかかる負担をできる限り軽減してあげましょう。

かかりやすい病気

椎間板ヘルニア

椎間板とは、背骨の間でクッションのような役割をしている、ゼリー状の組織です。この椎間板が何らかの原因ではみ出てしまい、脊髄を圧迫している状態が椎間板ヘルニアです。

症状

発症場所によって症状は異なりますが、背中や首の痛み、足の麻痺による歩行困難、排泄のコントールができなくなるなどがあります。

治療法

軽い麻痺の場合は、ステロイドなどを服用することで炎症を抑える内科的治療になります。
症状が重い場合には、患部の椎間板を削る、レーザー治療を行うなどの外科的治療が必要となります。

予防法

関節に負担をかけてしまう大きな要因は肥満です。子犬のときからバランスのとれた食事と適度な運動を心がけるようにしてください。
また、二本足で立たせると言った無理な姿勢、高いところからのジャンプなど関節に負担がかかるような行為は避けるようにしましょう。

鼻腔狭窄

鼻腔狭窄とは、鼻の穴と鼻腔(鼻内部の空間)が狭まった状態のことです。

症状

鼻を鳴らす、鼻水をよく飛ばす、呼吸が荒くなるなどの症状がみられます。

治療法

症状が軽い場合には、現在の症状を悪化させないために保存療法が行われます。

予防法

ペキニーズをはじめ、パグやフレンチブルドックといった短頭種はどうしても遺伝的に鼻腔狭窄になりやすい傾向にあります。そのため、有効な予防法というのはないのですが、呼吸数が上がってしまうような激しい運動は避けたり、鼻水をこまめに拭きとったりするようにしてください。

皮膚疾患

ペキニーズは、被毛が長く、密集していることに加え、顔や体にたるみがあるので、皮膚疾患になりやすい犬種です。ペキニーズが引き起こす皮膚疾患には、アトピー性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、膿皮症などがあります。

症状

皮膚疾患に共通して見られる症状としては、かゆみや赤み、湿疹、脱毛などがあります。

治療法

外用薬と内用薬に加え、シャンプー療法を行います

予防法

一度かかると長くかゆみや痛みが続く皮膚疾患ですが、早めに病気の兆候を見つけることができると、早めに完治することができます。
スキンシップがてら、こまめにボディチェックをしてあげると、重度の皮膚疾患を予防することにつながります。

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参考文献

犬の椎間板ヘルニアに対するPLDD

この記事の監修者

犬の家&猫の里 編集部

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