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犬図鑑

ミニチュアピンシャーとドーベルマンの違い

2019.06.17 2024.03.15

ミニチュアピンシャーとドーベルマンはその見た目が非常に似ており、ドーベルマンをそのまま小型化したものがミニチュアピンシャーではないかと思っている人もいるほどです。しかし、2匹はまったく別の犬種で、異なる点も多々あります。では具体的にどんなところが違うのでしょう。

それぞれのルーツと特徴

2匹の違いについて見ていく前に、それぞれどんな犬なのかを簡単にご紹介します。

ミニチュアピンシャーについて

ミニチュアピンシャーはドイツが原産国の犬種で、害獣駆除を行っていたヘルピンシェルという犬が祖先だと言われています。祖先は中型犬なのですが、ダックスフンドやイタリアングレーハウンドなどの小型犬を交配することで、現在のミニチュアピンシャーの大きさになりました。
かつてはネズミなどの小動物の捕まえる狩猟犬として活躍していたこともあり、その名残で小さいものを追い掛け回す習性があります。運動神経がよく、小型犬のわりにタフでエネルギッシュなところが特徴です。

ドーベルマンについて

ドーベルマンは、19世紀の後半頃にフリードリッヒ・ドーベルマンの手によって、生まれた犬種です。ミニチュアピンシャーの始まりが17~18世紀と言われているので、ドーベルマンの方がだいぶ後に生まれたことになります。
フリードリッヒ・ドーベルマン氏は収税吏であり、普段から現金を持って歩くことが多かったので、自分を護衛してくれる存在の必要性を感じました。そこで、犬の保護員としても働いていたことから保護した犬の中でも護衛犬として優れている犬種を交配させ、ドーベルマンを生み出したとされています。

2匹の違いは?

2匹の主な違いは体の大きさ、性格、毛色の3点です。

違い1:体の大きさ

ミニチュアピンシャーは体高25~30㎝、体重4~6㎏で、小型犬に分類されます。対してドーベルマンは体高61~71㎝、体重30~40㎏で大型犬です。子犬のときは見分けがつきにくいかもしれませんが、成犬になってからの体の大きさにははっきりとした違いがあります。

違い2:性格

ミニチュアピンシャーは活発な性格で、遊ぶことが大好きです。体は小さくかわいらしいですが、意外に負けん気が強く、自分よりも体が大きい生き物に対しても物おじせずに向かっていきます。

ドーベルマンは、護衛犬であったことから防衛意識が高く、家族を守るためにも外敵に勇敢に立ち向かいます。ただ、見た目の雰囲気とは裏腹に普段は穏やかで、甘えん坊な一面もあります。

違い3:毛色

ミニチュアピンシャーの毛色はブラック&タン、チョコレート&タン、レッドの3つが認められています。レッドの中には、より赤みの強いディア―レッドや暗い赤茶色のダークレッドブラウンなどがあります。ブルー(青みがかった黒)、イザベラ(薄い栗毛色)、ホワイトはミスカラーとされ、公式に認められていません。

一方、ドーベルマンの毛色はブラックとブラウンの2つが認められています。いずれもマズル、頬、眉、のど、前胸、足などに赤褐色の明確な斑があることが望ましいとされています。ドーベルマンの場合、単色は存在せず、ミニチュアピンシャー同様ブルーやイザベラは認められていません。

2匹の飼育について

2匹とも毛が短く、毛量があまり多くないことから寒さにそこまで強くありません。そのため、小型犬のミニチュアピンシャーだけでなく、大型犬のドーベルマンも室内で飼育することが望ましいです。
番犬としてドーベルマンを外で飼育している方もいますが、そうすると、従順なドーベルマンは常に家に不審者が入ってこないか気を張っていなければならなくなるので、ストレスになってしまいます。

また、ミニチュアピンシャーもドーベルマンも警戒心が強く、ときに攻撃的になってしまうこともあるので、しっかりと社会性を身に着けさせることが重要です。特に警察犬としても活躍しているドーベルマンに対しては怖いというイメージを持っている人も多いので、どのような状況でも飼い主の指示を忠実に守るよう訓練する必要があります。

まとめ

容姿が似ていることから、どちらを飼育するか迷っている方もいると思います。飼育する際に大きく関わってくる違いとしては、おそらく成犬になったときの体の大きさだと思います。ミニチュアピンシャーは小型犬なので、ある程度のスペースが確保できれば飼育においては問題ありません。しかし、ドーベルマンは大型犬に相当するので、一緒に暮らしたときに飼い主さんもドーベルマンも窮屈に感じることのないような広いスペースが必要となります。
性格面では意外にもミニチュアピンシャーのほうが攻撃的なところがあります。ドーベルマンは普段は穏やかですが、その迫力から凶暴と思われてしまうことが多いので、どちらにしても子犬のときから他の犬や人と慣れさせるという社会化が必須です。

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この記事の監修者

犬の家&猫の里 編集部

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