柴犬・俊介カット

「ポメ柴」とか「シバラニアン」などと呼ばれているカットで、SNSで俊介くんというポメラニアンが披露したのがきっかけで、爆発的な人気となり定着しました。

顔回りの毛をスッキリさせて、耳の形をはっきりさせることで柴犬のような外見にするカットです。顔だけなく、体全体も短くスッキリ目に仕上げるので、暑さに弱いポメラニアンの夏仕様としても効果的です。

ライオンカット

体の被毛を極力短めに仕上げて、顔回りの被毛を長めに残して極端な長短をつけることで、ライオンのようなシルエットのポメラニアンが出来上がります。ワイルドなスタイルに、つぶらで丸っこい目や鼻がアンバランスで可愛いです。

チャウチャウカット

かなり長い被毛のポメラニアンのカットとして人気なのがチャウチャウカットです。ライオンと同じく体と頭の被毛の長短差をつけます。やや大きめの頭部になり、丸っこく仕上げるのでマスコットキャラクターのようになります。

たぬきカット

他の動物や犬種に似せたカットが多いポメラニアンですが、その中でもたぬきは一段と個性的です。柴犬カットより長めに毛を残し、全体のフォルムを丸っこくモコモコに仕上るので愛嬌たっぷりです。

テディベアカット

テディーベアはトイプードルで人気のカットスタイルですが、ポメラニアンでも可愛いです。全体的には柴犬カットと同じで、耳だけやや丸みを強調させることでぬいぐるみ感を倍増させます。

桃尻カット

こちらはお尻のカットで人気です。お尻回りを短めにカットして、人間のお尻のように割れ目を演出するので、少々シュールで面白可愛いです。

自宅カットのやり方

ポメラニアンはダブルコートなので、固い毛と柔らかい毛の2種類の被毛を持っていて、周期的に生え変わる仕組みです。

人間の髪の毛を切るのとは勝手が違い、やり方を間違えると生え変わってきてから変になってしまうことがあります。

そのため初めてカットに挑戦する場合は、いきなり柴犬カットなどのスタイルを仕上げようとするのはお勧めできません。最初はトリマーさんにお願いして、伸びた分だけを切るようにしてみることから始めるのが良いでしょう。

必要なもの

・トリミング用のはさみ（カットばさみ・すきばさみの2種類）
・コーム
・スリッカーブラシ

はさみは必ず先の丸いトリミング用のものを使用しましょう。普通のカットばさみとすきばさみの2種類があるとなお良いです。

まずはスリッカーブラシで全体的に梳いて、毛玉や抜け毛をとってあげます。コームで立たせながらはさみで慎重にカットしてあげましょう。

バリカンを使った方が手っ取り早そうなときもあるかもしれませんが、バリカンは短くなりすぎてしまいがちなので、多少面倒でもはさみでのカットを推奨します。

耳のカット

ポメラニアンの自宅カットはお洒落にしてあげるというよりは、衛生面や怪我の防止のためのカットをしてあげることを優先してあげるべきでしょう。

まずは耳のカットについてですが、まずは外側を形に合わせて伸びすぎた分だけカットします。次に、耳の中の毛をカットしてあげると耳掃除がしやすくなり、外耳炎の予防にも効果的です。

お尻のカット

お尻回りつまりは肛門付近の被毛が伸びると衛生的に良くありません。このあたりは、他の被毛よりも短めにカットするくらいが丁度良いです。ただし、デリケートな部分なので万が一にも傷つけてしまわないように細心の注意が必要です。

足のカット

足の被毛のカットで特に重要なのが足の裏と肉球部分です。このあたりの被毛が伸びると、被毛が滑って怪我に繋がってしまいます。特に、ポメラニアンのような室内犬はフローリングを歩くこともあるのでなおさら必要と言えるでしょう。

肉球もデリケートで犬にとってはとても大事な部分なので、カットの際は肉球を指でしっかり広げて間の毛をカットして、裏側も慎重に進めましょう。

ポメラニアンのカットについての注意点

ポメラニアンは先ほど述べた通りダブルコートなので、放っておくと延々と被毛が伸び続けるようなことはありません。一定の長さになったら、成長は止まり生え変わっていきます。

そのため、ポメラニアンは本来トリミングの必要がない犬種とされています。しかし、特徴的で美しい被毛であるため、純粋にお洒落としてのカットスタイルが現在は流行しています。

ポメラニアンのカットの注意点ですが、まずカットによって毛質が固くなったり、伸びが悪くなったりする可能性があるという点です。

次に、短くしすぎると皮膚への防御が薄くなり紫外線の影響を受けやすくなるという点も考慮するべきでしょう。

まとめ

ポメラニアンはカットのスタイルで印象がガラリと変わり、各スタイルそれぞれに違った魅力があるため、飼い主はとても楽しめるでしょう。

しかし、ポメラニアンのカットはあくまでも「飼い主の趣味」であることを忘れてはいけません。可愛いからといって、愛犬の心身に負担をかけないように節度をもって楽しむようにしましょう。