ヨークシャーテリアの飼い方は?性格に合ったしつけのポイント、問題行動への対応について解説
販売中のヨークシャー・テリア
可憐な雰囲気が魅力的なヨークシャーテリアですが、これからヨークシャーテリアを家族に迎えようとお考えの方は、その飼い方について気になりますよね。この記事ではヨークシャーテリアの基本情報に加えて、性格に合ったしつけの方法や、よく見られる問題行動への対応などを解説していきます。
ヨークシャーテリアの基本情報
まずはヨークシャーテリアとはどんな犬なのか解説していきます。
歴史
ヨークシャーテリアは、19世紀のイギリス・ヨークシャー地方で生まれました。工場でのネズミ駆除のために、小さくて敏捷な犬が必要とされ、スカイテリアやペイズリーテリアなどが交配されて誕生したといわれています。やがて家庭犬としても広まり、19世紀の終わりにはイギリス以外の国々にも知られるようになりました。1900年代にはアメリカでも人気が高まりました。
性格
ヨークシャーテリアは、非常に明るく社交的な犬種です。好奇心が強く、新しいものや人に対しても興味を示します。このため、初めて犬を飼う飼い主さんにも比較的飼いやすいと言われています。しかしその反面、自己主張が強い部分もあるので、しっかりとしたしつけが必要です。
また、ヨークシャーテリアはエネルギッシュで遊び好きな性格を持っています。毎日の運動や遊びの時間を大切にしてあげることが、健康的で幸せな生活を送るためには欠かせません。小さな体とは裏腹に、大きな犬と同じようにしっかりと運動をさせることが重要です。
基本的なトレーニング
ヨークシャーテリアを飼うときに押さえておきたい基本的なトレーニングのポイントをお伝えします。
トイレトレーニング
トイレトレーニングは、ヨークシャーテリアにとっても飼い主さんにとっても重要なポイントです。まずトイレの場所を決め、その場所で排泄することを覚えさせます。ヨークシャーテリアは清潔好きな犬種なので、トイレの場所が清潔であることを保つことが成功の鍵です。
トイレトレーニングの際には、犬がトイレに行きそうなタイミングを見逃さないことが大切です。食事後や寝起きなど、決まったタイミングでトイレに連れて行きましょう。
トイレで排泄が成功したら、すぐに褒めてご褒美をあげることで、トイレの場所を覚えさせることができます。
失敗した場合は、叱らずに静かに掃除し、再度トイレの場所を教えます。ヨークシャーテリアは敏感な犬種なので、叱るとストレスを感じてしまうことがあります。焦らずに、根気強くトレーニングを続けることが大切です。
社会性のトレーニング
ヨークシャーテリアはもともと社交的な性格を持っていますが、他の犬や人との触れ合いを通じて社会性を身につけることが重要です。社会性を身につけるためのトレーニングは、子犬の時期から始めるのが理想的です。
まず、家族や友人と積極的に触れ合う機会を作りましょう。次に、他の犬と一緒に遊ぶ機会を提供します。ドッグランや犬の集まる公園など、安全な場所で他の犬と交流させることが効果的です。最初はリードをつけた状態で他の犬と会わせ、徐々に慣らしていくことが大切です。
社会性を身につけることで、ヨークシャーテリアはストレスを感じにくくなり、他の犬や人とのコミュニケーションが円滑になります。
ヨークシャーテリアの性格に合ったしつけのコツ
ここからはヨークシャーテリアの性格に合ったしつけのポイントを解説します。
褒めて伸ばすしつけの方法
ヨークシャーテリアのしつけには、褒めて伸ばす方法が効果的です。ヨークシャーテリアは飼い主さんとの信頼関係を築くことが得意な犬なので、飼い主さんからの褒め言葉やおやつをとても喜びます。
成功した行動やコマンドに従ったときには、すぐに褒めてあげることが重要です。例えば、「おすわり」や「まて」ができたときには、明るい声で「よくできたね!」と褒め、ご褒美をあげることで、次も頑張ろうという意欲が湧きます。
この方法を使うことで、ヨークシャーテリアはポジティブな行動を繰り返すようになります。しつけの際には、短いセッションを繰り返し、疲れさせないようにしましょう。また、成功体験を積み重ねることで、自信を持たせることも大切です。
しつけの際の注意点
ヨークシャーテリアをしつける際には、いくつかの注意点があります。
叱ることは逆効果
まず、ヨークシャーテリアは敏感な犬種であるため、叱ることは逆効果になりかねません。叱るよりも、望ましい行動を褒めることに焦点を当てましょう。失敗したときには、冷静に対応し、再度正しい行動を教えてあげます。
運動をたくさんさせる
またヨークシャーテリアは小さな体でありながら、エネルギッシュで運動量が多い犬種です。適度な運動や遊びの時間を設けることで、ストレスを発散させ、しつけの効果を高めることができます。運動不足になると、問題行動が増えることもあるため、毎日の散歩や遊びは欠かせません。
一貫したしつけをする
さらにしつけの一貫性が重要です。家族全員が同じルールを守り、同じコマンドを使うことで、犬が混乱せずに学ぶことができます。一貫性を持ったしつけにより、ヨークシャーテリアは安心して行動できるようになります。
問題行動への対応
以下では、ヨークシャーテリアをはじめとした犬によく見られる問題行動についてその対応を解説します。
無駄吠え
ヨークシャーテリアは警戒心が強く、よく吠えることがあります。これは、見知らぬ人や物に対する警戒心からくるもので、飼い主さんに知らせようとする行動です。
まず、吠える原因を特定し、それに対処することが重要です。たとえば窓の外を通る人や車に吠える場合、カーテンを閉めるなどの環境整備を行います。
次に、吠える行動をやめさせるための訓練を行います。吠え始めたら、冷静に「静かに」と短くはっきりと指示します。吠えるのをやめたら、すぐに褒めておやつを与えることで、吠えない行動を強化します。繰り返し行うことで、ヨークシャーテリアは吠えない方が良いことだと理解するようになります。
分離不安
ヨークシャーテリアは飼い主さんに非常に依存することがあり、飼い主さんがいないと不安になる分離不安を抱えることがあります。
この場合、飼い主さんが外出する際に特定のルーチンを作ることで、犬は安心することができます。例えば、短い時間の外出から始めて徐々に時間を延ばし、犬が一人で過ごす時間を少しずつ増やします。
また、特定のおもちゃや毛布を与えて、飼い主さんがいない間も安心できる環境を整えます。外出前後には大げさなリアクションを避け、出かけることや戻ることが特別な出来事ではないと教えます。
噛み癖や飛びつき
ヨークシャーテリアの噛み癖や飛びつきは、興奮や遊びたいという気持ちからくることが多いです。このような行動を改善するためには、一貫した対応が必要です。
噛む行動が始まったら、「ダメ」と短くはっきりと指示し、噛む対象を適切なおもちゃに変えます。噛まないでおもちゃで遊んだら、すぐに褒めてご褒美を与えることで、正しい行動を強化します。
飛びつきに関しては、犬が飛びついたときに背を向けて無視する方法が効果的です。飛びつくと飼い主さんの関心を引けないと理解させます。飛びつかずに落ち着いているときにのみ、褒めて注意を向けることで、飛びつかない行動を強化します。
まとめ
ヨークシャーテリアは19世紀のイギリス・ヨークシャー地方で工場のネズミ駆除用に誕生し、家庭犬としても人気が高まりました。性格は明るく社交的で初めての飼い主さんにも適していますが、自己主張が強いためしっかりとしたしつけが必要です。基本的なトレーニングとして、トイレトレーニングは清潔な環境を保ち、成功時に褒めることが大切です。社会性のトレーニングは他の犬や人との交流を通じて行い、褒めて伸ばす方法が効果的です。運動不足を防ぎ、一貫したしつけを心がけましょう。
犬の家&猫の里 編集部
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