思わず触りたくなる、白くてフワフワな毛が特徴的なサモエド。毛のボリュームが多めですが、果たして抜け毛は多いのでしょうか？

この記事では気になるサモエドの抜け毛の有無やお手入れ方法についてご紹介します。

サモエドの抜け毛について

結論から言ってしまうと、サモエドは抜け毛が多い犬種です。
サモエドは、シベリアのツンドラ地方に暮らす遊牧民族「サモエド族」とともに生活をしていました。シベリアはいわば極寒の地。そんな環境でも問題なく暮らせるように、サモエドはダブルコートという被毛のタイプになっています。

ダブルコートは、太くてかたいオーバーコートと柔らかいアンダーコートの2層構造になっています。
オーバーコートには皮膚を守る役割があり、密集して生えているアンダーコートには保温機能があります。
この保温機能があるアンダーコートが主に抜けていきます。特に毛が生え変わる換毛期は抜け毛がすさまじく、抜けた毛をまとめるともう1匹サモエドが現れたかのような量になってしまうことも珍しくないです。

お手入れ方法

ブラッシング

ブラッシングは、サモエドの美しい被毛を保つだけでなく、余分な抜け毛を除去してあげることで風通しをよくする効果もあります。蒸れて皮膚病をおこすリスクが減るほか、熱中症を防ぐことにもつながります。

サモエドは普段から抜け毛が多いので、1日1回、換毛期であれば1日2回は行うようにしてください。

ブラッシングするための道具はいろいろありますが、サモエドの場合は、スリッカーブラシとコームがあると良いです。

スリッカーブラシは、くの字に曲がった針金がたくさんついたブラシのことで、毛をすくために使用されます。
ただ、先がとがっているために、愛犬の肌を傷つけてしまう恐れも。使い方に少しコツがいりますので、トリマーさんに上手な使い方を教えてもらうと良いでしょう。

スリッカーブラシで余分なアンダーコートを取り除くことができたら、コームで整えてあげてください。

ブラッシングの注意点は、優しく行ってあげることです。毛玉を除去しようと無理にブラッシングしてしまうと痛がってしまい、ブラッシングは嫌なものと学習されてしまうので、注意が必要です。

シャンプー

ブラッシングほど頻繁には行いませんが、シャンプーも抜け毛対策として効果があるお手入れの一つです。余分な皮脂まで洗い流してしまわないように、1か月に1～2回の頻度で行うのが理想です。

シャンプー時の注意点は、必ず事前にブラッシングするということです。ブラッシングが不十分だと、抜け毛が固まってシャンプーがやりにくくなってしまいます。
また、オーバーコートは水をはじきやすい性質があるので、地肌まで洗えていると思ったら、毛の表面しか洗えていなかったということもあります。シャンプーをする際は皮膚までしっかり浸透しているかを確認するようにしてください。

サモエドは中型犬ではありますが、体がかなり大きいのでシャンプーをする際、広いスペースが確保できるようなお風呂場ではないと難しいかもしれません。また、ボリュームのある毛を完全に乾燥させるとなると、家庭用のドライヤーではかなり時間がかかってしまいます。そのため、シャンプーはサロンにお任せしてしまうのも一つの手です。

トリミング

サモエドは定期的にトリミングが必要な犬種ではありません。
サモエドのボリュームのある被毛は、保温効果に加え紫外線を防ぐ効果もあると言われています。そのため、サマーカットのように毛を短くカットしすぎてしまうと、逆に皮膚トラブルを引き起こす恐れがあります。

シャンプーをサロンでお願いする場合は、ついでにお尻周りや足の部分の毛をカットしてもらうと、清潔に保つことができるのでおすすめです。

まとめ

サモエドは、雪のような白さと、フワフワで暖かな毛が魅力的ではありますが、室内で飼育する必要があるため、抜け毛の多さに苦労している飼い主さんもたくさんいます。換毛期にはごっそり抜けてしまうので、初めて飼う方は驚いてしまうかもしれません。

換毛期だけでなく、普段の抜け毛も多めです。ただ、飼い主に対して愛情深く、まるで笑っているかのような表情が本当に愛らしいので、あまり神経質にならずに抜け毛と付き合っていけるような人は楽しく生活することができますよ。

サモエドは抜け毛が多い？抜け毛対策や、お手入れ方法を紹介します

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