シェットランドシープドッグ(シェルティー)は抜け毛が多い?抜け毛対策やお手入れ方法を紹介します
販売中のシェットランドシープドッグ
思わず触りたくなるような豊かな被毛が特徴的なシェットランドシープドッグ。華やかに見える一方で、室内飼育の場合は抜け毛の量が気になります。シェットランドシープドッグは果たして抜け毛が多い犬種なのでしょうか。
犬の被毛の構造
犬の被毛には「ダブルコート」と「シングルコート」の2種類があります。人間の場合、一つの毛穴からは一本しか毛が生えていませんが、犬の場合は一つの毛穴から複数の毛が生えているのです。ダブルコートの犬種は一つの毛穴からオーバーコートと呼ばれる太くて丈夫な毛とアンダーコートと呼ばれる細い毛が生えています。一方、シングルコートの犬種はオーバーコートのみが生えています。
抜け毛が多いのはダブルコート
一般的に、ダブルコートの犬種のほうが抜け毛が多いとされています。というのも、ダブルコートの犬種は、体温調節をするためにアンダーコートが春と秋に大量に抜けるからです。ブラッシングを何度行ってもきりがないほど抜けてしまうことがあり、頭を抱えている飼い主さんも少なくありません。ちなみに、シェルティーもダブルコートなので、抜け毛はトイプードルなどシングルコートの子と比較すると断然多くなります。
抜け毛対策になるお手入れ方法
家の中が毛だらけになってしまうのを防ぐためには、ブラッシングやシャンプーといったお手入れで余分な毛を落ちる前に除去することです。
ブラッシング
シェルティーは被毛が多く、かつ長いので、抜けた毛をそのままにしていると毛玉ができてしまいます。小さな毛玉くらいなら大丈夫かな、なんて思うかもしれませんが、毛玉ができると皮膚が引っ張られたり、汚れがたまりやすくなったりするので、小さくても早めに対処しなければいけません。毛玉ができやすい場所としては、耳の後ろ・お腹・わき・内股などです。毛玉ができやすいところを中心に、毎日ブラッシングしてあげるようにしましょう。抜け毛が多くなる時期は1日に複数回ブラッシングすることもありますが、それ以外のときは1日1回程度で問題ありません。
シェルティーのブラッシングには、スリッカーブラシがよく使用されます。ブラシ部分がくの字に曲がった針金でできており、毛玉を除去するのに向いています。ただ、先がとがっているので注意しないと皮膚を傷つける恐れがあります。
シャンプー
シャンプーをすることで、ブラッシングだけでは取りきれなかった毛も除去することが可能です。
シェルティーのシャンプーは月に1~2回ほどの頻度で行います。散歩の際に汚れてしまった場合には洗う回数を増やしても良いですが、こまめにシャンプーすると肌に必要な皮脂まで洗い流してしまい、乾燥しやすくなるので頻度を考えるようにしましょう。
シェルティーのシャンプーを行う際の注意点ですが、シャンプー前に必ずブラッシングをしてください。毛玉が水にぬれてしまうと、かたくなって洗いにくくなってしまいます。また犬の皮膚は人間よりも敏感なので、お湯はややぬるめに設定し、刺激の強すぎないシャンプー剤を選んであげましょう。すすいだ後はドライヤーで被毛を乾かすのですが、シェルティーは毛の量がとにかく多いので、生乾きにならないよう注意しましょう。
定期的なカットは必要?
あれだけ被毛が多く、さらには長さも長いので、定期的なカットが必要そうにも感じますよね。しかし、シェルティーはトリミング犬種ではありません。カットが必要な犬種というのは、人間の髪の毛と同じく、切らなければどんどん毛が伸び続けてしまいます。しかし、シェルティーはある程度の長さまで伸びたら毛は自然に抜けていきます。そのため、定期的にトリミングサロンに連れていく手間はありません。飼い主さんの中には、汚れが付着しやすいおしり周りやお腹の周りの毛を少しカットしてあげる方もいます。部分的なカットは全体のバランスを見ながら行わなければいけないので、その際はプロにお任せしてもよいと思います。
まとめ
シェットランドシープドッグはダブルコートなので抜け毛が多いです。特に毛が生え替わる春と秋は大量に毛が抜けてしまうので、掃除もかなり大変になります。掃除の手間を軽減するためには、毎日のブラッシングと月に1~2回のシャンプーが効果的です。
毛の量が多いのでお手入れにはやや手間がかかりますが、家の中に落ちる毛が少なくなるだけでなく、皮膚を清潔に保つ役割もありますので、コミュニケーションをとりつつ、丁寧に行ってあげてください。
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犬の家&猫の里 編集部
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