コーギーの寿命となりやすい病気について
販売中のコーギー
平均寿命
コーギーの平均寿命は12~14歳と言われています。
犬の寿命は体の大きさによって変わり、一般的に小型犬は12~15歳、中型犬は11~15歳、大型犬は10~13歳とされています。
平均寿命の換算方法は諸説ありますが、人に例えた場合、中型犬は概ね以下のような年齢だと言われています。
犬の年齢 | 人に例えた年齢 |
---|---|
1歳 | 12歳 |
2歳 | 19歳 |
3歳 | 26歳 |
4歳 | 33歳 |
5歳 | 40歳 |
6歳 | 47歳 |
7歳 | 54歳 |
8歳 | 61歳 |
9歳 | 68歳 |
10歳 | 75歳 |
11歳 | 82歳 |
12歳 | 89歳 |
13歳 | 96歳 |
14歳 | 103歳 |
15歳 | 110歳 |
16歳 | 117歳 |
17歳 | 124歳 |
18歳 | 131歳 |
19歳 | 138歳 |
では、できるだけ長く一緒にいるためにはどうしたらよいでしょうか。気を付けてあげたい病気や、生活する上でのポイントについて解説します。
長生きの秘訣
食事管理
コーギーは、食欲旺盛で、かつ太りやすいという傾向にあります。ちょっと肥満気味のコロンとした姿も確かに可愛いのですが、肥満はさまざまな病気を引き起こすことにつながりますので、愛犬のことを考えるのであれば、食事の適正量を守る必要があります。
食事の量だけでなく、食事の質にもこだわる必要があります。
高カロリーであったり、塩分や添加物が多いものはできるだけ避けるように心がけ、アレルギーのもととなる材料が入っていないかも気にしてあげましょう。
また、ドックフードだけで必要な栄養を全て摂取することは難しいと思います。特にシニア期に入ると若いときよりも食事量が減ってきますので、必要に応じてサプリメントやトッピングでカスタマイズしてあげるのも効果的です。
適切な運動
コーギーは、原産国であるイギリスで牧畜犬として活躍していました。牧畜犬とは、人間に代わって家畜の誘導や見張りなどを行う犬のことです。たくさんの家畜を決められた場所に的確に追い込むため、たくさん走ることが要求されるのですが、その影響でコーギーの運動量はかなり多いです。だいたい30分~1時間の散歩を1日に2回行うのが理想で、それよりも少なくなってしまうと、ストレスがたまってしまうことも。
ここのところ少し散歩の時間短かったかな…と感じたら、週末など時間があるときにドッグランに連れていって思いきり遊ばせてあげるとよいでしょう。
飼育環境
この後紹介しますが、コーギーは椎間板ヘルニアという病気になりやすい犬種です。そのため、できるだけ関節に負担をかけない生活を意識する必要があります。食事を管理や運動で肥満を防ぐことももちろん大切なのですが、コーギーが過ごす部屋には滑りにくい床材もしくは滑り止めのマットを敷いてあげるなど飼育環境を整えてあげることもしっかり行いましょう。
かかりやすい病気
椎間板ヘルニア
椎間板とは、背骨の間でクッションのような役割をしている、ゼリー状の組織です。この椎間板が何らかの原因ではみ出てしまい、脊髄を圧迫している状態が椎間板ヘルニアです。
症状
発症場所によって症状は異なりますが、背中や首の痛み、足の麻痺による歩行困難、排泄のコントールができなくなるなどがあります。
治療法
軽い麻痺の場合は、ステロイドなどを服用することで炎症を抑える内科的治療になります。
症状が重い場合には、患部の椎間板を削るなどの外科的治療が必要となります。
予防法
関節に負担をかけてしまう大きな要因は肥満です。子犬のときからバランスのとれた食事と適度な運動を心がけるようにしてください。
また、二本足で立たせると言った無理な姿勢、高いところからのジャンプなど関節に負担がかかるような行為は避けるようにしましょう。
変性性脊髄症
変性性脊髄症とは、痛みを伴わずにゆっくりと進行する脊髄の病気です。
症状
足を引きずる、呼吸困難、ふらつく、排尿・排便障害などの症状が見られます。
治療法、予防法
原因に関与する遺伝子は発見されているものの、まだはっきりとした原因がわかっていないので、現在のところ有効な治療法や予防法がありません。
生活の質を維持するために理学療法(※)が効果を発揮すると言われています。
※理学療法とは、怪我や障害などによって低下した運動機能の維持・改善するために、運動やマッサージ、温熱など物理的手段による治療法です。
股関節形成不全
股関節形成不全は、発育の段階で股関節に形態的な異常が起きている状態のことです。
症状
腰を振るように歩いたり、後ろ足が上手く使えないために跳ねるような歩き方になったり、しっかりとお座りができないといった症状が見られます。
治療法、
症状が比較的軽い場合には、鎮痛剤や抗炎症剤などの投薬治療のほか、運動制限や体重管理などを行います。症状が重い場合には、手術を行います。
予防法
この病気の予防法ですが、遺伝が原因となっているケースが多いので、完璧に防ぐというのは難しいです。
ただ、成長期の食事内容も関係すると言われているので、栄養バランスのとれた食事を心がけるようにしてください。
また、肥満気味になると、股関節への負担が大きくなる傾向にあります。適正体重を知り、日々管理を行うことも大切です。
進行性網膜萎縮
症状
進行性網膜萎縮は網膜が徐々に縮んでいき、視力が失われていく病気です。最初は夜間や暗いところで目が見えにくい程度なので、気づきにくいかもしれません。しかし、そのうち昼間や明るいところでも物につまずいたり、障害物にぶつかったりするようになります。
ゆっくりと進行するため気づいた時にはだいぶ視力が低下していた、なんてこともあります。
治療法、予防法
進行性網膜萎縮は遺伝性の病気であると言われているので、予防法がないと言われています。
また、確かな治療法がないため、もしも発症してしまった場合は、床などに極力物を置かないなど、未然に怪我を防いであげることが必要です。
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参考文献
犬の椎間板ヘルニアに対するPLDD
犬の股関節形成不全(異形成)の診断と治療
進行性網膜萎縮症(PRA:Progressive Retinal Atrophy)<犬> | みんなのどうぶつ病気大百科
犬の家&猫の里 編集部
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