キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルってどんな犬?特徴や性格、被毛ケア、かかりやすい病気、医療費、ペット保険など飼うために必要な情報を解説
販売中のキャバリア
キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルといえば、大きく表情豊かな瞳と、シルクのように滑らかな手触りの被毛が印象的ですよね。その性格は非常に穏やかで、誰にでもフレンドリー。
この記事では、これからキャバリアを新しい家族として迎えたいと考えている方に向けて、犬種としての特徴や性別ごとの性格の違い、知っておきたい病気や医療費、日々のお手入れやペット保険の選び方などを詳しく解説していきます。
キャバリアの特徴
ここからはキャバリアの特徴について見ていきましょう。
歴史
キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの原産国はイギリスです。英国王室の愛犬としての歴史は古く、特に17世紀の国王・チャールズ2世が公務の最中も連れ歩くほど溺愛したことから、「王の名前(キング・チャールズ)」がそのまま犬種名として定着しました。 その後、鼻の短いパグなどの流行に伴い、スパニエルたちも顔立ちが変化していきましたが、「昔の絵画に描かれているような、口元の長い優雅なスタイルを取り戻したい」という愛好家たちの運動が起こります。 結果として、短頭種である既存の「キング・チャールズ・スパニエル」と区別するために、中世の騎士を意味する「キャバリア」の名が冠され、現在の「キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル」として公認されました。
毛の色
キャバリアの毛色は、大きく「パーティーカラー(白地があるもの)」と「ホールカラー(全身に色があるもの)」の2タイプに分かれ、以下の計4色が公式に認められています。
【パーティーカラー】
- ・ブレンハイム:鮮やかな栗色(チェスナット)と白の組み合わせ。頭頂部に「ロザンジュ」と呼ばれるひし形の模様がある個体は、特に価値が高いとされた歴史があります。
- ・トライカラー:黒・白・タン(茶褐色)の3色で構成されたカラーです。眉のようなタン・マークが特徴的です。
【ホールカラー】
- ・ルビー:全身が鮮やかな赤茶色(マホガニー・レッド)一色のタイプです。
- ・ブラック&タン:艶のある漆黒をベースに、目の上や頬、胸などにタン(茶褐色)が入るシックなカラーです。
キャバリアのお手入れスタイルの例
キャバリアは、被毛の違いによって公式に複数タイプへ分かれる犬種ではありません。とはいえ、日常のお手入れや見た目の印象は「どこをどのくらい整えるか」で大きく変わるため、ここでは暮らしの中でよく見られる“お手入れスタイルの違い”として3つに分けてご紹介します。
すっきりスタイル
すっきりスタイルは、耳の飾り毛や足まわり、しっぽのフリンジ(飾り毛)を短めに整えて、全体を軽い印象に仕上げるスタイルです。
毛が絡まりやすい部分が減るので、ブラッシングに時間を取りにくい方や、汚れやすい季節に管理をラクにしたい方に向いています。
ふんわりスタイル
ふんわりスタイルは、キャバリアらしいシルキーな被毛の質感を生かしつつ、足や胸の飾り毛をほどよく残すスタイルです。
見た目の上品さと、お手入れのしやすさのバランスが取りやすく、「キャバリアらしさは大事にしたいけれど、毛玉は増やしたくない」という飼い主さんに選ばれやすい傾向があります。
さらさらフリンジスタイル
さらさらフリンジスタイルは、耳・胸・脚の後ろ・しっぽなどの飾り毛をしっかり残し、優雅なシルエットを楽しむスタイルです。
そのぶん、耳の後ろや脇の下、内ももなどに毛玉ができやすいので、こまめなブラッシングと定期的な部分カットが大切になります。
キャバリアの性格
キャバリアはどのような性格をしているのか解説します。
子犬期の性格は?
キャバリアの子犬期は元気いっぱいで好奇心旺盛。人が大好きで、遊びにも甘えにもまっすぐ向かってくる子が多いです。無邪気な姿はとても可愛らしいですが、甘やかしてばかりいると言うことを聞かなくなってしまうので、子犬期からしつけるようにしましょう。
また、テンションが上がりすぎると興奮して吠えたり、口が出てしまうこともあるので、落ち着く練習もセットで教えてあげてくださいね。
被毛タイプで性格が異なる?
キャバリアは、被毛タイプによって性格がはっきり分かれる犬種ではありません。先ほど紹介したような“見た目やお手入れスタイル”の違いで印象が変わることはあっても、性格は基本的に個体差が大きいです。
「同じキャバリアでも、よく走る子もいれば、抱っこが好きな子もいる」というくらいのイメージで、あくまでも参考程度にしてください。
性格の見極め方については、実際に会ってみるのが一番です。
キャバリアのオスとメスの違い
キャバリアを家族に迎えるとき、「オスとメスで性格や体つきは変わるの?」と気になる方は多いはずです。
あらかじめ傾向を知っておくと、暮らし方やご家庭のリズムに合った子を選びやすくなります。
性格の違い
オス
オスのキャバリアは、人懐っこく甘えん坊な子が多い傾向です。
飼い主さんにぴったり寄り添い、遊びにも積極的で、一緒に過ごす時間をとても楽しむ傾向があります。
好奇心旺盛でやんちゃな一面もありますが、陽気な性格で場を明るくしてくれる存在です。
メス
メスはやや落ち着きがあり、自分のペースを大切にする子が多く見られます。
観察力が高く、状況に応じて動けるしっかり者タイプで、適度な距離感を保ちつつ、甘えたいときにはそっと寄ってきてくれます。学習能力も高く、初めての方でも扱いやすい印象があります。
体格の違い
JKC(ジャパンケネルクラブ)の規定における理想体重は、オス・メス共通で「5.4kg〜8.0kg」とされています。
しかし実際には、骨格や筋肉のつき方で個体差が大きく出る犬種です。傾向として、オスは骨格がしっかりして筋肉質な子が多いため規定よりやや大きくなることがあります。一方、メスは比較的規定範囲内か、やや小柄で華奢なラインになることが多いです。
あくまで目安ですが、抱っこしたときのずっしり感や見た目の印象は、性別によって少し変わるかもしれません。
育てやすさの違い
オス
オスは甘えん坊な分、飼い主さんへの依存がやや強くなりがちです。
思春期以降はマーキングやマウンティングが見られることもありますが、去勢手術や日頃のトレーニングでしっかりとコントロールできます。遊びが大好きなので、しつけに遊びを取り入れると効果的です。
メス
メスは冷静さと集中力があり、コツコツ型のトレーニングに向いています。
発情期には情緒が不安定になったり、食欲や行動が変化することもありますが、避妊手術を行うことで性格が安定し、将来的な病気の予防にもつながります。時期については獣医さんに相談するのが安心です。
どちらを選ぶべき?
キャバリアは、オス・メスともに飼い主さんとの信頼関係を大切にし、愛情深く接してくれる犬種です。
甘えん坊でにぎやかに遊びたい方にはオス
落ち着いた性格やしつけのしやすさを求めるならメス
といった基準で選ぶとイメージしやすいでしょう。
ただし個体差も大きいため、実際に会って性格や相性を確かめることがいちばん大切です。
どちらを選んでも、丁寧なケアと愛情を注げば、素晴らしいパートナーになってくれます。
キャバリアの飼い方
飼う時に知っておきたいポイントを解説します。
食事
キャバリアは、可愛らしい見た目からついおやつをあげたくなりますが、体重管理はとても大切です。
太りすぎると関節に負担がかかるだけでなく、心臓にも余計な負荷がかかりやすくなります。キャバリアは心臓の病気(とくに僧帽弁閉鎖不全症)が多い犬種として知られているため、日頃から適正体重を意識しておくと安心です。
肥満気味だと思ったら低カロリーなドッグフードや体重管理用のドッグフードに切り替えたり、運動量を見直したりして調整していきましょう。
ドッグフードの量は、ドッグフードのパッケージに記載されている量を目安にしてください。
また、おやつのあげすぎにも注意しましょう。
運動
キャバリアは、人と一緒に動くのが大好きで、散歩も楽しめる犬種です。
一方で、ずっと走り続けるようなハードな運動が必須というより、「毎日こつこつ、気分よく体を動かす」ほうが向いています。
目安としては、1日30分〜1時間ほどの散歩に遊び時間を組み合わせると、体型維持とストレス発散の両方につながります。
もちろん個体差があるので、息が上がりやすい日や暑い日は無理をさせず、ペースを落としてあげてください。
また、人が好きな反面、興奮して他の犬や人に近づきすぎてしまう子もいます。
そんな時は落ち着く合図を決めて、繰り返していけば徐々に覚えてくれます。毎日外にいくことで、家族以外の人や他の犬が近くにいても落ち着いて歩けるようになります。
散歩中は、暑い日は日陰をなるべく選び、こまめな水分補給を意識しましょう。
被毛がしっかりしている犬種なので、体に熱がこもらないよう時間帯も工夫してあげてください。
キャバリアが安心して過ごせるおうちづくり
家具の配置や安全対策、温湿度管理のポイントをご紹介します。
ケガを防ぐお部屋のレイアウトの工夫
キャバリアは抱っこされるのが好きな一方で、元気な子はソファやベッドへ勢いよく上り下りしがちです。ジャンプの着地を繰り返すと、膝や腰に負担がかかることもあります。
そのため、ペット用のステップやスロープを活用して、昇り降りをなだらかにしてあげると安心です。
また、狭い家具の隙間に入り込んでしまうと身動きが取れなくなることもあるため、クッションやカバーなどで隙間をふさいであげるとより安全に過ごせます。
滑りにくい床で足腰を守る
フローリングなどの滑りやすい床は、小型犬の足腰に負担がかかりやすくなります。特に遊び中に滑ってしまうと、膝や股関節に衝撃がかかることもあります。
そのため、滑り止めのマットややわらかいカーペットを敷いて、関節の負担を和らげてあげましょう。
また、階段の上り下りを制限したい場合は、ペットゲートを設置して動線を整えるのも効果的です。
快適な温湿度を保つ工夫
キャバリアは、被毛が密でふんわりしているため、暑い時期は体に熱がこもりやすくなります。一方で、冷え過ぎも体調不良の原因になるため、室内の温湿度管理はとても重要です。
冬の過ごし方
室温は20〜23℃を目安に保ち、床からの冷えを防ぐためにベッドやブランケットを活用しましょう。
加湿器で湿度を50〜60%に保つと、乾燥による皮膚トラブルの予防にもつながります。
夏の過ごし方
室温が25℃を超えるような日は、エアコンや扇風機を使って涼しい空間を保ちましょう。
ひんやりマットや風通しのよい場所を確保し、数カ所に水皿を設置することで、こまめな水分補給ができるようにしておくと安心です。
キャバリアにトリミングは必要?お手入れのポイントと費用の目安
ここでは、お手入れの頻度や費用の目安について解説します。
キャバリアの毛は定期的に整えるべき?
本来、キャバリアはトイ・プードルなどのように定期的なトリミング(被毛のカット)が必須の犬種ではありません。
犬種標準(スタンダード)では、カットせず自然な姿であることが良いとされています。
とはいえ、日本の気候は高温多湿で、家庭で暮らすには長い飾り毛が汚れや毛玉の原因になることもあります。そのため、「サマーカット」で涼しくしたり、お尻周りや足回りを短く整える「部分カット」を取り入れたりして、愛犬が快適に過ごせるスタイルを選ぶ飼い主さんも多くいます。
お手入れの頻度はどのくらい?
・全身のカット(すっきりスタイルにする場合):1.5〜2ヶ月に1回
・部分カット(耳・足裏・お尻など):3〜4週間ごと
・ブラッシング:できれば毎日、最低でも週3回程度
耳の裏や脇の下、しっぽまわりなどは毛が絡まりやすいため、定期的なチェックとケアを欠かさないようにしましょう。
トリミングにかかる費用の目安
サロンや地域によって異なりますが、おおよその目安は次の通りです。
内容 | 費用の目安 |
|---|---|
足裏・肛門まわりの部分ケア | 1,000円〜2,500円 |
シャンプーコース(爪切り・耳掃除込み) | 4,000円〜6,500円前後 |
シャンプー+全身カット(すっきりスタイル向け) | 5,500円〜8,500円程度 |
毛玉取りやスタイル指定がある場合には、追加料金がかかることもあります。予約時にあらかじめ確認しておきましょう。
トリミングやお手入れで気をつけたいこと
キャバリアは人が好きな子が多い一方、場所や音に敏感でサロンの雰囲気に緊張してしまう場合もあります。
初めてのトリミングは短時間のメニューから慣らしたり、事前にサロンの雰囲気を見学するなど、安心できる環境づくりを意識するとよいでしょう。
また、毛玉が多い状態で来店すると施術に時間がかかり、犬にとっても負担になります。
自宅でのこまめなブラッシングを習慣づけることが大切です。
シャンプー頻度と快適に洗うためのコツ
キャバリアの健康な皮膚と清潔な被毛を保つには、定期的なシャンプーが大切です。
ここでは、キャバリアに合った洗い方や頻度の目安をご紹介します。
シャンプーはどのくらいの頻度がベスト?
キャバリアは、耳の飾り毛や脚まわりに汚れがつきやすいので、清潔を保つためにはおよそ3〜4週間に1回のシャンプーが目安になります。
特に毛玉ができやすい子は、汚れやにおいが気になるときは早めのケアを心がけましょう。
また、皮膚が敏感な子もいるため、洗いすぎは皮脂を落としすぎてしまうことがある点にも注意が必要です。
外遊びで泥がついた場合は、濡れタオルやペット用ウェットシートで拭き取るだけでもある程度清潔を保つことができます。
肌にやさしいシャンプーを選ぶコツ
キャバリアは、乾燥やかゆみが出る子もいるため、低刺激で保湿効果のある犬用シャンプーがおすすめです。
シニア期や乾燥しやすい季節には、保湿スプレーやコンディショナーを使うことで、皮膚や被毛のうるおいを保ちやすくなります。
香りが強すぎる製品は刺激になることがあるので、できるだけ無香料や自然由来のものを選ぶと安心です。
洗うときの手順と注意点
事前のブラッシング
耳の後ろや飾り毛の根元に絡まりがないかを確認し、抜け毛や毛玉を丁寧にほどいてから洗うと、シャンプー中の皮膚への刺激を防げます。
ぬるま湯での予洗い
37℃前後のぬるま湯で、全身をしっかりと濡らします。顔まわりはシャワーで直接当てず、濡れタオルで優しく拭くのがおすすめです。
泡立ててから洗う
原液を直接つけるのではなく、手のひらでしっかり泡立ててから、背中→胸→脚→しっぽの順に優しく洗っていきます。
しっかりすすぐ
シャンプー成分が皮膚に残らないよう、耳の付け根や脚の飾り毛の内側まで丁寧にすすぎましょう。
乾かし方のコツ
タオルで水気をしっかり吸い取った後は、ドライヤーを低温〜中温に設定して、根元から順に乾かします。
特に耳や胸、脚の飾り毛は湿気が残りやすいため、生乾きにならないよう注意が必要です。
ブローの際は毛の流れに沿って整えると、美しい仕上がりになります。
キャバリアのしつけ
しつけをする際には、「キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルはただの愛玩犬ではなく、もともとスパニエル系の犬として人と一緒に活動してきた背景がある」ということを意識しておくことが重要です。
以下で解説します。
無駄吠え
犬が吠える理由には、「要求吠え」と「警戒心からくる無駄吠え」があります。
「エサが欲しい!」「散歩に行こう!」といった要求吠えには対応しないようにしましょう。
「吠えれば言うことを聞いてもらえる」という認識をさせないためにも、吠えている間は一切対応せず、大人しくなってからエサをあげるなどしてください。
警戒心からくる無駄吠えについては、家族以外の人や犬も怖くないと認識させることが大切です。
キャバリアは基本的に人が好きな子が多いですが、子犬期に経験が少ないと、初対面の相手に不安を感じて吠えることもあります。散歩や来客時に「落ち着けたら褒める」を繰り返し実践することで、無駄吠えは減っていきます。
信頼関係を築きながら、安心して過ごせる経験を積ませてあげることが大切です。
甘噛み
キャバリアは生後2〜3ヶ月頃から甘噛みが始まります。
歯の生え変わりに伴って歯ぐきがむずがゆくなるため、色々なものを噛んでしまいます。
この時期に噛むことはいけないことだとしっかりと教えてあげることで、成犬になってから人の手や足を噛んでしまうというリスクを少なくすることができます。
遊んでいる最中に噛んできた場合は、「痛い!」と短くはっきり伝え、遊びを一時中断します。
噛むことをやめたらたっぷり褒めてあげてください。
また、子犬特有の歯ぐきのむずがゆさを解消させてあげるためには、噛んでも良い専用のおもちゃを与えてあげることが効果的です。
猫や小さな子どもと仲良く暮らすポイント
ここでは、猫や小さなお子さまと上手に暮らすためのヒントをご紹介します。
猫と仲良くさせるコツ
生活スペースを分ける
最初から同じ空間で過ごさせるのではなく、ゲートやケージを活用して距離を保ちましょう。
お互いの気配を感じながら徐々に慣れていくことで、安心して過ごせるようになります。
無理に近づけるのではなく、自然に距離が縮まるのを見守るのが大切です。
猫の逃げ場を作る
猫が落ち着けるように、高い場所や隠れられるスペースを確保しておくと安心です。
キャバリアは追いかけっこが楽しくなるとテンションが上がることもあるため、「猫がいつでも退避できる場所」を作っておくと、関係がこじれにくくなります。
徐々に時間を延ばす
最初は短時間だけ対面させ、様子を見ながら少しずつ一緒に過ごす時間を増やしていきましょう。
キャバリアが興奮しすぎた場合は、距離を取って仕切り直すのも有効です。
小さな子どもと仲良くさせるコツ
子どもに基本ルールを伝える
「急に触らない」「耳やしっぽを引っ張らない」などの基本ルールを、あらかじめ伝えておくことで犬が安心できます。
人が好きな子でも、上から覆いかぶさるような行動には驚いてしまうことがあるため注意が必要です。
大人が必ず見守る
子どもと犬が一緒にいるときは必ず大人が見守り、どちらかが興奮しすぎないようにコントロールしましょう。
キャバリアは穏やかな子が多い一方、遊びが盛り上がりすぎると転倒や踏みつけのリスクもあります。
犬の休憩場所を確保する
クレートやサークルなど、静かに休める空間を確保しておくと安心です。
無理に子どもと接触させず、自分のペースで過ごせる時間を作ることが、仲良く暮らすうえで大切なポイントです。
キャバリアは多頭飼いに向いている?
キャバリアは人とのコミュニケーションが得意で、他の犬とも穏やかに過ごせる子が多く見られます。
ここでは多頭飼いの適性や注意点を解説します。
キャバリアは多頭飼いに向いている犬種?
社交的でやさしい子が多いため、相性が合えば多頭飼いもしやすい犬種です。
一緒に寝たり、同じ空間でゆったり過ごしたりすることが得意な子も多く、先住犬と仲良くなれれば、生活に良い刺激をもたらしてくれます。
ただし、やきもち焼きの傾向が出る子や、飼い主さんを独占したくなる子もいます。
いきなり同じ空間で過ごさせるのではなく、段階的に距離を縮めていくことが大切です。
相性の良い犬種とは?
キャバリアと相性が良いのは、体格や性格が似た穏やかな犬種です。
・チワワ
・パピヨン
・トイプードル
・マルチーズ
・シーズー
体格差があまりない犬同士であれば、生活リズムが合わせやすく、ケガのリスクも減らせます。
逆に大型犬やテンションの違いが大きい犬種とは、遊びが激しくなりすぎてキャバリアにとってはストレスになることもあるため注意が必要です。
多頭飼いで気をつけたいこと
個別スペースの確保
寝る場所やごはんのスペースをしっかり分けて、それぞれが落ち着ける環境を整えましょう。
食事は別々に
ごはんの取り合いがケンカの原因になることもあるため、食事の時間や場所は分けて管理しましょう。
初対面は段階的に
短時間の対面から始めて、ゲート越しや別室で少しずつ慣れさせることがスムーズな導入のコツです。
平等に接する
片方だけを優先してしまうと、もう一方が不満を抱きやすくなります。スキンシップや遊びの時間は公平にしましょう。
健康・安全面の配慮
小型犬同士でも、ぶつかり合いが続くと足腰に負担がかかります。多頭で遊ぶときは、床に滑り止めマットを敷いたり、段差の少ない環境にすることが大切です。
年齢差や性格を考慮する
落ち着いたシニア犬と元気いっぱいの若い犬を一緒にすると生活リズムが合わず、ストレスになる場合があります。
年齢や性格の相性も重視しましょう。
去勢・避妊の検討
多頭飼いでは発情期のトラブルやマウンティングによるストレスが起きやすいため、手術を検討しておくと安心です。
獣医さんと相談して最適なタイミングを決めましょう。
キャバリアの気をつけたい病気
キャバリアは、やさしい性格の一方で健康面は事前に知っておきたいポイントがあります。特に心臓の病気はこの犬種でよく話題になり、統計研究でも心疾患の割合が高いことが報告されています。
- 僧帽弁閉鎖不全症(心臓病)
キャバリアに多く見られる病気で、高齢になると発症率が非常に高くなります。
- 脊髄空洞症(神経の病気)
脳脊髄液の流れが滞ることで神経に異常が出る病気です。「首の後ろを頻繁に後ろ足でかこうとするが、足が届いていない(ファントムスクラッチ)」などの行動が見られたら注意が必要です。
キャバリアは7〜8歳頃からシニア期に入ると言われています。その時期から特に愛犬の健康管理には気を遣うようにしてくださいね。
ワクチン接種と費用の目安について
ここでは、キャバリアに必要なワクチン接種のスケジュールや費用について整理しました。
ワクチン接種のスケジュールとおおよその費用
子犬の時期(生後6〜16週頃)
この時期には 2〜3回の混合ワクチン接種が必要です。
1回あたりの費用は 5,000円〜10,000円程度 が目安です。
成犬になってから(年1回)
免疫を保つために、年に1回の追加接種が推奨されています。
費用の目安は 5,000円〜12,000円程度 です。
狂犬病ワクチン(義務)
法律で年1回の接種が義務付けられています。
自治体により異なりますが、3,000円〜5,000円前後 が一般的です。
フィラリア予防とその費用
キャバリアは、心臓の負担に注意したい犬種でもあるため、フィラリア予防はしっかり行いましょう。
室内飼いでも蚊の侵入を完全に防ぐのは難しいため、予防は欠かせません。
項目 | 内容 | 料金の目安 |
|---|---|---|
予防薬 | 錠剤・チュアブル・スポットタイプなど | 月あたり 800円〜2,000円 |
血液検査 | 投薬前に感染の有無を確認(年1回) | 3,000円〜5,000円 |
投薬期間は地域差がありますが、一般的に 4月〜11月 がシーズンとされています。毎月忘れず投与することが重要です。
健康診断の重要性と費用
キャバリアは、心臓の雑音(心雑音)が見つかるケースが多いという報告もあり、定期的な健診はとても大切です。
早期発見・予防に努めましょう。
検査内容 | 頻度 | 費用の目安 |
|---|---|---|
基本健診(身体測定・触診・血液検査など) | 年1回 | 5,000円〜10,000円 |
詳細健診(レントゲン・超音波・尿・便検査など) | 年1〜2回 | 10,000円〜30,000円 |
7歳を過ぎるとシニア期に入りますので、年2回の健診を習慣づけると安心です。
キャバリアの緊急医療費と手術費用の目安
突然のケガや病気に備えて、どのくらいの医療費が必要になるのか知っておくと安心です。
緊急医療費の目安
キャバリアは室内での生活が多くても、誤飲をしたり、転倒して足を痛めたりすることがあります。緊急時には以下のような費用がかかることがあります。
・初診料・再診料:1,000円〜3,500円前後
・レントゲン検査:5,000円〜10,000円程度
・血液検査:4,000円〜12,000円程度
・点滴治療:5,000円〜15,000円程度
処置内容によっては1回の通院で2万円を超えることもあります。状態が重い場合は、そのまま入院や手術となるケースもあります。
キャバリアに多い手術と費用の目安
キャバリアに多いトラブルや、生活の中で遭遇しやすいケースを中心に、代表例と費用の目安は以下の通りです。
疾患 | 手術費用の目安 |
|---|---|
膝蓋骨脱臼(パテラ)の手術 | 約150,000円〜350,000円程度 |
骨折の整復手術 | 約100,000円〜300,000円程度 |
歯周病による抜歯・口腔手術 | 約50,000円〜200,000円程度 |
異物誤飲による開腹手術 | 約150,000円〜350,000円程度 |
※検査や麻酔、入院などの費用は別にかかる場合があります。詳細は事前に動物病院へ確認しておくと安心です。
緊急時に備えてできること
いざというときに慌てないよう、次のような準備をしておきましょう。
・ペット保険の加入:若いうちから入っておくと保険料が抑えられ、将来的な負担も減らせます。
・医療費の積立:保険の補償外をカバーするため、月々の積立も有効です。
・かかりつけ病院の確保:普段から通い慣れた病院があると、緊急時の処置がスムーズです。
キャバリアは長く一緒に暮らせる子も多いので、シニア期の医療費は早めの備えが安心につながります。
ペット保険は必要?加入の利点と選ぶときのポイント
万が一に備える手段として、ペット保険は心強いサポートになります。ここでは、加入のメリットや選び方について解説します。
ペット保険に入るとどんなメリットがある?
キャバリアは、心臓の病気や耳・目のトラブル、歯科疾患などで通院が長引くことがあります。
治療には長期間の通院や、検査費用がかさむこともあります。
ペット保険に加入していれば、こうした医療費の負担を大幅に軽減できます。
最近では、通院や検査に対応するプランも登場しており、健康管理に役立つものも増えています。
保険料の目安は?
キャバリア向け保険の目安は、以下の通りです。
入院・手術に重点を置いた基本プラン:月額1,500円〜2,500円程度
通院・慢性疾患・検査までカバーするプラン:月額3,000円〜5,000円前後
年齢とともに保険料が上がるため、若いうちから加入しておくのがおすすめです。
保険を選ぶときに見るべきポイント
・心臓病など、キャバリアがかかりやすい病気が補償対象か
・終身更新できるか、年齢制限があるか
・保険金の請求が簡単で、通院にも対応しているか
保険は「もしも」に備えるだけでなく、日常の健康を支えるための手段でもあります。
愛犬に合った保険を選び、安心して長く暮らせる準備を整えましょう。
最も重要なポイント
キャバリアを迎える場合、ペット保険は「お迎えした直後(若いうち)」の加入を強くおすすめします。
この犬種は心臓病(僧帽弁閉鎖不全症)のリスクが高いため、一度でも動物病院で「心臓に雑音が聞こえる」と診断されてしまうと、それ以降はペット保険に加入できなかったり、心臓の治療費が一生涯補償対象外(免責)になることがほとんどだからです。
「まだ元気だから」と先送りにせず、健康なうちに加入しておくことが、将来の安心につながります。
まとめ
キャバリアは、上品な見た目とやさしい性格が魅力の犬種です。毛色はブレンハイムやルビーなど特徴的な呼び名があり、被毛はシルキーで飾り毛が美しいことで知られています。
オスは甘えん坊で活発、メスは落ち着きがありしつけがしやすい傾向があります。日常のお手入れでは、ブラッシングや部分カットを続けることで毛玉や皮膚トラブルを防ぎやすくなります。
健康面では、心臓の病気が問題になりやすく、定期的な健康診断や予防は欠かせません。 家庭内では滑り止めマットや段差対策を行い、足腰への負担を減らせます。散歩や遊びも大切で、体重管理とストレス解消に役立ちます。
万が一の医療費に備えてペット保険の加入や積立も検討すると安心です。子どもや猫、他の犬とも上手に暮らせるよう配慮し、愛犬が健康で長く暮らせる環境を整えましょう。


犬の家&猫の里 編集部
犬の家&猫の里は、ワンちゃんネコちゃん専門のペットショップです。
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