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犬図鑑

ティーカッププードルの寿命と気を付けたい病気

2019.06.06 2024.03.21

プードルの中では一番小さく甘えん坊なティーカッププードルですが、家族に迎え入れるならできるだけ長生きしてもらいたいですよね。

今回は、ティーカッププードルを飼うにあたって気になる寿命と気をつけたい病気についてご紹介していきます。

平均寿命

ティーカッププードルの寿命は12~15年と小型犬としては平均的です。ただ、ティーカッププードルは体が小さいことから、病気になりやすいとも言われています。

平均寿命の換算方法は諸説ありますが、人に例えた場合、小型犬は概ね以下のような年齢だと言われています。

犬の年齢

人に例えた年齢

1歳

12歳

2歳

25歳

3歳

29歳

4歳

33歳

5歳

37歳

6歳

42歳

7歳

46歳

8歳

50歳

9歳

55歳

10歳

59歳

11歳

63歳

12歳

68歳

13歳

72歳

14歳

76歳

15歳

81歳

16歳

85歳

17歳

89歳

18歳

94歳

19歳

98歳

20歳

102歳

では、できるだけ長く一緒にいるためにはどうしたらよいでしょうか。気を付けてあげたい病気や、生活する上でのポイントについて解説します。

気を付けたい病気

では具体的にどのような病気になりやすいのでしょうか。

骨折・脱臼

体の小さなティーカッププードルは、骨が細いことから骨折や脱臼になりやすいです。脱臼では特に膝のお皿が本来あるべき場所からずれてしまう膝蓋骨脱臼に注意が必要です。

症状

骨折をしてしまうと、患部が腫れたり、足をつかないように歩いたりします。

膝蓋骨脱臼の場合、症状が軽いとこれと言った変化は見られません。しかし、重いと歩行障害もしくはまったく歩けない状態になります。

治療法

骨折の治療はギプスで固定するか外科的手術になります。膝蓋骨脱臼の治療は、症状の重さや年齢によって内科的治療法(内服薬やサプリメント)か外科的治療法(手術)か決まります。

予防法

小型犬の場合はちょっとしたことがきっかけで骨折や脱臼してしまうので、関節に負担をかけないためにも床材を見直したり、高いところからの飛び降りはさせないようにしましょう。

低血糖症

低血糖症は何らかの原因で、血液中の糖分濃度が著しく低下する病気です。子犬は生後3か月までに多く、成犬は5歳以上に多いとされています。

症状

ぐったりする、麻痺、けいれん発作などの症状が見られます。

治療法

口からもしくは静脈内注射でブドウ糖を投与します。成犬の場合、この病気は他の病気に伴って発症している可能性があるので、原因となる病気の治療も合わせて行います。

予防法

子犬の場合、長時間食事が摂れないことがきっかけでこの病気を発症すると言われているので、食事の与え方を工夫して空腹の時間を減らすことが予防法です。

免疫介在性溶血性貧血

この病気は、血液中の赤血球が破壊されることで貧血になってしまうもので、プードルが発症しやすいと言われています。

症状

食欲がなくなりぐったりしている、呼吸困難、白めの部分が黄色くなるなどの症状が見られます。

治療法

赤血球を破壊してしまう免疫機能を抑制するために、副腎皮質ホルモンなどの免疫抑制剤を投与します。完治することもありますが、再発しやすい病気です。

予防法

遺伝的な要素もしくは感染症や外傷が原因ではないかと言われていますが、はっきりとした原因がわかっていません。そのため、予防は難しいですが、重症化させないためにも早期の発見・治療が大切です。

クッシング症候群

クッシング症候群は、副腎皮質からのホルモンが必要以上に分泌されてしまう病気です。

症状

水を飲む量が多くなり、おしっこの量・回数も増える、毛が抜ける、お腹がふくれるといった症状が見られます。

治療法

クッシング症候群は下垂体性と副腎腫瘍性の2種類があります。下垂体性の場合、腫瘍が小さければ投薬による治療になりますが、大きいものは手術で摘出します。

副腎腫瘍性の場合、手術よる摘出が第一選択となります。

予防法

クッシング症候群は明確な予防法がありません。プードルは特にこの病気を発症しやすいと言われているので、上記の症状が見られた場合には、すぐに動物病院で診察を受けるようにしましょう。

長生きするために

ストレスをためない

ティーカッププードルは遊ぶことが大好きなので、運動不足はストレスの原因になってしまいます。ストレスをため込むと問題行動につながるだけでなく、健康にも影響を及ぼすので、必ず毎日散歩に行きましょう。小型犬なので、1回の散歩に費やす時間は20分ほどで十分です。それを1日2回が目安となります。梅雨時期など散歩に出かけられない日が続く場合は、室内で頭を使った遊びをしてあげたり、屋内ドッグランで遊ばせてあげたりするとストレス解消になります。

食事の管理を徹底する

食事は「総合栄養食」と表示されたフードを適正な量与えることが基本となります。ただ、必ず成長期や高齢期などライフステージにあったものを与えるようにしてください。また総合栄養食以外にも、毛づやを良くするものや関節ケア用のものなどもあります。

どのフードを選ぶにしても、価格ではなく必ず品質に注目して選ぶことを忘れないでください。

関節に負担をかけない

家のフローリングは犬にとって滑りやすく、関節に負担がかかりやすいです。思わぬ事故やけがを未然に防ぐためにも、愛犬がよく行き来する場所に滑りにくいマットをひいてあげたり、足の毛をこまめにカットしてあげることで滑りやすさを軽減することができます。

他にも、高さのあるソファーがリビングにあると、そこから飛び降りた際にケガをすることがあるので、家の中にあまり段差をつくらないようにすることも大切です。

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まとめ

ティーカッププードルは長生きする犬種ではありますが、体が小さいぶん、病気やケガには細心の注意を払う必要があります。特に骨が細いので、骨折や脱臼には日頃から気を付けてあげてください。家の中で放し飼いにしていると、飼い主さんが見ていないところでケガをしていた、ということもありますので、留守番させるときや家事をするため目を離すときはケージの中で過ごさせることをおすすめします。

参考文献
犬の免疫介在性溶血性貧血における血漿α1- 酸性糖蛋白測定の有用性
犬の医原性及び自然発生クッシング症候群における臨床徴候の比較

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この記事の監修者

犬の家&猫の里 編集部

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