ウエストハイランドホワイトテリアってどんな犬？

ウエストハイランドホワイトテリアは体高(地面から背中までの高さ)が25～28㎝、体重は7～10㎏ほどの小型犬です。白くて剛毛な毛に覆われた体は、意外にも引き締まっています。

祖先は、ケアーンテリアやスコティッシュテリアといったスコットランド地方のテリアたちだと言われています。ぬいぐるみのような愛らしい姿と、陽気な性格から、原産国のイギリスだけでなく、アメリカや日本でも根強い人気があります。

飼うときに意識すること

そんなウエストハイランドホワイトテリアを新たな家族の一員として家に迎え入れる際は、楽しく快適に暮らしてもらうためにも以下のことを意識するようにしましょう。

運動の時間をしっかり確保する

非常に活発なので、毎日運動の時間をしっかり確保する必要があります。とはいえ、小型犬なので長時間散歩する必要はなく、30分ほどの散歩を1日2回が目安となります。
散歩は運動不足の解消や気分転換などの効果がありますが、飼い主と愛犬の大切なコミュニケーションの時間でもあります。特にウエストハイランドホワイトテリアは飼い主のことが大好きなので、散歩の時間にたっぷり遊んであげると喜んでくれます。散歩に十分な時間が取れなかったときは、家の中で引っ張りあいをしてみたり、ボールで遊んであげたりして、コミュニケーションをとってあげましょう。

滑りやすい場所を作らない

ウエストハイランドホワイトテリアは丈夫な骨格を持っていますが、股関節形成不全など関節疾患にかかりやすいという特徴があります。フローリングなど滑りやすいところがあると、関節に負担をかけてしまうので、よく行き来するような場所は、ペット用のクッションマットを敷くなど滑りにくくする工夫をしてください。

温度と湿度に配慮する

毛量が多いので、寒さには比較的強いのですが、暑さには弱いです。高温多湿の日本の夏は、ウエストハイランドホワイトテリアにとってはかなり過酷な環境なので、エアコンなどを使って室温は23℃前後、湿度は40～60％に保ってあげることが重要です。

食事を与えすぎない

ウエストハイランドホワイトテリアは食欲旺盛な子が多いです。そのため、ごはんやおやつを必要以上にねだってくることもあります。ついついあげたくなる気持ちもありますが、適正量を超えた食事が続けば、当然肥満になってしまいます。肥満になると、関節に負担がかかり、関節疾患を引き起こす原因になるので、食事の量と摂取カロリーは飼い主さんがしっかり管理してください。

一緒に暮らす上で大切なしつけのポイント

ウエストハイランドホワイトテリアを飼っている人は吠え癖や噛み癖が治らない、すぐにいたずらをするといったことに頭を悩ませている方が多いです。こうした問題行動を防ぐためには、ウエストハイランドホワイトテリアの性格をよく理解した上でしつけを行わなければいけません。

吠え癖について

警戒心が強いことから、散歩のときに他の犬や人に吠えてしまったり、家のインターホンの音に反応して吠えたりすることがあります。こうした吠え癖を防止するためにも、子犬の頃から外に出て、他の犬や人と交流する、家の中でさまざまな音を聞かせるようにしましょう。特に生後3か月くらいまでに体験したものに対しては順応しやすくなります。

噛み癖について

愛犬が物や人の足などを噛む理由はいろいろあります。たとえば、飼い主さんと遊びたいときに「かまって！」とアピールするために噛んできます。こういうときはひたすら無視をするか、その場を立ち去ります。噛んだら飼い主さんが遊んでくれた、と認識されないためです。
運動が足りておらず、欲求不満な状態になると、このような噛み癖に発展することがあるので、少し散歩の時間を長くするなどの対策もあわせて行ってみてください。

もう一つ、これは子犬に限ったことですが、子どもの歯から大人の歯に生え変わるときに、歯がむずがゆくなって、周りにあるものを噛んでしまうことがあります。これは仕方ないことなので、噛んではいけないもの（電気コードやスリッパ）はできる限り目の届かないところにしまって、代わりに好きなだけ噛んでも安全なおもちゃを用意してあげてください。

いたずらについて

ウエストハイランドホワイトテリアは好奇心旺盛な子が多いです。そのため、ごみ箱をひっかきまわすなどの問題行動を起こすことがあります。こうした問題行動には冷静に対処します。感情的に叱りつけてしまうと、プライドが高く、頑固なウエストハイランドホワイトテリアは反抗してくることがあります。
その上で、そもそも入ってほしくない場所には仕切りなどを設置して入れないようにし、ごみ箱はふたつきのものにするなど工夫してみましょう。

まとめ

頑固なところがあり、しつけが難しいことから、初心者にはやや難しい犬種と言われるウエストハイランドホワイトテリア。しかし、飼い主のことが大好きで、いつでも陽気にふるまってくれる姿は本当にかわいらしいです。頑固でマイペースなところも一つの魅力としてとらえられるような方が、ウエストハイランドホワイトテリアの飼い主として向いていると言えます。

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