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ベンガルって飼いにくいの?性別による性格の違い、飼うときの注意点、ベンガル同士で多頭飼いする場合の性別の組み合わせについて解説

2024.10.16 2024.10.16

ワイルドなヒョウ柄のような被毛が特徴的なベンガルですが、飼いにくいと言われることがあることをご存知でしょうか。しかしこの記事で説明するいくつかのポイントを抑えて生活すれば心配はありません。ベンガルの性別ごとの性格や飼う時のポイント、多頭飼いする場合の性別ごとの組み合わせなどを把握して、ベンガルと楽しい生活を送りましょう。

ベンガルの基本情報

ベンガルとはどんな猫なのか、以下で簡単に説明します。

大きさ

ベンガルは猫の中でも比較的大きいサイズの猫種です。

成猫になると、体重はオスが約5〜8kg、メスが約3〜5kg程度になると言われています。

筋肉質な体型が特徴で、しっかりとした骨格と引き締まった体つきが印象的です。

被毛

ベンガルの被毛はシングルコートで、短く密集して生えていて、滑らかな手触りと光沢感があることが特徴です。シングルコートなので、抜け毛は比較的少ない猫だといえるでしょう。

またベンガルの最大の特徴といえば、なんといってもヒョウのような美しい模様です。

この模様には大理石模様のようなマーブルとヒョウのようなスポテッドの2種類があり、毛色にはブウラン・シルバー・スノーがあります。

オスとメスの性格の違い

オスとメスで性格の違いがあります。以下で解説していきます。

オスの性格

オスには以下のような性格の特徴があります。

甘えん坊で人懐っこい

ベンガルのオスは、一般的にとても甘えん坊で人懐っこい性格を持っています。飼い主さんに対して積極的に近づいてきたり、遊んでほしいと要求することが多いです。家族に対して強い愛情を示し、常に一緒にいたがる傾向があります。オスのベンガルは、まるで犬のように飼い主さんの後をついて回ることもあり、一緒に過ごす時間が長いほど絆が深まることが多いです。抱っこされるのが好きな子も多く、愛情を注いであげると満足そうに過ごすことができます。

感情をストレートに出す

オスのベンガルは感情表現が豊かで、喜びや不満などをストレートに表すことが多いです。例えば飼い主さんが帰宅すると、すぐに駆け寄ってきて大きな声で鳴いたり、しっぽを立てて喜びを示すことがあります。逆に、不満があるときやストレスを感じているときには、鳴き声や行動でそれをアピールしてきます。このように、オスは感情をわかりやすく表現するため、飼い主さんもその気持ちを読み取りやすいと言えるでしょう。

メスの性格

メスには以下のような性格の特徴があります。

オスよりも知的でクール

ベンガルのメスは、オスに比べて知的でクールな性格を持つことが多いです。観察力が鋭く、慎重に行動する傾向があります。新しい環境や物事に対しても、まずは冷静に観察し、慣れてから行動に移すことが多いです。オスほど積極的に飼い主さんに寄り添うことは少なく、一人で過ごす時間を大切にすることがあります。知的な一面を持ちながらも、自分のペースで環境に慣れたり自由に行動したりする姿は、メスならではの魅力です。

人に甘えることが少ない

メスのベンガルは、オスに比べて人に甘えることが少ないです。もちろん飼い主さんと絆を深めることはありますが、自立心が強く、一人で遊ぶことや過ごす時間を好む傾向があります。そのため、メスのベンガルは「手がかからない」と感じる飼い主さんも多いでしょう。適度な距離感を保ちながらも、飼い主さんを信頼している姿勢が見られます。甘えん坊な猫よりも、自立した性格の猫が好きな飼い主さんには、メスのベンガルが向いているかもしれません。

感情表現が控えめ

メスのベンガルは、感情表現が控えめで、オスのように喜怒哀楽を激しく見せることはあまりありません。嬉しい時も、しっぽを軽く振ったり、そっと寄り添うなど、控えめな方法で感情を示します。不満があるときも、鳴き声や行動でアピールすることは少なく、静かに状況を見守ることが多いです。このようにメスのベンガルは穏やかで冷静な性格が特徴で、感情の波が少ないため、落ち着いた飼い主さんにはとても合う性格と言えます。

飼う時の注意点

ベンガルを飼う時には以下のことに注意しましょう。

自由に歩き回れる環境を整える

ベンガルは活発で、走ったり高い場所に登るのが大好きです。そのため、狭い空間やケージに閉じ込めると、大きなストレスを感じることがあります。

猫が自由に家の中を歩き回れるように、日中はなるべく部屋のドアを開けておくと良いでしょう。また、猫専用の出入り口を作るのも一つの方法です。

さらに、猫は「自分の縄張りを確認したい」という本能を持っています。特にベンガルは縄張り意識が強いため、室内でも家全体を見回ることが好きです。「特に目的もないのに入室したがる」と思うかもしれませんが、使用しない部屋でも自由に出入りできるようにしてあげることが大切です。

脱走防止の工夫

ベンガルは非常に活発で外へ出たがる性格を持っているため、脱走を防ぐための対策が必要です。特に玄関、窓、ベランダなどは、脱走されやすい場所となります。

力の強いベンガルは、重い扉や網戸も簡単に自分で開けて外に逃げてしまうことがあります。日中であっても、玄関や窓にはしっかりと鍵をかけ、夏場に窓を開ける際は網戸を使い、さらに網戸がこじ開けられないように固定することをお勧めします。

また、玄関やベランダの出入り時には、猫が後を追って外に出ないように注意が必要です。出入りする前に、猫が近くにいないか確認する習慣をつけましょう。鈴付きの首輪を猫に付けると、居場所が音で分かるので便利です。

十分な運動をさせる

ベンガルは、子猫のうちからたくさん運動することが大切です。成長期に運動不足になると、十分な体格や筋力が発達せず、丈夫な猫に育たなくなる恐れがあります。子猫向けのキャットタワーやおもちゃを活用して、たくさん遊ばせてあげましょう。ただし子猫はまだ未熟で危険を察知できないため、窓や階段からの落下には注意が必要です。特に朝や夕方の活発に動く時間帯には、しっかり見守ることが大切です。

ベンガル同士の多頭飼いについて

ベンガル同士で多頭飼いする場合は、性別ごとの組み合わせに注意が必要です。以下で詳しく解説します。

オスとオスの場合

オスの猫は、一般的に強い縄張り意識を持っているため、オス同士で一緒に飼うと縄張りを巡って争うことがしばしば見られます。特に成猫同士では、ケンカが起こる可能性が高く、同居が難しい場合が多いです。しかし兄弟など子猫の頃から一緒に育てた場合には、比較的うまく共存できることもあります。そのため成猫になってから新たにオス同士を多頭飼いするのは、できるだけ避けた方が良いでしょう。

オスとメスの場合

オスとメスのベンガルは、それぞれ性格に違いがあり、異なる個性がうまく調和するため、飼いやすい組み合わせと言えます。オスの活発さとメスの落ち着いた性格がバランスよく作用し、猫同士の関係もうまくいくことが多いです。このためオスとメスのペアは、多頭飼いに適した良い組み合わせとされています。

ただしオスとメスを同居させる場合、繁殖のリスクがあるため、望まない繁殖を避けるためには避妊や去勢の手術を必ず行うことが重要です。

メスとメスの場合

メスの猫は、オスに比べて縄張り意識がそれほど強くないため、メス同士を一緒に飼うことは比較的スムーズに進むことが多いです。しかしメスの中には、他のメスに対してライバル心を持つ猫もおり、その場合は衝突が起こることもありますので注意が必要です。

とはいえメスのベンガルは一般的に落ち着いた性格の子が多いので、メス同士の多頭飼いは、比較的平穏で安定して暮らせるでしょう。

まとめ

ベンガルはオスは約5〜8kg程度、メスは約3〜5kg程度の体重で筋肉質な体型が魅力です。毛色にはブラウン、シルバー、スノーがあり、ヒョウのようなスポテッドやマーブル模様が特徴です。オスは甘えん坊で感情をストレートに表現する一方、メスは知的でクールな性格が多く、自立心が強い傾向があります。飼育には広いスペースが必要で、運動量を確保するための工夫が求められます。また脱走を防ぐ対策も重要です。多頭飼いを考える場合、オス同士は縄張り争いを起こしやすいですが、オスとメス、またはメス同士なら比較的平和に共存できることが多いです。

この記事の監修者

犬の家&猫の里 編集部

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