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猫図鑑

スコティッシュフォールドの病気って?病気と症状、対策について

2023.06.21 2024.03.31

「スコティッシュフォールドってどんな病気になりやすいのかな」そんな疑問はありませんか?可愛いペットが病気になったら辛いですよね。

この記事ではスコティッシュフォールドがかかりやすい病気の種類とその対策、長生きさせるコツについて解説していきます。

スコティッシュフォールドの病気と症状

スコティッシュフォールドの病気とその症状を把握して、猫の健康をしっかりサポートしましょう。

特に注意すべき遺伝的な疾患

スコティッシュフォールドには遺伝的な疾患が存在することを知っておくことが大切です。スコティッシュフォールドは特徴的な外見のために何度も遺伝子交配を繰り返されてしまい、遺伝的な疾患のリスクが他の猫に比べて高いと言われています。具体的には以下のような疾患があります。

骨軟骨異形成症

骨に異常をきたす病気で、疼痛や移動困難を引き起こす可能性があります。

「スコ座り」と言われる独特の座り方はこの痛みから体の重みを解放するための座り方だと言われています。

心筋症

心臓の筋肉が異常に成長する病気で、心臓の効率的な機能を阻害し、呼吸困難や疲労を引き起こす可能性があります。

速い呼吸をするようになったり、腹部が膨張したようになったりした場合、心臓の機能が低下していることが考えられます。

耳のトラブル

折れ耳のスコティッシュフォールドは、耳掃除や感染症の予防が重要となっています。

具体的な耳のトラブルとしては、以下のようなものが挙げられます。

耳ダニ感染 耳の中で耳ダニが生息してしまうことで、痒み、不快感を引き起こし、頻繁に頭を振る行動を引き起こすことがあります。

外耳炎 耳の外側部分の感染症で、通常は細菌や酵母によって引き起こされます。痛み、赤み、腫れ、または耳垂れなどが見られる可能性があります。

腎臓病

猫は腎臓病にかかりやすいと言われているため、特に注意が必要です。腎臓病が進行すると猫の体に大きな負担がかかり、命に関わることがあるため、腎臓病に関連する典型的な症状を把握しておくことがとても大切です。

水をたくさん飲む

数分に1回など頻繁に水を飲む様子が見られます。

尿の回数が増える

水を飲む量が増えることに伴って、おトイレに行っておしっこをする回数も異常に増えます。

食欲が減る 食べる量が減ったり、まったく何も食べなくなることがあります。

体重が減少する 急激に体重が減り、げっそりとしてくることがあります。

嘔吐や下痢を繰り返す 消化器系のトラブルが起こることがあり、頻繁に嘔吐や下痢を繰り返すことがあります。

早期発見が非常に重要なので、愛猫の様子に気を付けて、これらの症状があればすぐに獣医さんに相談しましょう。腎臓病は早期発見・早期治療が鍵となるため、定期的な健康チェックも忘れずに行ってくださいね!

皮膚病

遺伝的な要素やアレルギー、環境の変化によるストレスなど原因はさまざまですが、以下のように皮膚にトラブルが出る場合があります。

いずれの皮膚炎も、体を頻繁にかきむしったり、イライラした様子が見られることがあります。

アトピー性皮膚炎 かゆみや炎症が特徴です。ストレスや食物、花粉などが原因となります。

脂漏性皮膚炎 皮脂の過剰分泌による皮膚病で、フケやかゆみ、皮膚の赤みがみられます。

真菌感染症 皮膚の表面に生息する真菌が増殖し、かゆみや炎症、脱毛などの症状を引き起こします。

スコティッシュフォールドの病気対策

以下の病気対策を行い、病気の発生を未然に防ぎましょう。

遺伝的疾患に対する対策

スコティッシュフォールドの遺伝的疾患は生まれつきのリスクがあるため、以下のような対策をしっかりと理解しておくことが大切です。

信頼できるペットショップやブリーダーから購入する 遺伝性の疾患のリスクを知るためには、親以前の猫の状態がとても重要なヒントになります。信頼できるペットショップなどで正確な血統情報や健康状態を確認し、遺伝的疾患のリスクを減らすようにしましょう。

定期的な健康診断を受ける 人間と同様に、定期的な健康診断は大切です。病気の早期発見や早期治療につながり、症状の進行を遅らせることが可能です。

適切な栄養管理を行う バランスの良い食事やサプリメントを与えることで、病気のリスクを低減させることができます。

耳トラブルに対する対策

耳トラブルを予防するためには、まず定期的な耳掃除が欠かせません。折れ耳のスコティッシュフォールドは耳の構造が特徴的なため、汚れが溜まりやすく、その結果、耳トラブルが起こりやすくなってしまいます。以下のような方法で耳掃除を行いましょう。

綿棒を優しく使う 耳の外側だけをソフトに拭きます。耳の奥に綿棒を入れないよう注意してください。

耳掃除用の液体を使用する 市販の猫用耳掃除液を使って、耳を清潔に保ちましょう。

常に耳の状態を確認する 異臭や分泌物がある場合は、早めに獣医師に相談しましょう。

腎臓病に対する対策

猫がかかりやすい腎臓病を予防するためには、適切な食事管理や水分摂取が大切です。以下のような対策をしていきましょう。

適切な栄養が含まれる食事を与える 低タンパクでリン制限のある専用のキャットフードを選ぶことで、腎臓への負担を軽減できます。猫の年齢も考慮して餌を選びましょう。

十分な水分摂取をする 腎臓の機能をサポートするために、常に新鮮な水を与えて、水分摂取を促す工夫をしましょう。水場を綺麗に掃除をして快適にしておくことも大切です。

定期的な健康チェックを行う 病気の早期発見・早期治療に繋がるため、定期的に獣医師による健康チェックを受けることが大切です。

心臓病に対する対策

心臓病に関しては、心臓に負担がかかる肥満を防ぐことが何よりも大切です。以下のような方法で、猫が肥満になることを防ぎましょう。

低塩分の食事を与える 食塩分が多いと、血圧が上がり心臓に負担がかかってしまいます。人間の食べ物を分け与えるのではなく、猫用の低塩分フードを選びましょう。

適度な運動をする 適切な運動量で肥満を防ぎ、心臓の機能を維持しましょう。猫じゃらしやボールなどを使って遊んであげることで、楽しく運動させることができます。

皮膚病の予防法

皮膚病は、アレルギーや細菌感染が原因となることが多いため、以下のようなポイントで予防を心がけましょう。

定期的なブラッシングを行う 毛玉や抜け毛を取り除くことで、皮膚の健康を維持できます。週に1~2回のペースで行いましょう。

適度な湿度と温度に保つ 部屋の湿度と温度を適切に保ち、皮膚の乾燥や過剰な湿気を防ぎます。エアコンや加湿器を上手に使いましょう。

こまめに皮膚をチェックする 異常がある場合は早めに対処することが重要です。定期的に愛猫の皮膚を見て、赤みやかゆみなどの症状がないか確認しましょう。

骨格異常に対する対策

遺伝的な要因が関係している骨格異常には、遺伝なリスクを把握して、生活習慣を整えることが大切です。

良質なペットショップやブリーダーから入手する 健康な猫を選ぶことが最初のステップです。信頼できるペットショップやブリーダーから猫を迎えることで、遺伝的要素による骨格異常のリスクを軽減できます。

適切な栄養バランスのある食事を与える 骨格の健康を維持するために、カルシウムやリンなどの必要な栄養素を含んだフードを選びましょう。年齢に合った食事にすることも大切です。

適度な運動を行う 適度な運動を行うことは、猫の骨格の発育に役立ちます。しかし、無理な運動は逆に負担をかけるため、猫の様子を見ながら適切な運動量を見つけましょう。

定期的な健康チェックを行う 獣医さんによる定期的な健康チェックは、早期発見や予防に繋がります。必要に応じて獣医さんと相談しながら、適切なケアを行いましょう。

スコティッシュフォールドを長生きさせるコツ

以下で解説する対策を実践することで、スコティッシュフォールドを長生きさせることができます。

スコティッシュフォールドの平均寿命

スコティッシュフォールドの平均寿命は、おおよそ12~15年とされています。しかし遺伝的な健康状態、ストレスや清潔さに関わる生活環境、毎日の食事が関わる栄養状態によって、寿命は大きく左右されます。

適切なケアを行い、少しでも長く健康に愛猫と過ごせる時間を増やしていきましょう。

適切な食事と栄養管理をする

適切な食事と栄養管理は、スコティッシュフォールドを長生きさせるために非常に重要です。

猫にとって大切な必要なタンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルなどが含まれたバランスの取れた食事を与えることが大切ですが、その際には猫の運動量や年齢なども考慮して量を調節してください。

また食事だけでなく、腎臓や尿管を健康に保つためにも水分をしっかり摂ることが大切です。常に清潔な水を用意し、こまめに水を交換することで、猫が積極的に水分をとれる環境をつくってあげましょう。

定期的な健康診断と予防接種を行う

定期的な健康診断と予防接種は、早期に病気の兆候を発見することができ、さらに予防接種によって感染病のリスクを軽減できるため、愛猫の健康維持にはとても大切です。

年に1回は健康診断に行き、獣医さんから血液検査や体重、皮膚、耳などのチェックを受けましょう。また予防接種は接種時期がとても大切です。接種忘れのないように、スケジュールをしっかりと管理しましょう。

適度な運動を行う

適度な運動を行うことは、猫のストレス解消にもなりますし、肥満予防にもつながります。ストレスが溜まったり、肥満になったりしてしまうと、病気のリスクが一気に増加します。

飼い主さんが主体となって、猫じゃらしや動くおもちゃで猫と遊んであげることが一番おすすめです。また猫は高いところで行動することが大好きですので、キャットタワーなどを設置して、本能のまま自由に遊べる環境を整えることも良いでしょう。

まとめ

スコティッシュフォールドは特徴的な外見の魅力がありますが、同時に特定の遺伝的疾患や、耳のトラブル、腎臓病などに注意が必要です。健康を維持するためには、適切な食事と栄養管理、定期的な健康診断、そして日々の観察が欠かせません。スコティッシュフォールドを長生きさせるためには、バランスの良い食事と適切な運動、そして定期的な健康チェックと予防接種が欠かせません。また、心臓病や皮膚病、骨格異常といった特有の病気に対する予防策も重要です。健康な生活習慣と獣医との連携によって、愛猫との充実した時間できるだけ長くしていきましょう。

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この記事の監修者

犬の家&猫の里 編集部

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